「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第1話「チャプター1 暗黒の報復」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード シーズン1 レビュー/トリビア
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 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第1話「チャプター1 暗黒の報復」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第1話「チャプター1 暗黒の報復」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第1話「チャプター1 暗黒の報復」の本編鑑賞後にご覧ください。

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「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第1話「チャプター1 暗黒の報復」レビュー

シスの弟子から、犯罪組織の首領まで

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 1999年公開の『ファントム・メナス(エピソード1)』にて鮮烈に登場したシスの暗黒卿、ダース・モール。1度見たら忘れられないビジュアルに、それまでのオリジナル・トリロジーでのライトセーバーの戦いを刷新したダブル=ブレード・ライトセーバーによる殺陣と、ダース・ベイダーとはまた異なる魅力的な悪役は、『ファントム・メナス(エピソード1)』になくてはならない重要な要素となった。

 激しい戦いの末にオビ=ワン・ケノービによって一刀両断されたものの、魅力的な悪役は往々にして復讐しに帰ってくるものだ。

 「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」シーズン4 第21話「邂逅」にて、前シーズンから仄めかされていたダース・モールの生存が明かされる。約10年に渡ってロソ・マイナーのゴミの中で正気を失いながら生き続けたモールは、オビ=ワン・ケノービへ復讐するため、弟であるサヴァージ・オプレスとともにクローン戦争中の銀河の表舞台に戻ってくる。

 モールはマンダロリアンのデス・ウォッチ、そしてパイク・シンジケート、ブラック・サンといった犯罪組織を束ね、自らの組織であるシャドウ・コレクティヴを作り出し、マンダロアを一時支配した。

 しかし、これがかつての師であるダース・シディアスの目にとまり、自身の計画の障害になることから直々にモールとサヴァージ・オプレスを排除。

 モールは投獄されるも、デス・ウォッチにより救助され再びシャドウ・コレクティヴを率いてグリーヴァス、ドゥークーら分離主義勢力と戦う。

 しかし、ダソミアや母であるマザー・タルジン、そしてシャドウ・コレクティヴは壊滅状態となり、モールは大きな犠牲を払うことに(コミック「スター・ウォーズ:ダース・モール ダソミアの後継者」)。

 マンダロアに潜んだモールは、内戦においてマンダロアを包囲した共和国に力を貸したアソーカ・タノと決闘。モールは共和国に捕えられるも、オーダー66の混乱に乗じて逃走する(「クローン・ウォーズ」シーズン7)。

 「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は、それから数年後の裏社会に潜んだモールの暗躍を描いていく。その物語は、モールを追う警察官であるローソン大尉の視点と、さらにオーダー66を生き延びたジェダイ・パダワンのデヴォンとの出会いが絡み合っていく構成だ。

フィルムノワールな『スター・ウォーズ』

 「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」の幕開けとなる「チャプター1 暗黒の報復」では、本作がどのようなシリーズとなっていくのかが提示される。

 犯罪組織の抗争と、裏で糸を引く黒幕、そして犯罪組織を追いながら圧倒的な黒幕に立ち向かう刑事たち。

 都市部であるジャニックスの冷たい肌触りの情景も相まって、陰鬱さが漂う『ブレードランナー』に代表されるサイバーパンク・ノワールのように『スター・ウォーズ』でフィルムノワールを作ったかのような印象だ。

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 実際に、ジャニックスは「バットマン」のゴッサム・シティから部分的にインスパイアされているほか、ヘッドライターのマット・ミクノヴェッツはマイケル・マン監督、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロが出演した『ヒート』をノワール作品から影響を受けたとして挙げている。

 オープニングは、マンダロリアンやナイトブラザーたちによるジャニックスでの銀行強盗シーンからはじまる。

 スピーディーにマンダロリアンの一団が仕事をしていく様子は、本作がクライム・アクションのジャンルであることを示している。モールに似た刺青を入れたナイトブラザーからは「バットマン」におけるジョーカーとその信奉者たちを彷彿とさせる。悪のカリスマを感じさせる強烈なビジュアルが両者の共通点だろう。

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 アバンタイトルの最後には、モールが『ファントム・メナス(エピソード1)』を思わせるように「運命の戦い」のアレンジ曲とともに登場!強力無比な力を見せ、このシリーズは誰が主役なのかがよくわかる。

 モールの声を長年に渡り演じてきたサム・ウィットワーの冷たさと狡猾さを感じさせるセリフ回しも冴えており、ファン待望のタイトルロールを演じる気迫が感じられた。

 モールが引き起こす犯罪組織の抗争を追うのは、ブランダー・ローソンと警察ドロイド2B0T(トゥー=ブーツ)。「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は、ローソンと2B0Tが元・シスの暗黒卿という強大過ぎる容疑者を追った捜査を描くデテクティブ・ストーリー、刑事モノでもある。

