六本木ヒルズにて開催の「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」が、ついに開催!早速、初日に行ってきましたのでレポートします。
目次
「スター・ウォーズ展」初日レポート
初日は入場に2時間待ちの行列!
9時過ぎ頃、六本木ヒルズに到着した私を巨大なボマー・モンクのモニュメントが迎えてくれました。いや、これがボマー・モンクに見えるくらい、久しぶりの『スター・ウォーズ』イベントに高揚と言うべきでしょうか!
六本木ヒルズ展望台には、森アーツセンターギャラリーで開催中の「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」と共に、開場1時間前にしてすでに「スター・ウォーズ展」の行列が。列に並ぶ時には、「NARUTO展」と間違えないようにしましょう。
その後も、開場時間まで行列は次々と伸びていき、私が会場に入場した後になんと2時間待ちとなるほどの混雑だったようです。
いや~、ここまで「スター・ウォーズ展」が人気だとは…こんなに『スター・ウォーズ』ファンがいるなんて、感激でした。初日ということもあるでしょうが、土日やゴールデンウィークは混雑が予想されそうです。
入場料は、一般1800円、シニア(65歳以上)1500円、高校生・大学生1200円、4歳~中学生が600円。
1800円で「スター・ウォーズ展」と合わせて展望台、森美術館への入場も可能ですが、ダース・ベイダーと記念撮影が出来るフォトロケーションがある六本木ヒルズ森タワースカイデッキ屋上展望台へは、別途500円がかかるのでご注意を。
前売り券のオリジナルデザイン記念メダルと
期間限定・先着プレゼントのマグネット
オリジナルデザイン記念メダル付き前売り券は、会場入口で引換券を渡すコーナーがあり、こちらで記念メダルがもらえます。
また、4月29日(水・祝)~5月8日(金)に来場すると、合計5000名(毎日先着500名)にプレゼントされるダース・ベイダーのマグネットも入場時にもらえました。
このダース・ベイダーのマグネットは全5種類のうちひとつで、他の4種は併設の六本木ヒルズ アート&デザインストア、トイザらス・ベビーザらス お台場店、キディランド原宿店、有楽町ロフトの4店舗にて、『スター・ウォーズ』商品を1000円以上(税抜)購入した各店合計3000名(毎日先着300名)にプレゼントされます。
ちなみに、「スター・ウォーズ展」の会場入口にはライトセーバー持ち込み禁止の注意書きが!基本的にアート展なので作品保護の観点からの禁止事項ですが、わざわざ告知するのが面白い。
「スター・ウォーズ展」会場入口では
デス・スターとダース・ベイダーがお出迎え!
「スター・ウォーズ展」会場入口には、頭上に迫力ある大きさのデス・スターが!東京を一望出来る展望台の景色と相まって、開放感のある空間になっています。
こうして大型サイズのデス・スターを真下から見る機会もなかなかない。作りかけなので、これは第2デス・スターですね。
デス・スターの設定の説明。
第2デス・スターの周囲には、タイ・ファイターの編隊やXウィングも吊ってあり雰囲気が出ています。
デス・スターの真下には、瞑想室のダース・ベイダーがその存在感を放っています。ここでは15分に1度「帝国のテーマ」が鳴り響く演出があり、かなりテンションが上がる!
ジョージ・ルーカスから日本のファンへのビデオメッセージも放映されていました。内容はYoutubeで公開されているものと同じ。
「スター・ウォーズ展」にあたって、ジョージ・ルーカスからの日本のファンへのメッセージは掲示もされています。
アート本「Star Wars Visions」収録作の展示が中心
『スター・ウォーズ』が題材の多彩な絵画が楽しめる
会場内は写真撮影禁止なので、展示についてはテキストのみでご紹介します。以下、「スター・ウォーズ展」の展示内容に触れます。
今回の「スター・ウォーズ展」は、アート書籍「Star Wars Visions」に収録された『スター・ウォーズ』という作品や、その世界観からインスピレーションを与えられた作品群の展示が中心の、美術展という性質の催しです。
自由な発想で描かれた作品の数々は、原画ならではの筆致が感じられる迫力があり、それぞれの画家が持つ『スター・ウォーズ』への独自の視点を楽しむことが出来ます。
各展示は、以下の6つのテーマで構成されています。
The Original Visions ~スター・ウォーズの原点~
『スター・ウォーズ』の発想の元になった「フラッシュ・ゴードン」や黒澤明の『隠し砦の三悪人』、またストーリー構成の参考にしたジョゼフ・キャンベルの神話論について、そして製作者であるジョージ・ルーカスについての紹介。
こちらはそもそもの『スター・ウォーズ』の成り立ちについての展示です。
Vision of FORCE ~フォースの光と闇~
ジェダイとシス、フォースについての展示。ライトセーバーの展示はここで見られます。ジェダイ聖堂の模型も。
Vision of BATTLE ~戦いと兵器~
『スター・ウォーズ』六部作で描かれた戦いを、それぞれの戦いで活躍したメカの精巧な模型や各作品のシーンを再現したジオラマで紹介し、『スター・ウォーズ』サーガ全体のストーリーもわかるようになっています。『スター・ウォーズ』メカのカッコ良さを認識出来る展示!
