ルーカスフィルムとウォルト・ディズニー・スタジオは2026年1月15日(木)、スタジオのリーダーシップにおける大きな移行を発表しました。
これまで14年間に渡ってルーカスフィルムを率いてきたキャスリーン・ケネディが社長職を退任し、新たなスタジオのトップとして、デイヴ・フィローニが社長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー(最高クリエイティブ責任者)に就任!ルーカスフィルム・ビジネス社長兼ゼネラルマネージャーだったリンウェン・ブレナンは共同社長として、デイヴ・フィローニとともにルーカスフィルムを牽引することになりました。
デイヴ・フィローニ&リンウェン・ブレナンによる新体制が始動
ジョージ・ルーカスから学んだデイヴ・フィローニがルーカスフィルムのトップに
2005年にルーカスフィルムに入社したデイヴ・フィローニは、ジョージ・ルーカスと緊密に連携して「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」を制作し、ルーカスフィルム・アニメーションの設立に尽力。
「スター・ウォーズ 反乱者たち」、「スター・ウォーズ レジスタンス」といったアニメーションシリーズを経て、「マンダロリアン」では製作総指揮、エピソード監督としてジョン・ファヴローとともに『スター・ウォーズ』実写ドラマシリーズの立ち上げに貢献し、『スター・ウォーズ』を新たな領域へと拡大してきました。
デイヴ・フィローニが「クローン・ウォーズ」で作り上げたアソーカ・タノをはじめとしたキャラクターやそのストーリーは、現在シーズン2が制作中の「スター・ウォーズ:アソーカ」まで、アニメーションの枠を超えて連綿と連なっており、『スター・ウォーズ』映像作品のひとつの軸を構成しています。
エミー賞にて数々の受賞とノミネートをされてきたデイヴ・フィローニがルーカスフィルムの社長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したことで、クリエイティブ面はもちろん、自身も長年の『スター・ウォーズ』ファンであり、またジョージ・ルーカスの考えや作品への理解なども深いためファンが求める展開の推進にも期待したいところです。
デイヴ・フィローニは今回の就任にあたり、「私のストーリーテリングへの愛は、キャスリーン・ケネディとジョージ・ルーカスの映画によって形成されました。その二人から映画制作の技術を学ぶ特権を得られるとは夢にも思いませんでした。レイからグローグーまで、キャシーは『スター・ウォーズ』のスクリーンでのストーリーテリングでこれまでに見た中で最大の拡張を指揮しました。キャシー、ジョージ、ボブ・アイガー、アラン・バーグマンからの信頼と、私が心から愛する仕事であるこの新しい役割でルーカスフィルムを率いる機会を頂いたことに深く感謝します。フォースと共にあらんことを」とコメントしています。
ルーカスフィルムのゼネラル・マネージャーを務めたリンウェン・ブレナンが共同社長に
共同社長に就任するリンウェン・ブレナンは、1999年からルーカスフィルムに在籍し、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)でキャリアを積んで2009年にはリーダーに就任。2015年にはルーカスフィルムのゼネラル・マネージャーに、2024年にはルーカスフィルム・ビジネスの社長兼ゼネラル・マネージャーに任命されました。
リンウェン・ブレナンは技術革新と戦略的ビジョンで会社を導き、視覚効果協会(VES)からの生涯功労賞の受賞や、大英帝国勲章(CBE)を受勲しています。
リンウェン・ブレナンは、「ルーカスフィルムは、他に類を見ない反乱者精神を持つ感動的なストーリーテラーたちのコミュニティであり、デイヴ・フィローニとともに私たちを前進させる役割を担えることを光栄に思います。私は幸運にもジョージ・ルーカス、キャシー・ケネディ、アラン・バーグマンから学び、この歴史あるスタジオの遺産の次の章に対するデイブの創造的なビジョンに揺るぎない信頼を持っています。」とコメントしています。
キャスリーン・ケネディは新作2作品のプロデューサーを継続
2012年のディズニーによる買収以降、約14年間に渡ってルーカスフィルムの社長を務めてきたキャスリーン・ケネディは今後プロデューサー業に専念し、引き続き『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』、「スター・ウォーズ/スターファイター」のプロデューサーを務めます。
キャスリーン・ケネディ社長のもとでの『スター・ウォーズ』の14年
キャスリーン・ケネディの在任中、『スター・ウォーズ』は新たな時代を迎えました。『フォースの覚醒』からはじまるシークエル・トリロジーや、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのアンソロジー・シリーズといった新作映画を2015年から2019年まで毎年公開。
2020年以降は、ディズニープラスにて「マンダロリアン」、「オビ=ワン・ケノービ」、「キャシアン・アンドー」といった実写ドラマシリーズや、「スター・ウォーズ バッド・バッチ」、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」などのアニメーション作品を発表し、『スター・ウォーズ』を配信プラットフォーム時代に適応させていきました。
ウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOボブ・アイガーは、「キャスリーン・ケネディのリーダーシップ、ビジョン、そしてこのような象徴的なスタジオとブランドの管理に深く感謝しています」と述べ、ディズニー・エンターテインメント共同会長のアラン・バーグマンも「彼女は『スター・ウォーズ』を驚異的な興行成績へと導き、新世代のファンを呼び込みました。私たちは、彼女が次の2本の映画の制作に加わってくれて感謝しています」とその功績を称えるコメントを発表しています。
キャスリーン・ケネディは、「ジョージ・ルーカスから引退に伴い後を託された時、待ち受けている未来を想像もできませんでした。ルーカスフィルムの並外れた才能とともに10年以上働くことができて、本当に光栄です。彼らの創造性と献身はインスピレーションであり、私たちが一緒に成し遂げたことを深く誇りに思います。長年の協力者と、ストーリーテリングの未来を代表する新鮮な声の両方とともに、映画やテレビの開発を続けることに興奮しています」と振り返り、今後の作品への意欲を示しています。
2015年以降、次々と新たな作品が発表されてきた『スター・ウォーズ』。2012年のウォルト・ディズニー・カンパニーによるルーカスフィルムの買収以降、ジョージ・ルーカスに代わってキャスリーン・ケネディのもとで『スター・ウォーズ』は拡大を続けてきましたが、ひとつの時代に区切りがつく出来事と言えるでしょう。
『E.T.』や『ジュラシック・パーク』など70本以上の映画を手掛け、25のアカデミー賞を受賞したキャスリーン・ケネディが、ルーカスフィルムの社長を経て『スター・ウォーズ』以外にどのような作品に携わるのか、興味深いものになりそうです。
そして『シスの復讐』から『フォースの覚醒』までの10年の間を支え、今なおファンを魅了している「クローン・ウォーズ」をジョージ・ルーカスとともに制作し、その考えを学んだ上で実写ドラマシリーズも『スター・ウォーズ』の真髄を捉えたものにしてきたデイヴ・フィローニが、新たな時代をどのように作り上げていくのか楽しみなところです。
今年2026年公開の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』、2027年公開の「スター・ウォーズ/スターファイター」だけではなく、2027年の『スター・ウォーズ』50周年とそれ以降の新たな作品の展開も含めて、ルーカスフィルムの新体制に期待が高まります。







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