2025年4月18日(金)~4月20日(日)に幕張メッセで開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」の会場内から周辺イベントまで、会期中に私が見てきたフルレポートです。
「スター・ウォーズ セレブレーション」には膨大なイベントコンテンツがあり、ひとりではそのすべてを見きれることはできませんが、だからこそ自分だけの「セレブレーション」体験があります。この記事は、あくまで私が「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」で体験した物事を記したものとなりますので、イベントのすべてを網羅したものではありません。
ただ、私が体験したことからイベントを振り返ることできっと会場にいらっしゃった方でも別の視点からこのイベントを知って新たな発見もあるかと思いますし、同じ体験をされた方にはご一緒に振り返れるものになっていればと思います。
- スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 会期中の海浜幕張周辺
- スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025関連イベント
- スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 会期前後の幕張メッセの様子
- スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 入場バッジ
- スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 パネル
- Star Wars Kidsコーナー
- ナブス ミート&グリーティング
- アニメ&マンガパビリオン
- ファングループディスプレイ
- セレブレーション・フードホール
- セレブレーションLIVE!ステージ
- ファンプロップス&セット
- セレブレーションショーストア
- 出展社ブース
- ファングループイベント
- SWAG
- セレブレーション ジャパン 2025で発表された今後の『スター・ウォーズ』情報
- 「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」総括
スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 会期中の海浜幕張周辺
JR京葉線の海浜幕張駅の改札に降り立つと、早くも「セレブレーション」ははじまっていました!
海浜幕張駅の改札横の柱には、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」のキービジュアルが!
世界中の125カ国から集まった「スター・ウォーズ セレブレーション」の来場者を、駅に降り立ったところから歓迎しています。
改札の真上の天井には、デス・スターとスター・デストロイヤーが。
海浜幕張駅は幕張メッセで開催されているイベントによって、そのイベントの広告を入れていると思いますが、このデザインは遊び心があります…
改札内から見て左側には、Xウィングも!
海浜幕張駅の改札外から。
海浜幕張駅から出る方々へは、「May the Force be with you(フォースと共にあらんことを)」と送り出すメッセージになっています!
ちなみに海浜幕張駅のコンビニであるNewDaysも、幕張メッセで開催されているイベントに合わせた商材で棚を用意しており、例えば東京コミコンの際には『スター・ウォーズ』やマーベルの商品を並べているのですが、今回は「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」に合わせてモンクレーヴの名セリフクッキー、チョコゴーフレット、ブルーマカロン?クッキーが販売されていました!
海浜幕張駅から幕張メッセまでの間も、歩道には「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」のバナーが設置されており、海外での「スター・ウォーズ セレブレーション」と同じ雰囲気を早くも感じられます。
また、海浜幕張駅までJR東京駅の京葉線地下ホームへ向かうコンコース(京葉線連絡通路)の動く歩道で向かうと、ディズニープラスの柱広告がありました!
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」だけではなく、東京ディズニーリゾートのある舞浜へ向かう方々を盛り上げます!
期間限定でスペシャルバージョンとなっている、東京ディズニーランドの「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」の告知も!
スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025関連イベント
ZOZOマリンスタジアム「STAR WARS NIGHT」
4月16日(水)には、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ VS 北海道日本ハムファイターズ戦にて「STAR WARS NIGHT」が開催されました!

このイベントではコスチューミングファンの一員として、ZOZOマリンスタジアムのマウンドを歩いてきました。春になって日が長くなり、少し前より明るくなった夕暮れの空の下、開放的なマウンドを『スター・ウォーズ』の楽曲とともに歩き、日本の野球界での「STAR WARS NIGHT」開催に立ち会えた思い出深い1日でした。
スター・ウォーズ祭り
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」会期中の4月19日(土)~20日(日)には、会場となる幕張メッセにほど近いイオンモール幕張新都心に隣接する豊砂公園にて、「スター・ウォーズ祭り」が開催されました(屋内会場であるイオンモール幕張新都心グランドモールでは4月17日(木)から開催)。
4月17日(木)には前夜祭イベントも開催され、こちらにも行ってきました!

スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 会期前後の幕張メッセの様子
会場となる幕張メッセは、会期中は「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」で一色!
日本語テキストが併記されていますが、海外の「スター・ウォーズ セレブレーション」そのままのデザインとフォント!
「スター・ウォーズ セレブレーション」ならではサインがあって、周囲には海外からの方々も多いのに、場所はおなじみの幕張メッセで千葉県ならではの広告もある…日本にいるのか海外にいるのか脳内が混乱するようでした…
まさに「スター・ウォーズ セレブレーション」が日本にやって来た、という印象です!
ジェダイ・マスターVIP入口の左側には、こんなラッピング車両も!
スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 入場バッジ
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の入場バッジの受取は、幕張メッセのホール9で行われました。
私は4月16日(水)の12時過ぎの向かったところ、待ち時間はほぼなく受け取れました。
私が受領したバッジはこちら。6歳未満の子どものバッジは、バッジ受取時に同伴することを申告すれば受け取れます。裏面にQRコードはなく、記念としてのバッジとなります。
出展者バッジはモン・モスマ!
