11月30日(金)~12月2日(日)に幕張メッセで開催された東京コミコン2018(東京コミックコンベンション2018)での、『スター・ウォーズ』ライセンシー企業やファンブースの模様をレポート。
各社の『スター・ウォーズ』新商品や展示物、イベントの様子のほか、ブース出展されていた各ファン団体をご紹介します。
東京コミコン2018での『スター・ウォーズ』ブースと、コスプレコンテストの模様は、以下のエントリーをご参照ください。
目次
出展社ブース
TSUTAYA ダニエル・ローガン撮影会
TSUTAYAブースでは、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』、「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」にてボバ・フェットを演じたダニエル・ローガンと一緒に写真が撮れる撮影会を、TSUTAYAプレミアムを利用されている方を対象に開催。
2016年の第1回東京コミコンにも、コミコン親善大使として来日してくれたダニエル・ローガン。ブースでは、このように最高の笑顔で迎えてくれました!
ダニエル・ローガンは多くのファンと気さくに撮影し、サインにも応じていました。ライトセーバーを構える顔も、ファンサービスたっぷり!
バンダイ/BANDAI SPIRITS
バンダイ/BANDAI SPIRITSのブースでは、S.H.Figuartsをはじめとしたフィギュアやガシャポンといった様々な『スター・ウォーズ』商品を展示。
S.H.Figuarts
グリーヴァス将軍と、両脇のスーパーバトル・ドロイドは今回が初公開・参考展示。
S.H.Figuartsは可動によるキャラクター表現を追求したフィギュアシリーズなので、グリーヴァス将軍の各部の関節がどこまで可動するのかは期待したいところ。四つ足でガシャガシャ出来るのか?
『エピソード3/シスの復讐』のヨーダは、ジェダイ評議会のイスに座り険しく目を閉じたポージング。ダークサイドによって先が見通せていないようです。
また、ヨーダは『エピソード5/帝国の逆襲』版の試作品も。見比べるとプリクエル・トリロジーのCGと、オリジナル・トリロジーのパペットの違いを上手く表現しています。同作のダゴバでのR2-D2は泥のウェザリングが施されており、このように2体並べたいところ。
無可動フィギュアのフィギュアーツZEROからは、「ルーク・スカイウォーカー ジャバパレスVer.」の試作品も展示。『エピソード6/ジェダイの帰還』でジャバの宮殿に現れた、成長したルークの姿です。
名将MOVIE REALISATION
映画のキャラクターを戦国武将をイメージしてアレンジしたフィギュアシリーズ「名将MOVIE REALIZATION」からは、「浪人IG-88」の試作品が展示。頭部は笠のようにアレンジされており、からくり人形風のデザインになっています。足元をよく見ると、草履を履いていますね。
さらに、「名将MOVIE REALIZATION」は『フォースの覚醒』以降のシークエル・トリロジーのキャラクターも題材にするのかも知れません。試作品として、「侍大将 カイロ・レン」が展示されていました。あの特徴的なマスクのイメージはそのままに、違和感なくカイロ・レンが戦国武将化されています。
「足軽 ファースト・オーダー ストームトルーパー」も参考展示。このシリーズは、鉄砲足軽(ヘビーガンナー)、足軽組頭、そして足軽大将 キャプテン・ファズマと、各バリエーションも展示されていました。
展示されているジオラマの数々もかっこいい!
