東京コミコン2025『ロード・オブ・ザ・リング』&『バック・トゥ・ザ・フューチャー』キャスト集結!セレブ・ステージレポート

東京コミコン
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 2025年12月7日(日)の「東京コミコン2025」(「東京コミックコンベンション2025」)で行われた、「セレブ・ステージ」の模様をレポート!

 この「セレブ・ステージ」では、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド(フロド役)とショーン・アスティン(サム役)、そして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのクリストファー・ロイド(ドク役)、リー・トンプソン(ロレイン役)、トム・ウィルソン(ビフ役)、クローディア・ウェルズ(ジェニファー役)が登壇。

 このうち、イライジャ・ウッドとクリストファー・ロイドは『スター・ウォーズ』シリーズのキャストでもあります。

 イライジャ・ウッドは、アニメーションシリーズ「スター・ウォーズ レジスタンス」にて主人公カズーダ・ジオノのライバル、ジェイス・ラックリンの声を演じ、クリストファー・ロイドは「マンダロリアン」シーズン3「チャプター22:傭兵」にてヘルゲイト長官を演じました。

 さらに、この「セレブ・ステージ」ではイライジャ・ウッドやショーン・アスティンの日本語吹替も担当した浪川大輔も登壇!

 この「セレブ・ステージ」の模様は、動画でもございます。

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『ロード・オブ・ザ・リング』キャスト

イライジャ・ウッドとショーン・アスティン、2人の声を演じた浪川大輔

 まずステージ前半では、イライジャ・ウッドとショーン・アスティンが登場。

 イライジャ・ウッドは2012年か2013年、『ホビット』の時以来の久しぶりの来日とのこと。

 ショーン・アスティンは、「僕は数年ぶりですね。最後にここに来たのはコミコンだったと思うけど(注:2013年のハリウッドコレクターズコンベンションの時か?)とても豪華なホテルに泊まっていたんだ。ジョギングに行こうと思って外に出たら、ちょうど皇居の周りで5kmマラソン大会が開催されていて、ゼッケンをつけたランナーがたくさん走っていたんです。だから僕も急いで降りていって、参加費を払ってゼッケンをもらって、皇居の周りを一緒に走ったんです。

 そうしたら、昨日写真撮影会の列に並んでいた男性が、そのマラソンのゴール地点で僕と一緒に撮った写真を見せてくれたんです。『これがその時の写真だ!』ってね。 何年も前のレースのゴールで撮った僕らのツーショット写真を、彼が持ってきてくれた。法律用語で言うところの、まさに『証拠』だね(笑)」と、意外なエピソードを披露しました!

 これが初対面となる浪川大輔が、自身がイライジャ・ウッドの日本語吹替を25年前から担当していることを明かすと、驚いたイライジャ・ウッド!

 固い握手を交わします!

 イライジャ・ウッドと浪川大輔の声を聴き比べるなどしていたショーン・アスティンも、浪川大輔が『グーニーズ』でショーン・アスティンが演じたマイキーの声も演じたことを知るとハグして「僕の相棒だ!と呼びました!

 浪川大輔から、イライジャ・ウッドの声を15作品ぐらい演じているが今後も続けても良いかと質問すると、「ぜひ!」と即答が!

 ところがショーン・アスティンの声もまた今度やらせて欲しいと言うと、「ダメだ!」と手を振って断り、「(日本語で)お元気ですか!どういたしまして!(英語で)僕は出来るから!」と、自身で日本語吹替もやると答える息のあったトークが展開!

 ひとしきり笑ったショーン・アスティンは、落ち着いた表情で「日本の皆さんとの関係の純度を保つためにも、君がやり続けなきゃいけないよ」と話し、日本語吹替を浪川大輔に直接託しました!

