「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」でのヘリテージ・オークションズのブースをレポート!
アメリカで設立された最大の美術品・収集品オークションハウスであるヘリテージ・オークションズは、この「セレブレーション ジャパン 2025」のブースで、2025年5月4日(日)の「スター・ウォーズの日」に開催されるエンターテイメント・シグネチャー・オークションや、7月17日(木)・18日(金)に開催の「ハリウッド/エンターテイメント シグネチャー・オークション」に出品予定の品々の中から、『スター・ウォーズ』に関する出品物を展示していました。
『スター・ウォーズ』の撮影に使用された小道具が展示!
まず展示物の中で目を惹くのは、「マンダロリアン」シーズン1にてディン・ジャリン役のペドロ・パスカルが着用したヘルメット!
アップで映っても問題ないように作られたヒーローヘルメットで、随所には汚れが表現されており、劇中のディン・ジャリンのイメージそのままです!ベスカーの重量感のある輝きがリアル…
そして、アナキン・スカイウォーカー役ヘイデン・クリステンセンが劇中で使用したライトセーバーと、オビ=ワン・ケノービ役ユアン・マクレガーが使用したライトセーバーが、『エピソード3/シスの復讐』の決闘シーンを彷彿させるようなディスプレイで揃って展示!
アナキン・スカイウォーカーのライトセーバー。ブレードの色は赤くなっており、激しく動かしてもライトセーバーの発光エフェクトがかけられるよう視認しやすい色となっています。
グリップは、設定と異なりかなり簡略化され、またにぎりやすいように細めに作られていることが伺えます。
オビ=ワン・ケノービのライトセーバーのブレード色は緑。グリップの主に握られる部分は、同様に簡略化されています。
これらをヘイデン・クリステンセンとユアン・マクレガーが握っていたと思うと、その使用感から撮影時に思いを馳せらます…
同じく『エピソード3/シスの復讐』のアナキン・スカイウォーカーのライトセーバー。
前述のブレードが付いたライトセーバーと比較すると、スタント用のものがいかに随所を簡略化しているかがよくわかります。
なぜ、撮影時の小道具がオークションで出品されることになるのかというと、小道具などは撮影後にはその役目を終えてしまうため、キャストやスタッフなどに譲られることがあり、それらが巡って出品されるケースがあるそう。
オークションにあたっては、その品物の由縁が問題ないかなどを慎重に確認した上で出品されています。
多岐に渡るジャンルの『スター・ウォーズ』コレクションの世界
かつては一般に流通していた商品から、その商品化の際に制作されたアート、また関連作品の制作過程に作られた物品まで、幅広いコレクションジャンルが存在するのが『スター・ウォーズ』。
ヘリテージ・オークションズのブースでは、撮影に使用された小道具だけではなく幅広い『スター・ウォーズ』コレクションの世界を感じることが出来ました。
いわゆるオールドケナーと呼ばれる、ケナーから発売されていた『スター・ウォーズ』アクションフィギュアは人気の高いコレクションですが、この1979年のカナダのシアーズ限定カード付きフィギュア12体セットはとてもレアな逸品!
実は、これが展示物の中で最も査定額が高額なもので、予想落札価格の下限はなんと2229万円!
こちらは9体セット。こうした特別なパッケージに9体または12体のフィギュアが封入されているのですが、多くの方々は遊ぶためにパッケージを捨ててしまうため現存するものがほとんどなく、内容物もそのままであることからここまで価値があるとされるということです。
こちらもケナーのアクションフィギュア。ボバ・フェットのピーチヘッドと呼ばれる初期施策品!胴体は塗装されているものの、頭部のみが未塗装となっているプロトタイプで1982年に香港で作られたもの。
Toppsの『スター・ウォーズ』ガム入りカードの未開封ボックス!トレーディングカードの未開封ボックスはやはり貴重で、高額になっていくんですね…(開けて集めてしまう派)
Toppsのトレーディングカードは現在に至るまで人気のシリーズで、こちらは2024年の「スター・ウォーズ:ギャラクティック・アンティクィティーズ」のオートグラフブックカード!メインキャラクターを演じたキャストのサインがこれだけ揃えば壮観です…
日本ではスーパーファミコンで発売されていた「スーパー・スター・ウォーズ」シリーズ。Super Nintendo Entertainment System(SNES)、つまりスーパーファミコンの海外版の「スーパー・スター・ウォーズ」です!