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の入場バッジの絵柄と券種の答え合わせとしては、以下の一覧となります。
- マンダロリアン&グローグー:3DAY大人
- ルーク・スカイウォーカー:金曜日大人
- ダース・ベイダー:土曜日大人
- アソーカ・タノ:日曜日大人
- C-3PO&R2-D2:3DAY子供
- サビーヌ・レン:金曜日子供
- パドメ・アミダラ:土曜日子供
- アサージ・ヴェントレス:日曜日子供
- カイ・ブライトスター&ナブス:6歳未満の子供
- マスター・ヨーダ:ジェダイマスターVIP
- モン・モスマ:出展者
- アナキン・スカイウォーカー&オビ=ワン・ケノービ:スタッフ
- レイ&カイロ・レン:オールアクセス
- オーシャ・アニセヤ:プロダクション
- レイア・オーガナ:スペシャルゲスト
- キャシアン・アンドー:プロダクションスタッフ(クルー)
- ソル&ザ・ストレンジャー:スピーカー
ちなみに、ジェダイマスターVIPのランヤードはカタカナで「ジェダイマスターVIP」と表記されています!会場でこのランヤードをしていた方は、ジェダイマスターVIPです。
ジェダイマスターVIPの特典のお箸にも、カタカナで「ジェダイマスターVIP」と表記!
ロズ=キャットのピンバッジは、「スター・ウォーズ セレブレーション ピントレーディングプログラム」のスタッフトレード限定のものですが、ジェダイマスターVIPはパッケージ付きで手に入ります。
チケット購入時に買っていたグッズも入手!購入したグッズは、1人の注文につき1つずつグレーのビニール袋に包装されていました。
バッジ受取の先行引換特典として販売されていたTシャツは、4柄が用意。
この先行引換時にしか手に入らないものとあって、入手にはかなりの時間を要していました。
会場で印刷したTシャツという点がポイントですが、プリント作業を行っている方は1人だけということで、この時、この場所だけの限定感、少量しか制作できないという希少性が相まって、チケット交換以上に長い待ち時間だったことは言うまでもありません…
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」は、開催前からすでにはじまっていたのです…!
ちなみに、セキュリティチェックについてはアメリカでの「スター・ウォーズ セレブレーション」とほぼ同等で、会場に入るために空港のような金属探知ゲートを通り、手荷物検査やライトセーバーのチェックがありました。
スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025 パネル
セレブレーション・ステージ
最大規模のパネルが行われるセレブレーション・ステージの会場は、幕張イベントホール。
セレブレーション・ステージでは、新作映像作品である「マンダロリアン&グローグー」、「キャシアン・アンドー」、「アソーカ」のパネルに参加しました。
各パネルの模様は、以下の記事からご参照ください。




ツインサンズステージ
幕張メッセのホール4にあるツインサンズステージでは、4月18日(金)に「Hasbro『スター・ウォーズ』パネル」に参加しました。
「Hasbro『スター・ウォーズ』パネル」の模様は、以下の記事からご参照ください。

ファンステージ
幕張メッセのホール5にあるファンステージでは、4月18日(金)に開催された「1990年代のスター・ウォーズ」のパネルに参加しました。
「1990年代の『スター・ウォーズ』」パネルは、1983年公開の『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』以降、『スター・ウォーズ』の新作映像作品の公開はその終盤の方までなかった1990年代の『スター・ウォーズ』の動向を振り返るもの。
ティモシイ・ザーンによるスローン三部作、「帝国の復活」からはじまるジュニア小説、ハズブロの「パワー・オブ・ザ・フォース」シリーズ、ゲームの「スーパー・スター・ウォーズ」、そして『エピソード1』の制作決定による『スター・ウォーズ 特別篇』の公開と、マルチメディア・プロジェクト「シャドウズ・オブ・ジ・エンパイア 帝国の影」などなど、冬の時期とくくられがちな1990年代は、実は後の『スター・ウォーズ』において大きな影響を及ぼし、また当時も様々な盛り上がりがありました。
それらの流れが、1999年公開の『エピソード1/ファントム・メナス』の一大ムーブメントへとつながっていったのです。
「1990年代の『スター・ウォーズ』」パネルのスピーカーは、レゴの専門家であり、「LEGO Star Wars The Force of Creativity」の著者で雑誌「Blocks」の編集者であるグラハム・E・ハンコックさん。パネル後にお話をさせて頂いたところ、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のロゴがデザインされたレゴブロックを頂きました!
レゴブースで配布されているノベルティのパネルブロックとも異なるもので、とてもめずらしく、思い出に残る記念品です!
コレクターズステージ
幕張メッセのホール7にあるコレクターズステージでは、『スター・ウォーズ』の多岐に渡るグッズコレクションをしている各ジャンルのコレクターが、自身のコレクションについて語るパネルであるコレクティング・トラックが行われました。
コレクティング・トラック参加者には、アクリルスタンドがプレゼント。アクリルスタンドは、1980年のポピーのワールドヒーローにインスパイアされたデザイン。
ケナーの『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の時期のフィギュアは、日本ではバンダイ傘下のポピーより「ワールドヒーロー」シリーズとして日本独自の箱パッケージに封入して販売された事をオマージュしたもの。アクリルスタンドというアイテム選定も、今の日本のグッズの流れも汲まれたことを感じます!
コレクターズステージの入口には、このアクリルスタンドを大型にしたフォトスポットもありました!
このアクリルスタンドフォトスポットは、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」終了後、東京都・世田谷区にある東京ToyCafeに設置されています!撮り逃してしまった方も、まだ日本にありますのでチャンスはあります!
という訳でセレブレーション コレクターズステージで記念撮影撮られた方も多くいらっしゃったと思うこちらの等身大アクスタをGusさんから譲り受けました♪ 店舗前で是非記念撮影撮って下さいね#starwars #swcj pic.twitter.com/aXjMIZKmze
— 東京ToyCafe (@ToyCafe2) April 25, 2025
また、4月18日(金)9:30~10:30にコレクターズステージで開催の「コレクター・ソーシャル」では、参加者全員に限定ミニポスターがプレゼントされました。
Star Wars Kidsコーナー
幕張メッセのホール5にあるStar Wars Kidsコーナーでは、レゴブロックやぬりえで遊べたり、日本語/英語の『スター・ウォーズ』書籍が読めたりと、子どもたちに向けた『スター・ウォーズ』で触れ合える様々なアクティビティが用意されていました。
壁面いっぱいに、作られたぬりえが展示!
「スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー」のフォトスポットも!Star Wars Kidsコーナーに来場した子どもたちには、様々なグッズのプレゼントもありました。
ナブス ミート&グリーティング
Star Wars Kidsコーナーでは、各日2回「スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー」のナブスがやって来るミート&グリーティングが行われました!
日本でナブスと会う機会は、この「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」が初ということで、開始時間前から行列ができていました!
私もナブスと会いました!動きや仕草がとてもかわいらしく、楽しく写真撮影できました!
アニメ&マンガパビリオン
幕張メッセのホール4にあるアニメ&マンガパビリオンでは、日本のアニメスタジオが制作した「スター・ウォーズ:ビジョンズ」を中心に、アニメ、マンガのスタイルで表現された『スター・ウォーズ』作品に関する展示が行われました。
日本が作った『スター・ウォーズ』アニメ・マンガ作品が集結!
アニメ&マンガパビリオンの壁面には、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の各エピソードのほか、「STAR WARS/ロスト・スターズ」、「STAR WARS/レイア -王女の試練-」、「STAR WARS/反乱者たち」、「スター・ウォーズ:マンダロリアン」といった近年のコミカライズ作品のアートも集結!
「スター・ウォーズ:ビジョンズ」「The Duel」茶屋を再現!
アニメ&マンガパビリオンでまず目を惹くのは、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の「The Duel」に登場したトーノ茶屋をモチーフとした展示!劇中で印象的な、サラスタンの茶屋の店主や茶釜を備えたパワー・ドロイドもいます!
たぬきのようなイウォークと、笠をかぶったピット・ドロイド!
トレーニング・リモートなどの『スター・ウォーズ』のアイテムが、和の装飾の中に溶け込んでいます。
カムトーノも、桶の上に3つ並べれば違和感なし!
これらはファングループによる展示となっており、「The Duel」のローニンや野盗のボスであるコウルなどのキャラクターに扮したコスチューミングファンたちが会期中はグリーティングを行い、アニメ&マンガパビリオンを盛り上げました。
「スター・ウォーズ:ビジョンズ」を日本の伝統文化で表現
中央に桜が輝くアニメ&マンガパビリオンの内部では、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」に関する様々な展示が。
「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のキャラクターが、九谷焼で作られた特製小皿に。
歌舞伎や日本舞踊といった伝統衣装も手掛け、創業110年を超える松竹衣装によって再現された「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のキャラクターの衣装も。
そのほか、盆栽でも「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の各エピソードを表現。日本の伝統文化によって、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」が表現される場となっていました。
「The Duel」のローニンのライトセーバーと…
野盗のボスであるコウルのライトセーバー傘も立体物として再現!
ブース内のステージには、桜と富士山を背景にライトセーバーを構えた「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のキャラクターを水墨画風に描いたふすまがあり、美麗な装飾となっていました!
スタジオジブリにインスパイアされた、ルーカスフィルム アーティストのアート展示
アニメ&マンガパビリオンではルーカスフィルムのアーティストが、スタジオジブリ作品にインスパイアされたアートの数々も展示!
デイブ・フィローニが描いた作品は、スタジオジブリのタッチで描かれたアソーカ・タノとグローグーの「アソーカのけ姫」。『もののけ姫』のサンからインスパイアされたアソーカ・タノが、インスパイア元のスタジオジブリのアニメーション風に描かれているという、創造の環を感じさせる1枚です。
また、『禅 グローグーとマックロクロスケ』の監督を担当し、スタジオジブリの数々の作品の作画監督を務めた近藤勝也の作品「今日も元気なグローグーとマックロクロスケ」も展示!スタジオジブリ作品を手掛けたアーティストと、ルーカスフィルムのアーティストが『スター・ウォーズ』をテーマにお互いへのリスペクトを込めた作品が並びました。
ファングループディスプレイ
ファングループディスプレイは、世界規模のコスチューム・ファングループである501st Legion(第501軍団)、レベルリージョン、マンドー・マークス、ザ・ダーク・エンパイア、セーバー・ギルド、ドロイド・ビルダーズ、ギャラクティック・アカデミーの合同ブース。
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」では、アウター・リムの交易所であるバチ・マクーとして各ファングループが『スター・ウォーズ』の世界の街に入り込んだかのようなブースを設置。ゲストは『スター・ウォーズ』ギャラクシーにあるバチ・マクー交易所を訪れて、各勢力の拠点となっているブースをのぞき、コスチューム・ファングループのメンバーが扮した住人たちと交流することができるという、例えるならばディズニーランドのテーマエリア「ギャラクシーズ・エッジ」のような没入型体験というコンセプトとなっています。
バチ・マクー交易所の中で、比較的きれいな外見のブースは…
501st Legionのブースです!取り締まりをしている帝国軍らしい施設となっており、バチ・マクーの民衆にも親しまれる前哨スポットでを配置する制度「コーバン・システム」によるものという設定で、警備・監視・入隊勧誘を行っているとのこと。
バチ・マクーのカンティーナである「ランコア ピット カンティーナ」は、カウンターに置かれている飲食物など、細部に至るまで精巧に作り込まれていて驚きます!