Vision of SAGA ~サーガと運命の肖像~
『スター・ウォーズ』のメインキャラクターに関する展示で、各キャラクターを描いたアート作品と共にルーク、ハン・ソロ、レイア、オビ=ワン、ダース・ベイダー、ストームトルーパー、ボバ・フェットなどのコスチュームや、彼らが持つブラスターなどが見られます。
ラルフ・マクウォーリーのコンセプトアートが見られるのも貴重!
Vision of GALAXY ~銀河と生態系~
ジャバ・ザ・ハットやチューバッカなどの『スター・ウォーズ』に登場するエイリアンやクリーチャーに関する展示。イウォークのコスチュームも展示されており、映画を見ると小柄なイメージが強いものの、よく見ると結構大きいし顔もこわい…
イウォークにのされたストームトルーパーが弱いという印象が付いていますが、イウォークが襲ってきたら実際ヤバそうだと思いました…捕まったら火あぶりにして食われるし。
ジャワのコスチュームとイオン化ブラスターを間近で見られたのも良かったです。あとリン・ミーの衣装も展示されているのですが、改めて見るとかなりきわどい衣装だとわかります…
Vision of DROID ~ドロイドが見たサーガ~
『スター・ウォーズ』に登場するドロイド、C-3POとR2-D2に関する展示。C-3POとR2-D2のコスチュームが見られるのは大きな目玉でしょう。
最後には、C-3POとR2-D2が『スター・ウォーズ』サーガを振り返る「ドロイドシアター」という映像もあります。C-3POの吹替え音声はこの展示のために収録した模様。
プロップはレプリカが多い。アート展として楽しもう
展示は、それぞれの絵の作品の力もあり総じて面白く観賞出来るものの、多くのファンが期待するはずの小道具や衣装は、ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティヴ・アートの所蔵品ではないレプリカも多く、全体的にこれらでお茶を濁した感じ。ここに期待すると、少しボリュームに物足りなさを感じるかも。
特に、『スター・ウォーズ』の魅力の大きな部分を占めるメカに関してはプロップはなく、電飾を施した精巧な模型やジオラマの力に助けられたという感です。
シリーズ6作品の映画制作で実際に使用されたルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティヴ・アート所蔵のコンセプトアートや衣裳、小道具など計約100点が展示されます。
上記は「スター・ウォーズ展」公式サイトからの引用ですが、こうした告知をしていたのできっと約100点はあったのでしょうが、ここまでレプリカ(しかも市販されているものも)が多いとは思わなかったというのが本音…
なので、今回の「スター・ウォーズ展」の主旨である「様々なアーティストが『スター・ウォーズ』からインスピレーションを得て、独自の解釈で描いたアート作品を一堂に展示する」という「アート展」を見るという気持ちで行けば、一風変わった斬新な切り口や、映画から膨らんだ想像を形にしたような絵画作品ばかりなので、新鮮に楽しめると思います。
2004年~2005年に行われた、映画製作の裏側を紹介する「アート・オブ・スター・ウォーズ」とは異なるコンセプトという点を理解すれば良いかと。
「『スター・ウォーズ』とは」という解説も盛り込んでいるので、ライトなファンの方にも楽しめるのではないでしょうか。展示会場には『スター・ウォーズ』の世界が広がっているので、これをきっかけに一歩深く好きになる人が増えればうれしいことです。
「スター・ウォーズ展」会場限定グッズはこれだ!
展示を一通り見た後は、「スター・ウォーズ展」スペシャルショップへ。グッズゲットがメインという方もいるのではないでしょうか!