最近は、未開封のゲームソフトのオークション出品も多く、状態を鑑定してラベルやUV加工のケースなどが付けられることにより、価格はより高額になっていくということです。
アメリカでは、こうしたコレクターズアイテムのオークションにおいて入札・落札をされる方は、そのアイテムのマニアやコレクターはもちろん、より価値が高まることを狙った投資として考えている方もいらっしゃるそうです。
ほかの金融商品もある中で、せっかくならば自分が好きな物を所有しよう…と考えての投資というわけです。
価値を保つための維持や保管も大変ではありますが、日本でもトレーディングカードやレトロゲームなどで同様の動きも見られる中、今後こうした考え方はより広まっていくのかも知れません。
ヘリテージ・オークションズは、昨年2024年に東京オフィスを開設。日本からのオークション参加や出品もサポートされることになり、国内のコレクションを出品することがより身近なものとなっています。
ハン・ソロを演じたハリソン・フォードと、グリード役のポール・ブレイクによるサインが入った『スター・ウォーズ』の場面写真!この2人の連名サインは貴重ですね…
この映画のスチール写真はプロモーションなどへの使用を目的としたもので、レイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーの個人コレクションだった品物。キャリー・フィッシャーから、個人マネージャーだったベッツィ・クロフォードが譲り受けたものだといいます。
こちらは1977年公開の『スター・ウォーズ』のキャストとスタッフといったクルーに贈られた記念品!これが1番最初に配布された記念品だといわれています。
ストップ・モーションコメディTVアニメシリーズ「ロボットチキン/スター・ウォーズ」の制作に実際に使用されたパペット!『スター・ウォーズ』パロディ作品のコレクションもあるとは!そして現存していることに驚きました!
『スター・ウォーズ』のスタイルBポスターなどを手掛けた、グレッグ・ヒルデブラントによるダース・ベイダーの火葬されたマスク!1977年の『スター・ウォーズ』のスタイルBポスターで、アイコニックなダース・ベイダーを描いたグレッグ・ヒルデブラントが『フォースの覚醒』から登場した焼けただれたダース・ベイダーのヘルメットを描いた2021年の作品。
アニメ「スター・ウォーズ クローン大戦」でのヨーダのセル画!デジタル制作された本作ですが、このセル画は手塗りの貴重な1枚です。
書籍「Star Wars: Attack of the Clones Padmé Amidala Paper Doll Book」のイラスト原画!
パドメ・アミダラの着せ替え人形遊び絵本という書籍も面白いですが、こうした関連書籍に使われたイラスト原画がオークションに出てくることに驚きです!
真顔のパドメとアナキンの精悍な表情もよく描かれています。
同様に書籍に使用されたイラスト原画で、こちらは「Star Wars Episode I Jedi Punch-Outs」という、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の切り抜き絵本。
『エピソード2/クローンの攻撃』公開前の商品なので、メイス・ウィンドゥのライトセーバーの色が青となっており、当時の設定が確認できる資料となっています!
「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」のヘリテージ・オークションズのブースでは、こうしたアイテムを収録したオークションカタログがなんと無料配布されていました!
様々な『スター・ウォーズ』コレクションの数々の写真と紹介テキストが収められており、コレクター向けの書籍のよう。このカタログだけでも欲しい方が多いというのもうなずけました。
これらのコレクションを一同に目にすることができたのは、オークションに出品されていることを考えると貴重な機会でしたし、『スター・ウォーズ』の幅広く、奥深いコレクションの世界を再認識することができる展示でした。
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