ガシャポン
また、ガシャポンでは2018年12月第5週に発売予定の「Qドロイド スター・ウォーズコレクション 03」が会場先行発売。
このシリーズは、光る「ウルトラマン」カプセルトイフィギュアの「アルティメットルミナス」のように発光ユニットを使用して、ドロイドの発光部分が光るデフォルメフィギュア。
ラインナップは、TC-14、BB-8、R4-P17、R–3PO、パワー・ドロイドの5種類。シリーズも進んできて、だんだんとマニアックなセレクトになってきましたが、様々な色合いのアストロメク・ドロイド、プロトコルドロイドを並べるとディスプレイしても映えるでしょう。
これまでのシリーズと同様、パワー・ドロイドにライトユニットが付属している点が、移動電源供給ドロイドであるパワー・ドロイドのキャラクター性を再現していてグッときます。
ホットトイズ
ハイエンドなリアルフィギュアメーカーであるホットトイズのブースは、多くの商品を展示していたこともあり来場者でごった返していました。
まだ発売時期などの詳細が発表されていない商品では、「ムービー・マスターピース 1/6スケールフィギュア コマンダー・コーディ」が展示。
アーマーの汚しの表現はもちろん、ライトセーバーで破壊されたと思われるバトル・ドロイドの残骸、オーダー66を指示するパルパティーンのホログラムなど、細部に至るまでよく出来ています。
さらに、「ムービー・マスターピース 1/6スケールフィギュア ジャンゴ・フェット」もジェットパックで飛翔しながら火炎放射を浴びせるという、躍動感あふれるポージングで展示。こちらも詳細は近日発表とのこと。
同じく近日発表予定のC-3POと、2019年11月発売予定の「ムービー・マスターピース 1/6スケールフィギュア R2-D2(デラックス版)」も展示。C-3POは、見たところ『エピソード2/クローンの攻撃』からのようです。
R2-D2(デラックス版)は本当に細部まで劇中のギミックを再現していて、デス・スター設計図のデータ差し込み口まであります…劇中のたいていのR2-D2のアクションをカバー出来そう。
スターン・ピンボールの試遊コーナーも。『スター・ウォーズ』はスタンダード・エディション、プレミアム・エディションの両方が遊べます。
『スター・ウォーズ』にちなんだゲーム演出、ギミックはもちろん、モニターの映像と音も加わって、ピンボールの爽快感は倍増です!
個人での購入も可能で、そのお値段はなんとスタンダード・エディションは120万円(税込)、プレミアム・エディション160万円(税込)!
余談なのですが、昨年の東京コミコン2017でこの『スター・ウォーズ』スターン・ピンボールを遊んでいると、突然カール・アーバンが隣に来てピンボールをプレイするという、とんでもない思い出があります…
『ロード・オブ・ザ・リング』のエオメル役、『スター・トレック』のマッコイを演じたあのカール・アーバンが、『スター・ウォーズ』ピンボールで遊んでいる…その表情は真剣そのもの!
SCREEN
映画雑誌「SCREEN」のブースでは、『スター・ウォーズ』キャストのサインが多数展示されていました。さすがは歴史ある映画雑誌です…
キャリー・フィッシャーとハリソン・フォードのサイン。「SCREEN」の表記では「ハリスン・フォード」(「SCREEN」は、例えばレオナルド・ディカプリオをレナード・ディカプリオとするなど、独特の日本語表記で有名)。
マーク・ハミルは、イラストまで描いています!自画像でしょうか?アンソニー・ダニエルズのサインはこの頃から変わっていないんですね。
『フォースの覚醒』でアンカー・プラットを演じたサイモン・ペッグ。「Feel the Fuzz!!!」と『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』と『スター・ウォーズ』を連想させるサインです。
それにしても、こんなにかわいいと言われるおじさんはサイモン・ペッグくらいでしょう…
ブースの柱には、『フォースの覚醒』から『ハン・ソロ』までのキャストが「SCREEN」を持った写真の数々も。
musterbrand(マスターブランド)
ドイツ発のプレミアムウェアのアパレルブランドであるmusterbrand(マスターブランド)が、東京コミコン2018でのブース出展をもって日本初上陸!
2010年に立ち上げられたマスターブランドは、キャラクターIPを用いた高品質でシックなアパレルアイテムを展開しているブランドです。
その特徴は、いかにもキャラクターもののファッションというデザインではなく、その作品のファンには十分にわかる形で商品化しつつも、日常生活の中で街を歩いたり、おしゃれな場へおでかけする際にも着ていけるような洗練されたアイテムであるということ。
つまり、周囲に擬態しながらも作品への愛を主張することが出来るわけですね!