 当然ながら、近接戦闘でブランダー・ローソンはモールに勝ち目がなく気絶させられてしまうが、今後どのようにしてモールの行方を捜査し、闇の住人に迫っていくのか。シリーズを通した面白い攻防の見せ方に期待したい。

真に迫るジェダイの苦境

 ジャニックスの雑踏の中には、ジェダイ・パダワンでトワイレックのデヴォン・イザラが、師であるイーコ=ディオ・ダキとともに身を潜めている。

 ジェダイとして追われる状況であり、生きるための金もなく物乞いまで続ける悲惨な状況の中、デヴォン・イザラは盗みを働いてしまう。正義と平和の守護者であるジェダイが、食うに困って悪事をなしてしまうという極めて現実的な描写は、ジェダイの苦境をひしひしと感じさせられる。

 生きるためにはジェダイも正義を曲げざるを得ない、オーダー66以降の過酷な時代がよく現れている。

ルーカスフィルムが築き上げたレガシーの結実

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 「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は「クローン・ウォーズ」の延長線上にあるルックではあるが、ジャニックスの陰影を作り出す照明の効果、ネオンが点りつつも冷たい印象のある都市の景観や、立ちこめるスモークなど、アニメーションのクオリティはさらに精美になっていると思わせる。

 20年を超える、ルーカスフィルム・アニメーションが積み重ねてきた技術を感じさせられる。

 また、2000年代後半から2010年代前半にかけてルーカスフィルムが制作準備をしていた実写ドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アンダーワールド」が実現していたら、このようなテイストの作品になっていたのではないだろうか。

 合わせて、ジョージ・ルーカスが構想していた「エピソード7」以降の展開はダース・モールが主要な悪役となるというもので、発表されることはなかったルーカスフィルムのレガシーをも感じられるようだ。

モールの新たなドラマの幕開け

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 モールは自身が率いたシャドウ・コレクティブが劣勢の際に加勢しなかった犯罪組織を裏切りとみなし、ルック・カストをはじめとしたマンダロリアンたちやナイトブラザーら引き続きモールに仕えている者たちとともに報復をしているようだ。

 エピソードの最後には、当局に逮捕されたルーティ・ヴァリオを捕えにモールの一派がジャニックス市民防衛局本部を襲撃するシーンが展開される。施設が真紅に染まる中でモールが現れるという、終盤を締める演出だ。

 ルーティ・ヴァリオを捕えるとともに、収監されていたデヴォン・イザラの独房も解放するモール。ルーティ・ヴァリオはモールを知っているようだが、それはなぜなのか。

 「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は、すでにシーズン2の制作が発表されている。

 冒頭に記したモールのストーリーは、この「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」を経て、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』へ、そして「スター・ウォーズ 反乱者たち」へと至る。

 モールとデヴォン・イザラの出会いからはじまった、「クローン・ウォーズ」と『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の間の知られざるストーリーは、シーズン1の10話に留まらず、語られるべきものがあるということだ。

 闘いと裏切り、絶望、報復に終始した印象のモールの人生だが、そのキャラクターの新たな側面や人格の深淵が見えるようなドラマに期待したい。

「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第1話「チャプター1 暗黒の報復」トリビアチェックポイント

ルック・カスト

 モールに仕えるルック・カストは、コミック「スター・ウォーズ:ダース・モール ダソミアの後継者」にて登場したキャラクター。

 「ダース・モール ダソミアの後継者」は、「クローン・ウォーズ」の未完成エピソードが元になっているコミックだが、「クローン・ウォーズ」シーズン7が制作されることになり、第9話「忘れがたき旧友」、第10話「幻影の弟子」にて「クローン・ウォーズ」にも登場することになった。

 演じているのは、「スター・ウォーズ 反乱者たち」のヘラ・シンドゥーラ役のヴァネッサ・マーシャル。

モシク

 イーコ=ディオ・ダキは、初登場となるモシクという種族のジェダイだ。

E chu ta

 イーコ=ディオ・ダキから物乞いをされた者が、「E chu ta(エ チュタ)」と言う。

 これは、『帝国の逆襲(エピソード5)』のクラウド・シティで、C-3POとすれ違ったE-3POが言っていたハット語のフレーズだ。

 これを言われた後にC-3POは、「失敬な!」と言っていたので、バカにしたり、侮辱したりする意味の言葉と思われる。

 「E chu ta」は、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第2話「チャプター2:タトゥイーンの部族」や「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」でも使われているフレーズである。

ディー・ブラッドリー・ベイカー

 デヴォン・イザラが盗みを働いた果物の屋台のディディノンの店主は、「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」、「バッド・バッチ」などにてクローン・トルーパーのキャラクターの声を演じてきたディー・ブラッドリー・ベイカーが声を演じている。

リチャード・アイオアディ

 2B0T(トゥー=ブーツ)の声を演じているリチャード・アイオアディは、「マンダロリアン」で傭兵のドロイドであるQ9-0の声優を務めており、『スター・ウォーズ』のドロイドを二役演じることになる。

 「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は、Disney+ (ディズニープラス)にて独占配信中。

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