「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第11話「他に誰が知ってる?」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

キャシアン・アンドー シーズン2 レビュー/トリビア
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 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第11話「他に誰が知ってる?」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第11話「他に誰が知ってる?」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第11話「他に誰が知ってる?」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2の他のチャプターのエピソード、シーズン1のエピソードガイドは、以下のカテゴリーからご参照ください。

キャシアン・アンドー シーズン1 レビュー/トリビア

ディズニープラス(Disney+)で独占配信の『スター・ウォーズ』実写テレビドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。

キャシアン・アンドー シーズン2 レビュー/トリビア

ディズニープラス(Disney+)で独占配信の『スター・ウォーズ』実写テレビドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。

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「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第11話「他に誰が知ってる?」レビュー

スパイ容疑をかけられたデドラ・ミーロ

 デス・スターの情報をめぐる、銀河と命をかけたリレーがはじまった。

 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と同じ1BBYが舞台としたストーリーアークの中編となる。この『ローグ・ワン』直前に至る1BBYのストーリーアークは、ひとつの映画を三分割したかのように前後の流れがシームレスなものとなっている。

 ルーセン・レイエルは、極秘である帝国軍の超兵器の情報をロニ・ヤング監査官から伝えられていた。

 反乱活動の情報が伝わることを防ぐため、まもなく追われる身となるロニ・ヤング監査官はルーセン・レイエルによって殺害され、ルーセン・レイエル自身もデドラ・ミーロが率いるISB(帝国保安局)の包囲の最中に自害を試みる。

 重篤な状態でリナ・ソー病院に収容されたルーセン・レイエルを、クレヤ・マーキはやむを得ず殺害。

 共和国再建のための同盟が結成される以前の帝国への反乱活動に重要な役割を果たし、反乱同盟の礎を築いたルーセン・レイエルはここで倒れることになった。

 これで帝国軍の超兵器の情報を唯一、知る状態となったクレヤ・マーキ。

 帝国軍の超兵器、つまりデス・スターの情報が漏洩したことを受け、ISBがクレヤ・マーキを猛追する一方、クレヤ・マーキからの緊急信号をキャッチしたキャシアン・アンドーらがその救助に向かう。

 少しずつ帝国軍がクレヤ・マーキに近付いていく過程と、本人の意に反してデス・スターの情報漏洩に巻き込まれてしまい、立場をなくしていくデドラ・ミーロ、そしてコルサントのクレヤ・マーキの元へ向かうキャシアン・アンドーらが救出に間に合うのかを並行して描いていき、最終回に連なる1話前のエピソードということでテンションは張り詰めていく。全編に渡り、息が詰まるような緊迫感となっている。

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 デドラ・ミーロは状況証拠から、理不尽にもスパイ容疑をかけられてオーソン・クレニック長官に尋問される。

 ジェダの資料には、地元のモフの元で働いていたパルチザンのスパイの証言として、自分を雇ったのは骨董品が満載されたフォンドア・ホールクラフトに乗る男だったというものがあったが、オーソン・クレニック長官のチームによってスパイは拷問で死亡。

 アクシスを追うデドラ・ミーロは、やむを得ずそのデータを収集せざるを得なかったのだ。しかし、ロニ・ヤング監査官がデドラ・ミーロのアカウントにログインし、データは漏洩。

 オーソン・クレニックからは、アクシスに単独で対処したことを責められる。だが、アクシスはISBの中でも優先順位は低かったはずだ。

 「キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」では、リオ・パータガス少佐はアクシスの捜索は2年近くも行き詰まっていてその信憑性を疑っているし、シーズン2 第4話「ゴーマンに行ったことは?」ではヒアート監査官が手柄を求めるような人間であれば、アクシス担当にされていないと言い、重要な案件ではないことを伺わせていた。

 デドラ・ミーロからすれば、ゴーマンでの暴動の誘発とその対処という実績を残し、アクシスの捜索も精力的に行ってきたにも関わらず、アクシスにつながる有力な情報源を消失し、共有もしていなかったISBのミスと、本当にスパイだったロニ・ヤング監査官のハッキングのせいで逮捕までされるとは相当に理不尽な仕打ちだ。

 オーソン・クレニック長官は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ではウィルハフ・ターキン、ダース・ベイダーに圧力をかけられ、ゲイレン・アーソは反乱軍に情報を渡すなどトラブル続きで中間管理職のつらさを感じさせるようだったが、デドラ・ミーロへの尋問では大声で罵声を浴びせるなど大暴れ!

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 一方で、管理責任を問うたリオ・パーダガス少佐からは、デス・スターの計画が遅延したことをなじられるなど、『ローグ・ワン』に連なるキャラクター性も感じさせられる。

 立場が下の者には強く出る、帝国軍内での上下関係の流れを意識させ、オーソン・クレニック長官のキャラクター造形がより増補された。

 窮地のデドラ・ミーロは、ルーセン・レイエルに同行する女の存在に思い至り、オーソン・クレニック長官に報告。デドラ・ミーロなしでやると言いながらも、オーソン・クレニックはこの助言を取り入れたようで(このあたりの姑息さもオーソン・クレニックらしい)、ISBはリナ・ソー病院内のカメラからクレヤ・マーキにたどり着く。

クレヤ・マーキを追うISB、助けに向かうキャシアン・アンドー

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 追われる立場のクレヤ・マーキは、隠れ家に隠されたポータブル・フラクタル・ラジオから緊急信号を送信。