ナブーの珍味からタトゥイーンの密造酒まで、銀河中から密輸された食材と酒が揃うカンティーナです。
一見すると、何の変哲もない空き家のような雰囲気の外観のスペースの内部には、反乱軍の秘密基地が!帝国の目をあざむくため、空き物件に偽装しているというわけです。つまり、ここはレベルリージョンのブース!
マンドー・マークスのブースは、小さな武器庫となっており、様々なマンダロリアンの装備が…
ザ・ダーク・エンパイアは、なんとアンコクメン・ヌードル・テンプルというラーメン店をバチ・マクーに開いています!
メニューを開くと、『スター・ウォーズ』ギャラクシーに登場する様々な食材を用いたラーメンなどがずらり…ラーメン店らしく、割りばしの配布も!
「モンキー・リザード・ハンガー」の裏側には、ドロイド・ビルダーズによる数々のドロイドたちの作品が並びます。
そのサイズ、動作ギミックなど、どれをとってもリアルなドロイドたちを間近で見られる場となっています。
スタンプラリー「バチ・マクー交易所めぐり」
これらのファングループディスプレイ内の7つのブースにはスタンプがあり、1日2000枚限定で配布されるラリー台紙にこれらを集めるスタンプラリー「バチ・マクー交易所めぐり」も実施されました。
バチ・マクー交易所には、17年ぶりの祝祭のため集った銀河の7つの勢力が拠点を設置。一般の旅行者たちの入場を認める証として、各勢力が発行しているゴシュ=インを通行手形に押印していくというストーリーです。
さらに、バチ・マクー交易所内を探索して謎を解くアクティビティも実施!
多くのファンが、技術と時間、愛情をもって幕張メッセに現出させたバチ・マクー。3日間だけの展示とはもったいない限りです!
銀河元老院ステージ
このファングループディスプレイ内に位置する銀河元老院ステージでは、バチ・マクー交易所を作り上げたコスチュームファングループによる様々な発表やステージイベントが行われました。
私は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の終盤のデス・スター設計図のデータをめぐるダース・ベイダーと反乱軍兵士たちの戦いを再現した4月18日(金)17:00~の「レベル・フリート・トルーパーズによる「希望」のリレー」に参加。反乱軍兵士たちは、デス・スター設計図のデータをレイア・オーガナの手に渡すことができました!
スターウォーズセレブレーションジャパン2025
希望のリレー実行委員会#希望のリレー#SWCJ#StarWarsCelebrationJapan#RebelLegion#STARWARS pic.twitter.com/344B7hTXyY— Ammy Skywalker (@ammyskywalker) April 18, 2025
さらに、『新たなる希望』のヤヴィン4でのメダル授与式を来場者が体験することができる4月20日(日)14:00~の「レベルリージョン勇気記章授与式」でも、反乱軍兵士として参加。多くの来場者を出迎え、またあのシーンの反乱軍メンバーの参加者の視点はこのような感じだったのかなと没入しながら盛り上げを行いました。
セレブレーション・フードホール
幕張メッセのホール7では、『スター・ウォーズ』にちなんだ飲食物が楽しめる「セレブレーション・フードホール」が展開!
これまでの「スター・ウォーズ セレブレーション」でもフードコートはありましたが、『スター・ウォーズ』にちなんだ飲食物を販売する「セレブレーション・フードホール」は今回が初となります。キャラクターカフェなどが多く行われている日本ならではの施策と言えるかも知れません。
『スター・ウォーズ』にちなんだ飲食物が楽しめるとあって、「セレブレーション・フードホール」は常時多くのファンでにぎわっており、売り切れの商品も多い状態でしたが、2日目以降からは時間を選べばスムーズに購入・飲食ができた印象です。
売り切れのメニューが多かったものの、「It’s a Trap!」たこ焼き、タトゥイーンわらび餅、グローグーの大好物風アレンジ、和牛スピーダー串、ドロイドもなか、キャラクターイメージのドリンクを楽しむことができました!
幕張メッセのホール内で実際に調理しているのか、もうもうと湯気を立ち上らせていた販売ブースは、帝国軍と反乱軍のマークが入ったのれんや提灯などが並び、飲食スペースは茶屋のような和傘が点在しています。各メニューごとに受け取りブースは異なっており、ある程度スムーズに受け取れるようになっていました。
タバスコ入りたこ焼きが1つ入っている「It’s a Trap!」たこ焼きは、本当に罠が入っているわけですが…実際にタバスコ入りたこ焼きを食べてみると、結構辛かったです!味覚はもしかしたら海外基準なのかも知れないと思いました…
セレブレーションLIVE!ステージ
ホール2には、「スター・ウォーズ セレブレーション」で恒例の「セレブレーションLIVE!ステージ」が作られ、様々なゲストが登壇し、その模様を配信。このステージ前にいると、様々なゲストを間近で見ることもできます。
幕張メッセにそのままやって来た「セレブレーションLIVE!ステージ」を目にした時は、「スター・ウォーズ セレブレーション」が本当に日本にやって来たと実感し、思わず目が潤みました…
恒例のバズーカにTシャツを詰めて観客に発射してのプレゼントなども行われました。「セレブレーションLIVE!ステージ」は、Star Wars Youtubeチャンネルにて各日の模様が配信されています。
ファンプロップス&セット
「セレブレーションLIVE!ステージ」の付近には、ファンが作った小道具やセットが設置。ファンの力でここまでを作り上げるという情熱と技術を感じられる展示です!
17年前の2008年の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」でも展示されていた、デューバックが再び幕張メッセに帰ってきました!17年前と同じく、デューバックに乗るために多くのファンが集まっていました。
そしてデューバックのそばにはバンサも!
STAR WARS FAN JAPANによる、Xウィングとタイ・ファイターも展示!