「スター・ウォーズ展」会場限定グッズは、公式サイトですべて紹介されているわけではなく、会場のボードに以下の通り全限定グッズが掲載されていました。価格はいずれも税込。
●イウォーク族の代表「ウィケット」(ぬいぐるみ)
1/4サイズウィケット、1/4 座りウィケット:各3240円 ※東京会場限定品
●メダル:各500円
●ポストカード:各173円
●クリアファイル:各324円
●B2ポスター:各648円
●クッキー缶:1080円
●ダイカットクッキー:702円
●ドリンキングジャー(4種):各1728 円
●ダイナーマグ:3024円
●BICボールペン(8種):各400円
●王冠マグネット(10種):各378円
●TEMBEAトートバッグ:17280円
●ファイヤーキング(3種):各5000円
●キャップ(3種):各3024円
●Tシャツ(4種):各5832円
●手ぬぐい(16種中、4種が限定販売):各1404円
●豆皿コンプリートセット:8,964円
この他、展示物が収録されたパンフレットもあります。
東京会場限定のウィケットぬいぐるみがやはり注目されていて、売れているようでした。みんなそんなにウィケットが好きだったのか!
「スター・ウォーズ展」会場限定記念メダルは、観光地にあるような販売機で売られていて、しかも名前や日付を打刻出来ます!うん、観光地にあるある…
六本木ヒルズでの「スター・ウォーズ展」関連展開
「スター・ウォーズ展」本会場の他にも、イベントを記念した展開が六本木ヒルズ内で行われています。
トルーパー・ヘルメットアートディスプレイ
ウェストウォーク2F南側吹き抜けにて、ストームトルーパーのヘルメットを素材に、ルーカスフィルム、ディズニー、ピクサーに所属するアーティストが制作したトルーパー・ヘルメットアートを計40点展示。
「セレブレーション」で過去に行った、ダース・ベイダーなどのヘルメットを使ったアート作品展と同様のコンセプトですね。
真っ二つのスイカトルーパー!アリも寄ってきます…
ホイップクリームで覆われた、おいしそうなケーキトルーパー。
ストームトルーパーのヘルメットを逆さにしてしまうなど、なんでもあり!発想が自由で面白いです。
日本伝統(?)のカブキ・トルーパー!
某くまのぬいぐるみをモチーフにしたストーム・「プー」・パー!今や同じディズニーだけどさ…
メタコレストームトルーパーガンメタルver.展示
ウェストウォーク2F北側吹き抜けでは、約150体のタカラトミー「メタコレ」ストームトルーパーガンメタルver.を展示。プロモーションで配布された非売品が整然と並んでおり、絵になっています。
『スター・ウォーズ』フィギュア特別展示
ウェストウォーク4F北側エスカレーター付近では、ハズブローのフィギュアを約80体展示。
現在、販売されていないデッドストックフィギュアを展示とありましたが、オールドケナーではなく1999年の『エピソード1』以降のフィギュアがメインでした。確かに生産していないことには変わりないが…
しかも、公式サイトでは「エピソード4-6で活躍した」とありましたが、普通に新三部作のフィギュアも多いじゃん!
六本木ヒルズ店舗オリジナル商品
「スター・ウォーズ展」開催記念六本木ヒルズリミテッドコレクションと銘打って、開催記念オリジナル商品を六本木ヒルズ内の各店舗が販売。
TOUCH(タッチ)では、かわいらしいデザインの『スター・ウォーズ』タオルなどを販売。特に、らくがき風のデザインが気に入りました。
HANWAY(ハンウェイ)は、『スター・ウォーズ』の1シーンを大胆に用いつつもおしゃれな傘を販売。ミレニアム・ファルコンのデザインはかっこいいですね!
これだけおしゃれな傘、欲しくならないわけはないのですがお値段は各32400円!さすがヒルズ、お高い…いずれも良いお値段、良い商品ばかりです。
レゴ クリックブリックの近くには、レゴで作ったダース・ベイダーとジャンゴ・フェットの大型モニュメントも。
初日の盛況っぷりと、幅広い来場者層に感激…
「スター・ウォーズ展」の来場者を見ると、やはり『スター・ウォーズ』オリジナル世代でありコア層である40~50代と見受けられる方々も多いのですが、20~30代、子供連れのファミリー層、また女性層も多かった印象で、『スター・ウォーズ』ファン層が幅広くなっていることを感じるとともに、初日に2時間待ちになるほどの来場があったことをうれしく思いました。
こんなに『スター・ウォーズ』好きな人がいるのか!みんな普段どこにいるの!
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から始まる、新たな『スター・ウォーズ』の歴史に向けて、さらに新世代のファンが今後増えることを予感するイベントでした。
屋上スカイデッキのダース・ベイダーのフォトロケーションはまだ行っていないので、会期中のどこかでビジュアルが映える夜に行きたいと思います。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。