「スター・ウォーズ スーパーグラフィック」レビュー!インフォグラフィックで楽しむデータ本

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 『スター・ウォーズ』の世界をインフォグラフィックで表現した「スター・ウォーズ スーパーグラフィック インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系」を読んだので、そのレビュー(書評)を書きます。

 本書は『スター・ウォーズ』書籍にも関わらず、映画やアニメの場面やキャラクターの画像素材は一切、使用していない異色のビジュアルブック。

 『スター・ウォーズ』についての様々な情報やデータ、トリビアを、統計とデザインを駆使したインフォグラフィックで視覚的に表した、これまでの『スター・ウォーズ』書籍にはないコンセプトの本だ。

 映画のワンシーンやキャラクターの写真が使われていなくても、その誌面は鮮やかで目を惹く!

 『スター・ウォーズ』に関する様々なデータが、ビビッドな色合いで認識しやすいグラフィックで表されており、ページをめくると目に楽しい、デザイン性に優れた紙面になっているのが本書のポイント。

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インフォグラフィックで感覚的に楽しめる『スター・ウォーズ』データの数々

 取り上げられているデータは、現実世界での作品そのものについてと、劇中での設定に基づくものの2つのベクトルでまとめられており、いずれもインフォグラフィックで表されることで、数字や文字だけ眺めているよりも、より感覚的にその大きさや数、位置関係や全体の流れがわかるようになっている。

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 現実世界での作品自体についてでは例えば、シーン切り替えの際のワイプを各エピソードで何回使用されたか、またその種類のすべてが紹介されている。

 『エピソード3/シスの復讐』がダントツでワイプ回数が多く、確かに中盤以降、各キャラクターが離れた場所でストーリーが進行するから、場面転換が多いことを改めて実感。

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 「時間と空間」と題したこの項目では、『スター・ウォーズ』の映画、テレビシリーズ、小説、コミックといった媒体ごとに、そのすべてを観賞するとどのくらい時間がかかるのかが表されている。

 案の定というか、映画よりもテレビシリーズの方が4倍近く時間がかかるし(『ローグ・ワン』までの映画だけでも17時間かかる!)、テレビシリーズよりも小説の方がより時間がかかるという結果に!

 各作品ごとの所要時間も明示されているので、このデータは観賞前の参考にもなるだろう。

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 そして、劇中での設定に基づくインフォグラフィックでは、それぞれの持ち主ごとのライトセーバーの色の一覧表などがある。

 「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」のキャラクターも収録されているほか、色の変化や、映画の中でライトセーバーを振るったシーンがないキャラのライトセーバーの色も収められている!

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 ジェダイ評議会の席順も、12名のメンバーの入れ替わりや、席替えのある評議会の座席順が、こうした図表ならではのわかりやすさで表されている。「クローン・ウォーズ」のシーズンごとの変遷も含めた時系列での席順もわかるので、抜かりなし!

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 『スター・ウォーズ』シリーズの紹介でよくある相関図も、この本ではより深い師と弟子の相関図に。

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 『スター・ウォーズ』シリーズで頻出する、腕切断についても時系列順でまとめられている。ポップな色彩のインフォグラフィックで表されると、残酷シーンの数々もなんだかおしゃれな感じに…

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 こんな切り口は考えたことなかった、というのは劇中でのルークの質問回数。質問した回数によって、ルークの成長度合いを図るという「ルークの成長記録」。確かにシリーズが進むごとに、質問の回数が減っていてルークの成長が感じられる…

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 シリーズおなじみの「イヤな予感がする」を各エピソードで言ったキャラクターとそのセリフの全文と、そのセリフが発せられた状況の深刻度を示すグラフィックも。

 ただシリーズ中のセリフを列挙するだけではなく、そのシチュエーション分析を目で見てわかる形にしているのは、他の書籍にはない着目点。

スター・ウォーズ スーパーグラフィック ―インフォグラフィックで旅する はるかかなたの銀河系―

 セリフ関連ではさらに、誹謗中傷されたキャラクターとその言われたセリフと、そのヒドさを表したものも!そのセリフを発言したキャラクターも色でわかるようになっており、やはりレイアとハン・ソロの口の悪さが目立つと実感出来る…

 侮辱する言葉については、劇中に頻出する「クズ(SCUM)」を集めたランキングも収録。『スター・ウォーズ』ギャラクシーでは、「SCUM」はメジャーな侮辱語なのだ…

 データをある程度知っていても、インフォグラフィックで見ることで改めて実感することも多かった。

 例えば、3720分の1や、725分の1といった確率を視覚的に見ることで、まさに針の穴を通すような成功だったことを改めて実感するし、劇中に登場したクレジットの価格をグラフ化することで、その大小の感覚が感覚としてわかりやすい。

 さらに『エピソード4/新たなる希望』でレイア救出中にストームトルーパーが撃ったブラスターの数を表したグラフィックは、そのあまりの発射数にニヤりとさせられる!ユーモアをもって描かれているのも面白いポイント。

 また、『フォースの覚醒』でレイが視た51秒間のヴィジョンを、場所とシーン内容、音声、その出典となった作品をすべてまとめたページも。

 カイロ・レンに刺されていた人物も、アートブックと同様に「クランリーダー」と表記されている。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で解明されて欲しいこのヴィジョンのシーンを見直す際のヒントになるかも知れない。

 このほかにも、オープニングクロールの単語数や大文字で強調されていた単語、各惑星の大きさ、「クローン・ウォーズ」全エピソードを時系列順に並べたり、『ジェダイの帰還』のオリジナル版エンディングの「イウォーク・セレブレーション(ヤブ・ナブ)」の歌詞を視覚的に表したりと、様々なデータを収録。

 注意点としては、原書の「Star Wars Super Graphic: A Visual Guide to a Galaxy Far, Far Away」は、2017年7月に刊行された書籍なので、出典範囲は2016年公開の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』までで、『最後のジェダイ』以降の作品は収録されていない。

 ただ、前述の通り「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」、また「ロスト・スターズ」などのスピンオフ作品も、この時までに発表されているものは取り上げられているので、スピンオフファンも楽しめるはずだ。

 ページをめくるたびに、インフォグラフィックの目を惹くデザイン性が楽しめるおしゃれなビジュアルムック。ビジュアルだけではなく、中にはこれはリサーチが大変だっただろうと思った題材もあり、面白い切り口も見られる。私は『スター・ウォーズ』に関するクイズを作ることも多いが、その参考になりそうだ。

 価格は2200円(税別)で、出版社はフィルムアート社。フルカラーの176ページに、計97個のインフォグラフィックを収録。

記事作成ご協力:株式会社フィルムアート社

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