セレブレーションショーストア
幕張メッセのホール9にあるオフィシャルストアの「セレブレーションショウストア」では、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」限定グッズを販売。
「セレブレーションショウストア」店内の様子は、スペースは広く感じましたが、陳列なども含めてアメリカでの「スター・ウォーズ セレブレーション」そのままの印象です。
アメリカでの「スター・ウォーズ セレブレーション」になかった要素としては、バンダイの「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」限定の「ブリスターチャームコレクション」のガシャポンコーナーが挙げられます。
バッジに使用された浮世絵風アートをデザインしたグッズも数多くラインナップ。
招きグローグーは、招いている左手が自動で動きます!
パンフレットは、日本語/英語のそれぞれが併記された仕様に。価格は4000円。
会場で印刷したTシャツは、 バッジ受取の先行引換特典として販売されていたものとはまた別の柄が「セレブレーションショウストア」で販売!
事前に時間指定予約ができるライトスピード・レーンで予約をしていればスムーズに入場できましたが…
待機列に並んでの入場の場合、2日目の12時過ぎの時点で6時間待ちの表記も見ました…
また、会期の序盤(といっても、3日間しかないわけですが)には入荷していない商品も多く見受けられ、早く入店できたからといって、目当ての商品が揃っていない状況ということもありました。
商品をひとつひとつ手作業で入力するレジのシステムもアメリカでの「スター・ウォーズ セレブレーション」そのままで時間を要するものとなっており、はたして今後も改善される見込みがあるのかは不明ですが、記念グッズはファンの大きな関心事でありますので、これから少しでもファンのストレスを解消できるようになればと思います。
出展社ブース
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のショーフロアにて見た出展社ブースです!
ハズブロ
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のショーフロア入口の近くにあるハズブロのブースでは、Hasbro『スター・ウォーズ』パネルで発表された新商品のほか、発売中の商品の数々や、クラウドファウンディング企画「ハズラボ(HasLab)」の大型商品が多数展示!
詳細は、以下の記事をご参照ください。

ヘリテージ・オークションズ
アメリカで設立された最大の美術品・収集品オークションハウスであるヘリテージ・オークションズのブースでは、「マンダロリアン」シーズン1にてディン・ジャリン役のペドロ・パスカルが着用したヘルメットや、『エピソード3/シスの復讐』でヘイデン・クリステンセンとユアン・マクレガーが使用したライトセーバーといった撮影使用プロップのほか、様々なジャンルの『スター・ウォーズ』コレクションを展示!
詳細は、以下の記事をご参照ください。

ホットトイズ
ホットトイズ・ストアでは、会場限定アイテムをはじめとする約60点(ブラインド商品を除く)もの新商品を展開!連日、多くのファンでにぎわっていました。
さらに、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんによる、「マイクロ・ギャラクシー」を使用して制作したジオラマ作品が、2024年10月に開催の「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」で展示された7作品に加えて、新たに制作された3作品が展示!
「スター・ウォーズ 反乱者たち」でのゴースト・チームとエズラ・ブリッジャーの出会いを表現した「磨けば光る逸材」。ブラシでロザルの草原を表現し、すばらしい素質を持っていたエズラ・ブリッジャーをも表しているタイトルです!
アソーカのT-6シャトルが、からあげで見立てた小惑星帯の中をつまようじをかいくぐっていく「避け“にく”い攻撃」!回転途中のT-6シャトルとつまようじで付けられた動きが躍動感ある作品!
『エピソード6/ジェダイの帰還』でのパルパティーン皇帝の第2デス・スター到着シーンを、ノートパソコンで表現した「セキュリティは万全」。ノートパソコンのモニターには映画のオープニングシーンも表示されており、映画の世界が飛び出しているような作品となっています。
STAR WARS MUSIC
ユニバーサルミュージック合同会社のSTAR WARS MUSICのブースでは、ディズニープラス配信作品の音源も初CD化した「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025:オリジナル・サウンドトラック・ボックスセット」や、「スター・ウォーズ 新たなる希望」「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」オリジナル・サウンドトラック レコードといった商品を販売。
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025:オリジナル・サウンドトラック・ボックスセット」は¥57,500(税込)で、ほかのブースもそうですがこうした高額商品がバンバン売れていきます…
JCB
JCBブースでは、提供している東京ディズニーランドの「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」スペシャルバージョンを告知!
Xの指定のポストをリポストすると、JCBのブースで「スター・ツアーズ」ポストカードがプレゼントされました!
レゴグループ
レゴグループのブースでは、レゴ スター・ウォーズ 新製品を先行発売!3日目の終盤には、ほとんど商品が残っていないほどの人気ぶりでした!
レゴで作られたミレニアム・ファルコンのコックピットを模したステージでは、写真撮影や製品デザイナーによるトークセッションも実施。
レゴで再現したスピーダー・バイクのフォトスポットは、背景のスクリーンにエンドアの映像が流れており、スピーダー・バイクに乗っているような体験や撮影がここでしかできないものになっていました!
みんなで作る日本画風のレゴスター・ウォーズ モザイクアートビルドは、参加者多数のため初日の夕方の時点でここまで完成!
レゴでできたK-2SOも展示!これらの展示物の一部は、横浜・みなとみらいエリアで開催された「STAR WARS DAY YOKOHAMA MINATOMIRAI 2025」にも展示されました。
株式会社レッグス
株式会社レッグスブースでは、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」限定の『エピソード1』~『9』デザインのウーロン茶缶、全72種を1本1000円で販売!
限定デザインのウーロン茶缶の自動販売機は9エピソード分が用意されており、いずれのデザインが購入できるかはランダム…
Grogu Cutest in the Galaxy
グローグーグッズを取りそろえた「Grogu Cutest in the Galaxy」は、入場制限をかけるほどの人気ぶり!