25年経った今、思い出すのは「家族」としての時間

 『ロード・オブ・ザ・リング』の思い出について、イライジャ・ウッドは「語り尽くせないほど思い出はあるけど、25年経った今思い出すのは、壮大なロケーションや何百人ものエキストラとの撮影よりも、その合間の時間のことですね。朝4時に起きて、メイクアップトレーラーで彼らと立ち話しながらホビットの足をつけてもらったり、週末にブランチに行ったり…。あの旅を共にした家族として過ごした時間のことを一番に思い出します」と、撮影でともに過ごした人たちとのちょっとしたひとときを挙げました。

 ショーン・アスティンはまず最初に、「僕が初めて東京に来たのは1991年1月でした。映画のプロモーションで通訳とともにテレビ番組に出演しました。質問に対して僕が5分くらい話した後、その通訳は『はい』と言って(短く訳した)」と、より通訳しやすいように文節を区切るように工夫しようとするきっかけとなった出来事を明かしました。

 そして、「『ロード・オブ・ザ・リング』について僕が覚えていることを話します。僕が覚えているのは、滅びの山の頂上でフロドを腕に抱いたこと。泣きながら彼を見つめると、彼は弱り、悲しげで、孤独で、だから僕は彼を抱き上げ、運び、そして僕たちは指輪を捨てました」と、『王の帰還』のクライマックスシーンについて思い出に挙げました。

 『ロード・オブ・ザ・リング』は、映画「The Lord of the Rings: The Hunt for Gollum」が2027年に公開予定となっており、ゴラムを演じ『スター・ウォーズ』ではスノークやキノ・ロイ役で知られるアンディ・サーキスが監督を務めます。

アンディ・サーキス監督作「The Hunt for Gollum」への出演は

 この「The Hunt for Gollum」について、イライジャ・ウッドは「まだフロドが登場するかは肯定も否定もできないですが、最近魔法使い(ガンダルフ役のイアン・マッケラン)がガンダルフやフロドが出るかもなんて言ってたみたいです。だからそれを最初に言うのは可能かも知れません。

 でも、僕はこの映画にすごくワクワクしています。楽しみにさせられるのは、ゴラムの声優というだけではなくで、あのキャラクターの操縦者であり、創造主であり、実質的な所有者であるアンディ・サーキスです。そんな彼が監督として映画を導くのは、まさに適任だと思います。

 彼がいかにしてゴラムになったのかというバックストーリーや、確か『二つの塔』のプロローグで少しだけ描かれた部分(注:スメアゴルがゴラムになるまでが冒頭で描かれるのは『王の帰還』)がより深く掘り下げられるのを見るのは、本当に興味深い物語になるはずです。だから、とても楽しみにしています」と、出演の明言はしないもののアンディ・サーキスだからこそ描ける作品であることを期待するコメントをしました!

全米映画俳優組合長として

 ショーン・アスティンは、就任した全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)の組合長として、どのような環境を作りたいかと問われ「ありがとう。(日本語で)ありがとうございます。俳優には安全が必要です。それは身体的な安全だけでなく、感情的、そして経済的な安全も意味します。

 彼らの安全を守り、安心して感情を表現し、世界を創造できるように守ることが出来れば助けたいです。それはとてもありがたいことであり今、試す機会と責任を与えられたことは私の特権です」と、真剣な眼差しで組合長として俳優を守っていく意志を表しました。

 最後は、サイン入りTシャツバズーカを客席に発射!

 ショーン・アスティンは、フェイントをかけながら撃ちます!

 イライジャ・ウッド、ショーン・アスティンと出会ったばかりの浪川大輔ですが、すっかり意気投合しているようでした!

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』キャスト

三ツ矢雄二からキャストへの質問

 後半のステージでは、1985年12月7日の日本公開からちょうど40周年の当日となった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のキャストが勢揃い。まず、東京コミコン2025のアンバサダーである山本耕史が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌であるヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「パワー・オブ・ラヴ」を熱唱!場内はまさかの演出に沸き立ちます。

 さらに、マーティ・マクフライの日本語吹替版を担当した三ツ矢雄二も登壇。三ツ矢雄二の呼び込みにより、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウェルズがステージに現れ、三ツ矢雄二から各キャストに質問されていきます。

 どのくらいマーティを愛しているか聞かれたリー・トンプソンは、「マーティ!マーティをとても愛しています。彼は完全な夢のような存在で、私は本当に、本当にマイケル(・J)・フォックスが大好きです。彼もきっとここにいたかったはずで、あなたの素敵な衣装に敬意を払えたことでしょう。あなたがこんなに成功して、みんながこの映画を愛してくれて本当にうれしいです。どうもありがとうございます」と、マーティを演じたマイケル・J・フォックスに言及してコメント!

 なぜ今は紳士なのかと問いかけられた際に、間違えて役名を「ドク」と呼ばれたことで「ドクじゃないぞ」と三ツ矢雄二に詰め寄るトム・ウィルソンは、その体格差も相まってまさにビフのようでした!