 装置の故障や罠など様々な可能性が考えられる中、キャシアン・アンドー、ルースコット・メルシ、K-2SOは無許可でヤヴィン4を発進し、信号を追うことに。

 ヤヴィン管制が命令違反だと制止する中、これを無視して発進する様子は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でスカリフへ向かったローグ・ワンの出発シーンを彷彿とさせる。

 また「キャシアン・アンドー」シーズン2にて、キャシアン・アンドーがゴーマン、コルサントへとUウィングで勝手に向かったことから、『ローグ・ワン』で命令がない中スカリフへと向かった行動は、キャシアン・アンドーにとっては常習だったということもわかるようになった。

 リナ・ソー病院を襲撃したのはクレヤ・マーキであることがわかったものの、居場所がつかめないヒアート監査官はアクシスを追っていたデドラ・ミーロへ助言を求める。

 デドラ・ミーロは、古いアクシスのファイルを見直してフェリックスにあり、アント・クリーガーも持っていた無線機の古い周波数やパルス符号を調べるようアドバイス。

 銀河古美術名品展に向かったヒアート監査官は、フラクタル・ラジオの調査を行っていたところ、ちょうどクレヤ・マーキからの信号を受信。居場所の目星が付いたことで、ISB(帝国保安局)の戦術部隊を展開させる。

 Uウィングでトムキップ・タワーズまで乗り付け、ルーセン・レイエルの隠れ家がある西27階へと向かうキャシアン・アンドーとルースコット・メルシ。K-2SOは、Uウィングで待機させられたことをぼやく。これは『ローグ・ワン』でキャシアン・アンドーとジン・アーソがジェダへ向かった際に、K-2SOは同行を許可されなかったことと同様のシチュエーションだ。

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 そして、キャシアン・アンドーが危機の際に待機を破って現場に駆けつける展開も同様!トムキップ・タワーズに到着してしまったISB(帝国保安局)の戦術部隊を、K-2SOは蹴散らしてキャシアンらの元へ向かう。

ルーセン・レイエルが築いた、ヤヴィンの戦いへ連なる道

 隠れ家のクレヤ・マーキに会えたキャシアン・アンドーとルースコット・メルシだったが、ルーセン・レイエルと良い関係ではないヤヴィン4の反乱軍への合流をクレヤ・マーキは渋る。

 キャシアン・アンドーらの命令違反を手伝い、拘禁されることになったウィルモン・パークは、デイヴィッツ・ドレイヴンにルーセン・レイエルがいなければヤヴィン4など存在しなかったと言う。

 クレヤ・マーキも、ルーセン・レイエルがコルサントに留まったことで、自身に捜査の手が及ぶギリギリのところでデス・スターの情報を手に入れることができたことを指摘する。

 『ローグ・ワン』そして『新たなる希望(エピソード4)』へと連なるデス・スター設計図をめぐる戦い、そしてヤヴィンの戦いでのルーク・スカイウォーカーによるデス・スターの破壊までの道は、すでに始まっており、それはルーセン・レイエルなくしては成し得なかったことなのだ。

 様々な登場人物のドラマが織り込まれた、壮大な運命の道を描いてきた「キャシアン・アンドー」シーズン2。次回の最終話で、残されたストーリーが完成され、宿命の輪が閉じる。

「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第11話「他に誰が知ってる?」トリビアチェックポイント

デドラ・ミーロが映るモニターのグリッド

 取調室に拘留されているデドラ・ミーロを映すモニターの左側には、縦に1本、横に2本の線が引かれ、文字が記載されたグリッドが表示されている。

 これはジョージ・ルーカスの長編商業映画監督第1作の『THX-1138』にて、囚人を監視するモニター画面と同じデザインとなっており、オマージュされたものと思われる。

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リアンザ

 ヤヴィン4にて、キャシアン・アンドー、ルースコット・メルシ、K-2SOが遊んでいるゲームは、初登場のリアンザだ。

 リアンザは、古代の麻雀セットとドミノにインスパイアされ、「キャシアン・アンドー」のアート/グラフィック部門が制作。タイルはグラフィックデザイナーのエル・マッキーによってデザインされ、リアンザのルールも考えたという。

 ルールが考えられているということで、いつかサバックのようにファンもプレイできる時が来るかも知れない。

レヴ・ノッグ

 リアンザで遊んでいるK-2SOは、ルースコット・メルシに「レヴ・ノッグ摂取量を差し引いても その規模の賭けは統計的に無理がある」と言う。

 レヴ・ノッグはK-2SOが言うようにアルコール飲料で、「キャシアン・アンドー」シーズン1 第1話「キャサ」の冒頭のシーンでバーカウンターに置かれており、シーズン1 第7話「声明」ではキャシアン・アンドーがウィンディから買って来るように頼まれている。

ISB TACシャトル

 クレヤ・マーキの逮捕のため、ヒアート監査官らISB(帝国保安局)の戦術部隊がトムキップ・タワーズまで移動する際に用いたISB TACシャトルは、インペリアル・シャトル(ラムダ級T-4aシャトル)を元にデザインされた。

 ラムダ級T-4aシャトルに比べ、センチネル級着陸船のように貨物スペースもあるようなデザインとなっている。

 「キャシアン・アンドー」シーズン2は、Disney+ (ディズニープラス)で配信中。

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summer2005

2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。

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