「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

キャシアン・アンドー シーズン2 レビュー/トリビア
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 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2の他のチャプターのエピソード、シーズン1のエピソードガイドは、以下のカテゴリーからご参照ください。

キャシアン・アンドー シーズン1 レビュー/トリビア

ディズニープラス(Disney+)で独占配信の『スター・ウォーズ』実写テレビドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。

キャシアン・アンドー シーズン2 レビュー/トリビア

ディズニープラス(Disney+)で独占配信の『スター・ウォーズ』実写テレビドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。

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「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」レビュー

フェリックスを経て、自信に満ちたシリル・カーン

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 「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2は、3話で構成されたひとつのストーリーアーク(一連のストーリー)が4編あり、全12話となっているシリーズで、毎週3話ずつ配信開始された。

 つまり、ひとつのストーリーアークを一気に見ることも可能となっているわけだが、この第2話「サグロナ・ティーマ」は4BBYを描いたストーリーアークの中編となる。

 三部作の第二部ということで第1話「1年後」での導入を経て、マヤ・ペイ旅団のグループに捕らえられたキャシアン・アンドー、帝国の供給国勢調査が迫るミーナ=ラウでのビックス・カリーンらフェリックスの暴動を逃れた面々、シャンドリラで娘のリーダ・モスマの結婚式に臨むモン・モスマ、またこれに参列するルーセン・レイエルとクレヤ・マーキ、そしてマルティーン・ディヴァイドでの会議を終えてコルサントに戻ったデドラ・ミーロが、それぞれに直面している問題が描かれていく。

 デドラ・ミーロは、リオ・パータガス少佐に「アクシス」というコードネームの件、つまりルーセン・レイエルの捜索との兼務は難しいことから、ゴーマンの業務から辞退することを申し出る。

 しかし、リオ・パータガス少佐との会話からアクシスの捜索は2年近くも行き詰まっており、これは事実上の降格人事であることがわかる。デドラ・ミーロはフェリックスでの事件もあり、かなりキャリアに傷を付けてしまったようだ。

 このコルサントでのデドラ・ミーロのストーリーでは、「キャシアン・アンドー」シーズン1での主要登場人物が密接に絡んでくる。あのシリル・カーンだ。

 シリル・カーンは、もともとプリオックス=モーラーナの保安監査チームにおり、職員を殺したキャシアン・アンドーを追うもこれを逃して失職するも、再就職した帝国標準局でもキャシアン・アンドーの情報を追う中、デドラ・ミーロの目を惹く。

 デドラ・ミーロにシンパシーを感じて職場の前で待ち伏せするなど、行き過ぎた行動をいていたシリル・カーンだったが、フェリックスで暴動が起きてデドラ・ミーロが危機に陥った際に、彼女を追っていたことで助け出すことに成功。

 この経験を経たシリル・カーンは、自信に満ち溢れている。帝国標準局で新たに配属された職員に、シーズン1で執念により情報を追いかけ、帝国の物資を盗む集団の存在を見つけたと語って激励。まっすぐな、しかしこれ以上ないいわゆるドヤ顔は思わず笑ってしまう!

 そしてこの自信ある態度を裏付けるように、デドラ・ミーロがいる部屋にシリル・カーンが帰ってくる!2人は一緒に暮らしているのだ。フェリックスの暴動の後、助けてくれたシリル・カーンにデドラ・ミーロは心を開いたのだろうか…2人は、今度ばかりはキャンセルできない用事に臨むようだが…

ミーナ=ラウに迫る不安を強調した演出

 ミーナ=ラウでは、前話の「1年後」で示唆された通り、フェリックスの暴動を逃れたビックス・カリーン、ブラッソ、ウィルモン・パークらに帝国による10年ぶりの供給国勢調査が近付いてくる。

 穀物の収穫には不法移民の存在があることは帝国もわかっていることで、どこまでちゃんと調査をするのかは不明である中、ついに帝国の査察官たちが接触。

 雑談とともに、ラウの街へ行くことを誘うクロル中尉とビックス・カリーンの会話は、手持ちカメラでの撮影や2人のセリフ、両者の緊張感のある演技が相まって、不安感が強調されている。

 帝国軍は供給国勢調査の最中、ミーナ=ラウの通信を遮断していることでクレヤ・マーキもビックス・カリーンに連絡を取ることができない。

 シャンドリラのルーセン・レイエルもタイ・アヴェンジャーの試作機の強奪作戦の状況がわからない中、クレヤ・マーキはより情報を集めやすいコルサントの古美術ギャラリーに戻ることに。

今まさに、困難にある者へ

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 モン・モスマは、前話の「1年後」までに詳しい話を聞けていなかったテイ・コルマから、華やかな結婚式の最中に反乱活動の結果として投資状況がきびしくなり、ひとり損をしたような状況だと聞かされる。

 モン・モスマは自身で言っているように、無意識下でテイ・コルマからこの話を聞かないようにしていたのだろう。

 このシーンではテイ・コルマとモン・モスマが向き合う際に、両者の顔の半分に影が落ちるような照明で撮影されており、深刻さが強調されている。

 ルーセン・レイエルに、テイ・コルマが納得する金額を来週に話を付けてくると言うモン・モスマだが、表になってはならない反乱活動に投げかける影は大きい。

 そんな中、夫のペリン・ファーサによるスピーチは、痛みや困難、不和はいずれ訪れるが、そんな絶え間ない悲しみの雲の中を通り抜ける方法を、結婚する2人には学んで欲しいというものだった。

