「スター・ウォーズ:ビジョンズ 公式アートブック」が、10月31日(月)に発売されます。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の日本の7つのアニメスタジオによるオリジナル短編アニメ集「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の9作品の設定画、作画、スケッチ、背景美術、コンセプトアートなどをまとめた一冊。
日本のアニメスタジオによる「スター・ウォーズ:ビジョンズ」アートワークの数々を収録
ザック・デイヴィソンを著者として、10月5日(水)にダークホース・コミックスより発売された原書「The Art of Star Wars: Visions」が、早くも邦訳で刊行。
さすが日本のアニメーションスタジオが制作した『スター・ウォーズ』シリーズだけあります。取材の過程では日本語での資料やインタビューも当然多かったでしょうし、日本で制作された『スター・ウォーズ』ならではの刊行タイミングなのかも知れません。
アートワークとともに、例えば「The Duel」では舞台となっている村は岐阜県白川郷を3DCGで再現した上で調整していることや、ローニンは『用心棒』の三船敏郎、茶屋の店主は同じく『用心棒』の居酒屋の権翁を演じた東野英治郎がモデルであること、R5-D56は「子連れ狼」の大五郎からのネーミングで、背中のミサイルギミックは1978年にタカラから発売された「ダイカスト R2-D2」から採用されていることや、終盤に登場する仏像がジョージ・ルーカスと、1988年のパナソニックのCMでジョージ・ルーカスと共演したマスコットキャラクターのスパーキー(ラルフ・マクウォーリーがデザインし、ILMが制作した)がモデルになっていること、「村の花嫁」が黒澤明の『夢』からインスピレーションを得ていることなどなど、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の源泉が紹介されており、各作品の制作背景をより深く理解出来そうです。
原書のタイトルから考えると、コンセプトアートなどの映画制作のために作り上げられた多数のアート作品を収録したメイキング書籍「アート・オブ・スター・ウォーズ」シリーズと言えるでしょう。
出版社は玄光社。ページ数は192ページ(B4変型判)で、定価は4620円(税込)。
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