こちらは「Smuggler Leather Jacket」。見てわかる通り、『フォースの覚醒』のハン・ソロのジャケットをモチーフにしたアイテム!普段からハン・ソロ気分になれそうです。その隣のアイテムも、ファンなら一目で反乱軍パイロットを元にしていることがわかりますね。これが認識出来るのは、劇中のイメージに沿った配色によるものでしょう。
反乱軍パイロットのシューズ。こちらのアイテムは、かなりわかりやすいデザインになっていますね。
今年の東京コミコン2018の会場内で驚いたのは、女性の来場者の多さ。来日ゲストのキャスティングによる部分も多いと思いますが、女子トイレに長い行列が出来るイベントになるとは、昨年、一昨年の東京コミコンでは思いもしませんでした(余談ですが、花王のビオレがコスプレでメイクする需要を狙って、女性の来場者に対してメイク落としの商品のサンプリングをしていたのは見事だと思いました)…
従来のアメコミ、洋画ファンへの認識を改めなければならないと思うほど、若い女性層をはじめとしたおしゃれにも気を使っているような方々が会場内には多いように見受けられ、マスターブランドもこうした層に受け入れられそうな気がします。
ファンブース
東京コミコン2018会場の入口近くの「ファンクラブエリア」では、『スター・ウォーズ』ファン団体がブース出典していました。
501st日本部隊
『スター・ウォーズ』の悪役キャラクターのコスチューミング団体である「501st日本部隊」のブース。入口のすぐそばということもあり、来場者を『スター・ウォーズ』キャラクターがお出迎えしていました。
Rebel Legion Japan Base
『スター・ウォーズ』のヒーローキャラクターのコスチューミング団体「Rebel Legion Japan Base」のブース。反乱軍やジェダイ、レジスタンスのコスチュームの隊員が集まります。隊長からは「入隊募集中!」とのコメントがありましたので、ご興味のある方はWEBサイトをご覧ください。
東京セーバーギルド
「東京セーバーギルド(Saber Guild Kaiju Temple)」は、ジェダイやシスのコスチュームでライトセーバーの剣術を磨いている団体。ブースでは、ライトセーバーを持っての記念撮影が出来ました。
ジェダイオーダー・ジャパン
「ジェダイオーダー・ジャパン」では過去の活動紹介や、展示されているストームトルーパーたちと写真が撮れるブースを展開。撮影スポットの造作がとても凝っています!
2019年も開催決定!
「エピソード9」でより盛り上がるか
次の『スター・ウォーズ』映画の公開が1年先という時期に行われた東京コミコン2018ですが、このように会場の各所では『スター・ウォーズ』関連のイベントやブース、展示・販売物があり、思ったよりも見どころが多かったと感じました。
東京コミコン2018の会場を通して見ると、年々グレードアップし注目度が増していることを、第1回から見てきた者としては感じます。映画の最新情報や映像の初解禁など、本場のコミコンのように製作者とファンとをつなぐイベントになってきたと思います。また海外からの来場者も多く見受けられ、前述のように若い女性が多かったことも印象的でした。
ただ、来場者数が増加したこと、またブースの敷地を空きなく使用したことによって、ブース間の通路が狭くなったと感じ、昨年、一昨年と比べて全体的に混み合っている印象が強かったです。また女子トイレの行列や、フード販売に並んで買っても飲食スペースがないような状況は、そろそろキャパシティがきびしいほどの来場者数になっていると感じます。
来年2019年の開催も発表された東京コミコン。まだ開催時期は発表されていませんが、例年通り年末の開催となった場合は「スター・ウォーズ エピソード9」公開直前となり、『スター・ウォーズ』的にもより大きな盛り上がりが期待されます。来年も、多くのファンのワクワクが集まる場所となることを願っています。
東京コミコン2018での『スター・ウォーズ』ブース/コスプレコンテストの模様は、以下をご参照ください。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。