バンダイ
バンダイブースでは、「スター・ウォーズ ビークルモデル ミレニアム・ファルコン」のエコプラ成型機のデモンストレーションに参加することで、完成したエコプラをプレゼントする企画を実施!
Meta Quest
ILM/Meta Questブースでは、現在開発中のMeta Quest 3/3S向けMR(複合現実)作品「Star Wars: Beyond Victory」の最初のシーンが先行で体験できるほか、既存のタイトルである「Vader Immortal」、「Tales From the Galaxy’s Edge」もプレイも実施!
株式会社吉徳
株式会社吉徳では、以前の鎧飾りからフルリニューアルした「ダース・ベイダー当世具足飾り」を展示!
2007年の発売以来、話題となってきた吉徳のダース・ベイダー鎧兜ですが、基本デザインは造形作家・竹谷隆之が前作同様に担当。まさに「セレブレーション ジャパン」にぴったりな商品です!
ファングループイベント
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のファングループディスプレイと同様に、世界規模のコスチューム・ファングループである501st Legion(第501軍団)、レベルリージョン、マンドー・マークス、ザ・ダーク・エンパイア、セーバー・ギルド、ドロイド・ビルダーズ、ギャラクティック・アカデミーは、世界中からメンバーが集う会期中にファングループ独自のイベントを行っていました。
Multi-Club SWAG TRADE PARTY JAPAN 2025
4月18日(金)の夜は、「Multi-Club SWAG TRADE PARTY JAPAN 2025」というファングループによるSWAGトレードパーティーが行われました。
SWAGとは、「Stuff We All Get」や、「Something We All Get/Give」の略(諸説あり)で、無料配布物の事となります。企業のノベルティ等も指しますが、ファンが自分で作ったグッズを他のファンに無償で配布する事がファン文化となっています。
この「Multi-Club SWAG TRADE PARTY JAPAN 2025」は、ファングループのメンバーが制作するなどした自身の所属グループや個人のSWAGグッズを交換する集いです。
501st Legion、レベルリージョンなどのコスチュームファングループは、帝国軍や反乱軍といった軍隊をモチーフにしているため、実際の軍隊と同様にワッペン(パッチ)を制作することが多くなっており、交換の対象となっているものは主にワッペンが多いですが、それ以外にもステッカーやポーカーチップなど、様々なグッズを見かけました。
何より、会場の熱気がすごい!「スター・ウォーズ セレブレーション シカゴ 2019」の際にも同様のイベントに参加しましたが、多くのメンバーが集ってそれぞれのテーブルに並ぶSWAGグッズを熱心にながめたり、再会を喜んだりしています。
ファングループのメンバーにとって、SWAGはコスチュームファングループという共通項で世界中の友人と出会った記念品となるからこそ、ここまで強い熱量でコレクションをしていくのだと実感しました。
Celebration Bash Outer Rim Matsuri Japan 2025
4月19日(土)の夜は、「Celebration Bash Outer Rim Matsuri Japan 2025」に参加。
「スター・ウォーズ セレブレーション」に参加するため、世界中から集まったファングループのメンバーとその家族・友人が集うBashパーティーと呼ばれるイベントが、各「スター・ウォーズ セレブレーション」で開催されることが恒例となっており、この「Celebration Bash Outer Rim Matsuri Japan 2025」では日本のお祭りをモチーフとした日本開催ならではのBashパーティーとなりました。
歌川広重の浮世絵を元に、様々な『スター・ウォーズ』の要素がミックスされたキービジュアル!
お祭りの櫓の周りには、ゲームが楽しめる縁日の屋台も!
料理のメニューも『スター・ウォーズ』にちなんだ名称にするなど、お祭りらしく楽しげなものに。
DJや盆踊り、和太鼓のパフォーマンスなどが行われ、来場者のうち8割近くを占めた海外からのメンバーは日本ならではの演目に沸き立っていました!
ファングループディスプレイも、「Multi-Club SWAG TRADE PARTY JAPAN 2025」もそうですが、「Celebration Bash Outer Rim Matsuri Japan 2025」はグループの日本のメンバーが主体となって開催されており、自国で開催される「スター・ウォーズ セレブレーション」ではホスト国として様々なイベントを作っていかなければなりません。
私もファングループディスプレイや「Celebration Bash Outer Rim Matsuri Japan 2025」の準備に参加させて頂きましたが、自国開催の大変さ、また自国開催だからこそ体験できる経験や視点を得られたことは貴重なものだったと思います。
SWAG
前述したSWAGは、もちろんファングループだけのものではなく、個人の楽しみの範疇としてファンが自ら作ったものを他のファンに差し上げることが、ファン同士のつながりや出会いを記念する品々になっていきます。
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の会期中、私も「スター・ウォーズ ウェブログ」のステッカーを作成して出会った方に差し上げ、また多くの方々から様々な自作アイテムを頂きました。
こうした品々をながめる度、頂いた方やその出会い、頂いた時を思い出すことができますし、何より素敵なデザインばかりです。
このSWAGを準備することにも相応の時間や労力をかけているはずですし、これをお渡しするファンの方々の強い情熱や、突き動かされるものに思いを馳せられます。
ファン同士の交流のきっかけとなるSWAGは、日本にもともとあった同人グッズの文化に加え、SNSによって作ったアイテムの告知が容易になり、またお互いのプロフィールを知ることもできるようになったことで、この「セレブレーション ジャパン 2025」にてより根付いたのではないかと思います。
セレブレーション ジャパン 2025で発表された今後の『スター・ウォーズ』情報
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」でのリリース日や映像など、発表された情報についてまとめておきます。
映画
スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー:2026年5月22日(金)日米同時公開
スター・ウォーズ/スターファイター(原題):2027年5月28日公開


ドラマシリーズ
スター・ウォーズ:アソーカ シーズン2:2026年配信開始

アニメシリーズ
LEGO スター・ウォーズ/リビルド・ザ・ギャラクシー Pieces of the Past:2025年9月19日 配信開始
スター・ウォーズ:ビジョンズ Volume3:2025年10月29日(水) 配信開始
スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー シーズン3:2025年秋 配信開始
Star Wars: Maul – Shadow Lord:2026年 配信開始
Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi:2026年 配信開始
ゲーム
STAR WARS ゼロ・カンパニー:2026年発売
Star Wars: Beyond Victory:予告編公開
書籍
Star Wars: Thrawn、Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダーがマンガ化
https://www.starwars.com/news/star-wars-celebration-2025-lucasfilm-publishing-panel
スター・ウォーズ セレブレーション 2027
そして…
次回の「スター・ウォーズ セレブレーション」は、2027年4月1日(木)~4日(日)にアメリカ・カリフォルニア州にあるロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催!