 「ひとつ秘密を教えてあげよう。映画は見せかけなんだ。ビフのような悪役を演じるのは素晴らしかったです。なぜなら、何か面白いことが起こるようプロットが転換するからです。

 観客はヒーローがデロリアンに乗って未来へ帰れると思っているけど、僕が登場すると「あぁ、どうなっちゃうんだ!」となります。だから、もちろんそれは見せかけですが、そのようなシーンを演じるのはいつも面白いです。僕が人を殴るのはお金をもらえる時だけです」と、トム・ウィルソンはビフという悪役を演じる面白さも語りました。

 まだ僕のことを愛している?と聞かれたリー・トンプソンは、「いつもあなたを愛しています。あなたは世界で唯一の愛する人なので、私はこれからもそうする」と役になり切った受け答えをしました。

 どうして変わった人なのかと質問されたクリストファー・ロイドは、「私は私のままでいるだけなんですが、もし変わった人と言われるのであれば、それは多分、それは自分は色々旅をするからクレイジーなアイデアが出てくるからだと思います。そのことによって、いろんなアイデアが出てきて、人は私のことを変わった人間というのかも知れません」とコメント。

なぜ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が日本でこれほどまで愛されているか

 そして、この『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が世界で、特に日本で愛されている理由についてリー・トンプソンは「この映画には普遍的な魅力があるからだと思います。普通の人が非日常的な状況に置かれ、自分と家族の人生を変える勇気を持つ物語ですから。それに楽しくてカラフルで興奮します。日本の皆さんは本当に良い趣味を持っていると思います。なので本当にありがとうございます。それは私たちにとって大きな意味があります」と、誰もが共感し得る普遍性が魅力だと言います。

 トム・ウィルソンは、「日本には5回来ていますが、温かい歓迎に感動します。それは私と私の家族にとって素晴らしいことでした。ありがとうございます。日本の観客は明らかにアニメや漫画を通じて、様々な映画の分類の中でもアクションやメカニックなSF、ワクワクするものがある物語が好まれるところが共通していますよね。

 でも、この物語の根底にあるのは家族と友情は、ここ日本では非常に重要です。そして、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、そのようなアクション、冒険と爆発、科学者の男があるという点で、普通ではないものがあります。

 しかし、物語の根底にあるのは、ドクとマーティの友情、ジョージとロレインの家族の物語です。そして『もし過去に戻って若き日の両親に会ったら、友達になれるか?』という問いかけ。それはこの素晴らしい冒険と興味深い問いの組み合わせだと思います」と、日本の観客に受け入れられている要素を分析。

 クローディア・ウェルズは、「リーとトムが素晴らしい答えを出してくれましたが、私は日本人はとても素晴らしい感性を持っていると言い、家族について話すつもりでした。だから今、私は何か違うことを言います。

 日本に来て気づいた多くの信じられないことのひとつは、皆さんが何事も詳細まで完璧に、そして穏やかに行うということです。朝食のフルーツの並べ方から、このショーの運営まで、すべてが素晴らしい。

 そしてそれが皆さんがこの映画が好きな理由だと思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は完璧な映画だと言われます。細部まで機能し、見れば見るほどディテールに気づくことができますが、間違いはありません。日本の方々は、そういった「間違いのないもの」への美学をお持ちだからこそ、この映画を深く評価してくださるのだと思います。そのことにとても感謝するとともに、その感性を世界中に広めてほしいくらいです。ここに来て下さったことにとても感謝していますし、とても尊敬しています」と、また別の側面から日本人の感性が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』支持の土壌になったのではと言います。

 クリストファー・ロイドは、「成功の要素は…その映画が誰もが人生のどこかで考えることを含んでいるからじゃないでしょうか。未来の自分はどうなっているだろう?、過去のあの日に行けたらどうするだろう?とね。この映画は本当にそのテーマで遊んでいると感じています。次の世紀に行けたら何をするか、過去に戻れるならいつに行くか。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、誰もが抱くそんな時間旅行への想いを見事に描いているんだと思います」と、本作の最大のポイントであるタイムトラベルという題材の普遍的な面白さについて語りました。

 公開40周年限定上映も行われ好評を博している『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。時を経ても支持されていく背景には、キャストたちが指摘した普遍性があることは間違いないでしょう。

summer2005

2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。

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