 喜び、楽しさ、歓喜といった感動の瞬間に耳を傾け、笑いと良き友との思い出、おいしい食事といった宝は自ら探し出せという享楽的なペリン・ファーサらしいものだが、人生の先輩らしく普遍的なメッセージだ。

 これを聞いている最中のモン・モスマが、少しペリン・ファーサから目線を外す様子や、ルーセン・レイエルがテイ・コルマの方を見て、主観ショットにつなぐなど、出席者のスピーチの反応から、今まさに困難や不安の中にいる者たちが何かを思ったことが感じ取れるような演出も見どころだ。

タイ・アヴェンジャーの試作機の行方は

 マヤ・ペイ旅団のグループに捕らえられ、分裂したグループのいさかいに巻き込まれた形のキャシアン・アンドー。

 両者が膠着状態となり、食料の問題も出てくる中、タイ・アヴェンジャーの試作機を確保したグループが、機体の向きを人力で変えて敵対グループを一網打尽にしようと試みるも、結局じゃんけんのような手を用いた遊びであるファイブハンドで決着を決めることに!

 どこまでも行き当たりばったりなマヤ・ペイ旅団だが、雑多な反乱グループの練度も様々だと伺い知れてしまう…

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 ファイブハンドの対決に注目が集まり、さらに猛獣のドゥーダーに一行が襲われたことに乗じてキャシアン・アンドーはタイ・アヴェンジャーの試作機で無事に脱出。

 タイ・アヴェンジャーの試作機が飛び立つショットから、このジャングルがヤヴィン4であったことがわかるエンディングは、近付く『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の足音が聞こえるようだ!

 キャシアン・アンドーが直面していた問題はクリアしたかに見えるが、引き継ぐ者がいなくなってしまったタイ・アヴェンジャーの試作機を、どこに持っていくのか。

 キャシアン・アンドーとタイ・アヴェンジャーの試作機には、ミーナ=ラウのビックス・カリーン、シャンドリラのルーセン・レイエルとコルサントのクレヤ・マーキがともにその行方を気にかけている。4BBYを描いたストーリーアークの最後のエピソードにて、これらの糸がつながっていくだろう。

「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2 第2話「サグロナ・ティーマ」トリビアチェックポイント

E chu ta

 マヤ・ペイ旅団のスニーは、同じくリカとクラブの生存確認に派遣されたナジーに向けてブラスターを撃つ際に「E chu ta(イ チュタ)」は、『エピソード5/帝国の逆襲』のクラウド・シティで、C-3POとすれ違ったE-3POが言っていたハット語のフレーズだ。

 これを言われた後にC-3POは、「失敬な!」と言っていたので、バカにしたり、侮辱したりする意味の言葉と思われ、「E chu ta(イ チュタ)」は、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第2話「チャプター2:タトゥイーンの部族」にも登場している。

「スター・ウォーズ:アコライト」からの再使用

 シャンドリラでのリーダ・モスマとステカン・スカルダンの結婚式にやって来るゲストのランドスピーダーの一部は、「スター・ウォーズ:アコライト」の制作に使用されたものを再使用している。

 また、「スター・ウォーズ:アコライト」も「キャシアン・アンドー」シーズン1のランドスピーダーの一部を再使用して制作された。

トログ

 マヤ・ペイ旅団のムスクは、悪臭を放つヤヴィン4メロンを食べようとしないフルーにトログを食べたことを持ち出す。

 トログは、小説「Aftermath: Life Debt」にて言及されたクリーチャー。

ピーゾ

 ミーナ=ラウ雑貨店にて、帝国軍兵士がケレンにピーゾはあるか聞く。

 ピーゾは、「キャシアン・アンドー」シーズン1 第7話「声明」でニアモスにてキャシアン・アンドーにウィンディが買って来て欲しいものとして挙げている合法的な興奮剤だ。

ファイブハンド

 マヤ・ペイ旅団が分裂して内紛したあげく、両グループはじゃんけんのような手を用いた遊びであるファイブハンドで主導権を決めることになる。

 このファイブハンドは、ガーディス役のサム・ギルロイ、バーディ役のベンジャミン・ノリスがトニー・ギルロイとの夕食の席にて考えたじゃんけんを基にした遊びだ。

 サム・ギルロイは、ランコア、クリーチャーのスノーク、スヌーズバードといった15種の動物をモチーフにしたポーズを考案。

 このガーディスを演じたサム・ギルロイは、「キャシアン・アンドー」のショーランナーであるトニー・ギルロイの息子である。

ヤヴィン4

 マヤ・ペイ旅団が主導権をかけたファイブハンドの勝負を行っている間に、キャシアン・アンドーは拘束を脱する。

 さらにマヤ・ペイ旅団が突如として現れたドゥーダーの襲撃を受けた混乱の中、キャシアン・アンドーはタイ・アヴェンジャーの試作機に乗り込んで上空へと飛び去る。上空には巨大なヤヴィン・プライムが浮かび、ジャングルの中にはヤヴィン4の寺院であるグレート・テンプルがあった…

 このタイ・アヴェンジャーの試作機が飛び去るショットにより、これまでの舞台であったジャングルがヤヴィン4であったことがわかる仕掛けだ!

 このドゥーダーも、ヤヴィニアン・ドゥーダーと呼ばれている。名前の由来はデザイナーのアレクサンダー・ドゥーダーから。

 「キャシアン・アンドー」シーズン2は、Disney+ (ディズニープラス)で配信中。

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summer2005

2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。

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