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」総括
17年前とは異なる、海外「セレブレーション」の完全移植
2023年4月に、「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の開催が発表されてから2年。当時は、まだ未来のことだと思っていましたが、この3日間は過ぎていくとともに、忘れ得ぬ3日間となりました。

2008年にアジアで初めて開催された「スター・ウォーズ セレブレーション・ジャパン」以来、17年ぶりの開催となった「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」は、海外で開催されている2015年以降の「スター・ウォーズ セレブレーション」をそのまま完全移植したという印象でした。
17年前の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」とは会場は同じでも、規模も内容も別物であることは両イベントに訪れた方ならばわかると思います。
結果として、来場者は10万5000人以上となり、アメリカ国外で実施する「スター・ウォーズ セレブレーション」としては過去最大の動員数を記録。これは2023年の「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ 2023」よりも8%増であり、また来場者の国や地域は、前回の64の倍近い125の国と地域となったと発表されています。
その内訳は、日本国内が47%、アメリカから31%、アジア太平洋地域から8%、ヨーロッパやその他から14%となっており、海外からの来場者が過半数を占めており、これは「セレブレーション ジャパン 2025」に参加された方の体感としても、まるで海外旅行をしているかのような感覚になるほど、海外からの来場者が多いという実感があると思います。
ルーカスフィルムが直接運営するブースなどは、スタッフの方々も海外の方であり、幕張メッセは英語が飛び交う海外のコンベンションセンターのような場所となっていました。
イベントにおける運営方法は近年の「スター・ウォーズ セレブレーション」そのままであり、私が行った「スター・ウォーズ セレブレーション シカゴ 2019」とかなり近しいイベント体験で、例えばタトゥーパビリオンやカスタムカーなどといったアメリカ開催だからこそ可能な催しはないものの、「電車で海外の「スター・ウォーズ セレブレーション」に行けた!」というような、向こうから日本にやって来てくれたという印象になるほど、その再現度は高いものでした。
それは、本場のイベント体験ができるということともに、日本で開催されるイベントではあまりないような運営方法も多く、これに戸惑いを持たれる日本のファンの方々も多く見受けられました。また、開催前からWEBサイトやSNSでの日本語でのコミュニケーションは翻訳が上手くできておらず、これも相まって初参加の日本のファンの方々はわかりにくい印象が強かったと思います。
言語でいえば、「スター・ウォーズ セレブレーション」ではパネルや「セレブレーションLIVE!ステージ」でのトークが大きな魅力ですが、非英語圏である日本での開催にあたってどのように対応するのかは関心事でした。
会場では、その場で発した言葉をモニターで日本語/英語字幕を表示させることで、同時通訳のタイムラグの時間を取ることなく、多くの方々がおおよその会話の内容がわかるような形式になっており、避けては通れない言語の問題をある程度クリアしていたと思います。
固有名詞などの精度や、文字が読めない子どもたちが内容を理解できないという点はあったものの、英語圏で開催されていた「スター・ウォーズ セレブレーション」を、その魅力を損なわずに非英語圏の日本で開催するということには成功したと感じました。
来場者数も良い結果となったことで、次の「セレブレーション ジャパン」も17年後と言わずにあり得るのではないかと思います。
これまでに実施された「スター・ウォーズ セレブレーション」の中でも最速でチケットが完売したという点(やはり我々はかなりの競争率のチケット販売に参加していたようですね)は、日本が観光で訪れやすい国であることも影響していそうですが、ロジスティクスなどの問題はおそらくあるにせよ、1度開催できたという実例があることは次回開催にプラスとなることでしょう。
「スター・ウォーズ セレブレーション ロサンゼルス 2027」は、1977年に公開された『スター・ウォーズ』50周年を祝う祝典となります。17年前の2008年に開催された「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」は、日本公開30周年を祝うというコンセプトでした。
2028年には、『スター・ウォーズ』日本公開50周年となるわけですが…近い将来の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」開催を祈りたいと思います!
ひとりひとりのファンが作り上げるイベント
前述の通り、その発表から開催まで2年間の時間がありましたが、まだ実感がわかず未来のことだと思いつつも、その3日間に向けた各種準備は進められてきました。
とりわけ、会場内でのファンプロップスの制作者やコレクターズステージなどのパネルのプレゼンター、ファングループディスプレイに代表されるコスチューム・ファングループは、この2年間で多くの時間と技術を3日間を注ぎ込んできたと思います。
『スター・ウォーズ』が特別な映画であることのひとつに、贈り手とファンとの距離が近く、特有のファンコミュニティが作り上げられていることが挙げられます。
ファンは作品をただ消費するだけではなく、その作品に刺激されて様々なクリエイティビティを発揮することがありますが、『スター・ウォーズ』は特にその傾向が強い作品です。
それは時に、ドロイドビルダーたちが『フォースの覚醒』から映画本編のR2-D2の制作に携わることになったり、ドラマシリーズにて登場するストームトルーパーたちを501st Legionのメンバーが演じるという形で、本編にも協力することになるほどです。
ルーカスフィルムにはファンリレーション担当者がおり、ファングループとの協力関係を築いてともに『スター・ウォーズ』をより良く魅力的な存在となることを目指しています。
そのファンによる活動は、「スター・ウォーズ セレブレーション」が提供するイベントコンテンツの中でも大きな比重を占めています。
普通の映画のイベントであれば、イベントで提供されるコンテンツを来場者はただ楽しむのみだと思いますが、「スター・ウォーズ セレブレーション」は来場するファン自らが、ほかのファンを楽しませようとするのです。
わずか3日間のために、どれほどの余暇の時間をオンラインやリアルでのミーティングや制作活動に費やしてきたことか。
これは、ファンプロップスの制作者やパネルのプレゼンター、コスチューム・ファングループのメンバーだけのことではありません。
3日間に着るコスチュームを制作し、持っていくライトセーバーや着ていく服などを買いそろえ、ほかのファンにプレゼントするためにSWAGグッズのデザインを考えて制作した方々。
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」を自分も楽しみ、そしてほかのファンのために盛り上げようとして、「『スター・ウォーズ』が好き」ということだけを共通点に、世界中から国境も人種も性別も年齢も超えてファンが集まった、あの会場の幸せな雰囲気を作り上げた、来場者ひとりひとりが「セレブレーション」を作ったと言えます。
『スター・ウォーズ』という「場所」
「セレブレーション ジャパン」の会期の終盤、高揚感と疲労がない混ぜになりながら、「なぜ『スター・ウォーズ』ファンはここまでして、ほかのファンを楽しませようとするのだろうか」と考えていました。
それは1977年に公開された映画『スター・ウォーズ』が傑出して魅力的なもので、多くの人々が魅了されているからということは前提として、「ファンは『スター・ウォーズ』という「場所」につながり続けたいのではないか」と思いました。
この「場所」には、映画の中の世界という意味もありますし、同じものを好きなファンと好きなものを共有してつながり、いつしかそのつながりそのものが「場所」となっていくという意味もあります。その場所で出会ったたちとの関係自体が、やがて大切な目的となっていくのです。
その「場所」のために、多くのファンがほかのファンを楽しませ、巻き込んで、時に自分の何かを犠牲にしてでもより面白いことをしようとするのではないかと思いました。
ファンと贈り手が、ここまで協力している映画はほかにあるでしょうか。また、ファンマーケティングという言葉もありますが、ここまで成熟したファンとの関係はほかで再現することははたして可能なのでしょうか。
「スター・ウォーズ セレブレーション」は、ひとつの映画を越えたファンが集う「場」を作れたと思いますし、それが日本で開催され、多くの日本のファンが触れたことは今後の日本の『スター・ウォーズ』ファンダムに大きな影響を与えると思います。
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」をきっかけに何かをはじめようと思った方。「セレブレーション ジャパン」で出会った方々との新しいつながり。
新作映画もそうなのですが、開始される前とともにその体験が過ぎた後から、新たな楽しみ方を見つける方々が増えてきます。2025年4月は、そのひとつのポイントになりそうです。
日本開催を全力で楽しんだ!
膨大なイベントコンテンツを持つ「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」。そのすべてを体験してレポートすることはひとりでは実現できないので、この記事は会期前後に一個人の目線として体験したすべてをまとめたものになりますが、会期前の4月16日(水)のZOZOマリンスタジアムでの「STAR WARS NIGHT」から始まり、とにかくスケジュールを詰め込んだ5日間でした!
体力的には大変でしたが、たくさん笑って親しい方々と過ごし、再会や新しい出会いもある、素晴らしい祝典となりました。
イベント、パネル、ブース各種の取材活動に加え、コスチューム・ファングループとしての活動、会場内でのイベントの準備なども日本開催だからこそできたことでした。
そして日本開催だからこそ、家族三世代で「スター・ウォーズ セレブレーション」に行くことも実現できました。海外開催では様々なハードルがありますが、電車で行ける幕張に本場からそのまま移植してきた「セレブレーション」を家族で体験できたのは、日本開催だからできた大きな要素でした。
1978年に『スター・ウォーズ』を映画館で見た世代、VHSやテレビで好きになって『特別篇』から映画館で見た世代、シークエル・トリロジーの時期に触れ、ディズニープラス配信作品を見ている世代が、ともにひとつのイベントで楽しめる。他にも三世代に渡って親しまれている作品はありますが、ここまで大規模なものはそう多くはないでしょう。
もちろん、「スター・ウォーズ セレブレーション」はやりたいこと全体の中で取捨選択をしなければならず、実現できるのは20%ほどだと思っておいた方がいいのですが、今回もできたことが120%以上の充実度となりました!選んだ道が結果的にベストであり、時が経っても忘れ得ぬ日々となるわけです。
2026年5月22日(金)の公開まで、あと約1年となった『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』をはじめとした新作のほか、再来年には次回である「スター・ウォーズ セレブレーション ロサンゼルス 2027」もあり、ファンにとって楽しい時間と「場所」は、まだまだ続くことでしょう!
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