ついに発売となった「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」!
2019年の発表から約3年という、振り返れば長かったような、短かったような時を経て、スカイウォーカー・サーガを一つのゲームでプレイ出来る時が来ました!
今回は、発売元の株式会社セガからこの「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」Nintendo Switch版の商品提供を頂きましたので、ゲームをプレイしてみたレビューをお送りします!
目次
スカイウォーカー・サーガ九部作が1つのゲームで遊べる、「レゴ スター・ウォーズ」ゲームの決定版!
「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」は、レゴで表現された『エピソード1/ファントム・メナス』から『スカイウォーカーの夜明け』までのスカイウォーカー・サーガ全九部作を、この1本で楽しめるアクションアドベンチャーゲーム。
これまで映画単作を題材にしたゲームは数多く発売されてきましたし、「レゴ スター・ウォーズ」ゲームもオリジナル・トリロジーのほか、プリクエル・トリロジーまでの六部作、また『フォースの覚醒』のみを題材にしたゲームがリリースされていますが、2019年公開の『スカイウォーカーの夜明け』で完結したスカイウォーカー・サーガ全体をテーマにしたゲームは、これが初めて。
スカイウォーカー・サーガの各作のシーンを余すことなく、シームレスに遊べるタイトルであることが、今だからこそプレイしたい大きなポイントです。
ゲームを起動すると、スカイウォーカー・サーガの数々の名場面がレゴで再現されたムービーが流れ、本作がまさに「レゴ スター・ウォーズ」ゲームの決定版であることが感じられます…
『スター・ウォーズ』は見る順番の議論もよくあるわけですが、「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」で最初に遊ぶことが出来るエピソードは、『エピソード1/ファントム・メナス』、『エピソード4/新たなる希望』、『フォースの覚醒』。
つまり、各三部作の最初の1作からスタートするわけです。エピソード順か、映画公開順か、または最近の作品であるシークエル・トリロジーから遊んでいくか…
今回は、スカイウォーカー・サーガのすべてが題材になっているゲームということで、「すべての伝説には、始まりがある」という映画公開時のキャッチコピーの通り、『エピソード1/ファントム・メナス』をプレイ!
『エピソード1/ファントム・メナス』を通して、「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」をゲームの流れとともにレビューします。
『エピソード1/ファントム・メナス』でゲームの流れをご紹介
通商連合バトルシップでゲームの基本を覚える
おなじみのオープニングクロールの後、プレーヤーはリパブリック・クルーザーのラディアントVIIを操縦して通商連合のルクレハルク級バトルシップ、サーカクに向かうことに…
こうした映画の何気ないシーンも含めたあらゆる行動が、操作出来るゲームとなっていることに驚き!
クワイ=ガン・ジンを操作し、TC-14について行って会議室に到着。
ここではチュートリアルとして、会議室のイスをフォースで所定の位置に移動させることに。Nintendo Switchのアナログスティックで、グリグリと動かします。
このように物体を所定の位置に合わせたり、組み立てたりすることで先へ進むことが出来るギミックが多く登場するのは、レゴブロックならでは。
毒ガスのダイオキシスで攻撃された後は、通商連合のバトルシップ艦内でいよいよバトル・ドロイドを相手にクワイ=ガンとオビ=ワンでバトル!
アクションについては感覚的にプレイ出来るため、ゲームに慣れていない方でも安心です。攻撃ボタン連打!のようなプレイでも相手は倒せますし、一方で様々なボタンを組み合わせることで格闘ゲームかのようなコンボチェーンを決めることも可能!レゴ『スター・ウォーズ』で空中コンボを決められるとは…
また、ライトセーバーがあればブラスターを跳ね返してくれます。
劇中でのクワイ=ガンと同様に、ブラストドアをライトセーバーで斬り破ることも!レゴブロックで出来ているので円形ではなく直角に斬っていきますが、気分はあのシーンのクワイ=ガン!
ナブーを散歩すれば、気分は銀河の旅人
ナブーに到着すると、パオンガ湖が目の前に広がります。ゲームビジュアルの美麗さに圧倒… レゴブロックで出来ている部分と、リアルに自然が表現されている箇所が絶妙なバランスで織り交ぜられています。
何より、映画のスクリーンには収まらなかった『スター・ウォーズ』の情景を、自分の興味の赴くままに散策出来ることに感動!
パオンガ湖のほとりで休んでいるファンバも見られ、まさにナブーを旅している気分になります!
フィールドには話しかけられるキャラクターもおり、オータ・グンガにいるグンガンも楽しい話を聞かせてくれます。
レゴブロックのプラスチックの質感もリアル。キャラクターと視点の操作をすれば、こんな記念写真のようなスクリーンショットも可能。
ボンゴでナブーのコアを通り抜ける場面では、オピー・シー・キラーやコロ・クロー・フィッシュに追いかけられながら、後方へ向かって撃つ変則的なシューティングゲームに移行。
基本は映画に忠実でありながら、よりゲームとして遊んだ時に楽しめるような工夫がされています。
アップグレードアビリティやサイドミッションといった、充実のやり込み要素
シードに到着後、キャラクターの能力が高まるアップグレードを実行する機会が。移動速度が高まるスピーディーダッシュをアップグレードして、より快適に進行出来るようになりました。
アップグレードのためには、カイバー・ブロックやレゴのコインであるスタッドを集める必要があります。
何度ミスしても、すぐにその場からやり直せるというゲームオーバーがないゲームなので、ゲームに触れていない方でも楽しめる一方で、このカイバー・ブロックを探し回るというやり込み要素もあり、プレーヤーの間口は広いです。
さらに、画面の左上にはストーリーを進行させるために、次に何をすれば良いのかガイドが表示され、進行方向に表示される黄色いサークルを追いかけていけば広大なフィールドを迷うことも少ないでしょう。
そして、フィールドにいるキャラクターに話しかけるとサイドミッションが始まることも。メインストーリーは置いておいて、新たに起きたサイドミッションに取り組んで横道にそれていくことも可能で、遊び方の自由度が広い!
サイドミッションをクリアすると、新たにプレイ出来るキャラクターが増えることも。ナブー・ロイヤル・スターシップに乗っていたアストロメク・ドロイドのR2-B1が加わりました!
メインストーリー、サイドミッションをクリアしながらレゴキャラクターを集め、各キャラクターの特性を活かして、これまでクリア出来なかった要素に再挑戦することで、広大なレゴ『スター・ウォーズ』ギャラクシーをより深く楽しんでいきます。
もちろん、この世界をすみずみまで歩き回るだけでも楽しい!例えばシード宮殿のハンガーでナブー・N1スターファイターを下部から見上げ、レゴブロックそのままなディテールをじっくりながめてみたり…
ちなみに、1度ゲームをセーブして中断し、再開するとオープニングクロールでこれまでの物語が説明される(つまり、映画のオープニングクロールとは異なるテキスト!)のも芸が細かいところ!
バンサやポッドレーサーなど、様々な乗り物にも乗れる!
ナブー・ロイヤル・スターシップでタトゥイーンに移動し、モス・エスパへ。ここではバンサに乗ることも可能!
クワイ=ガン、すごく楽しそう!
一行がアナキン・スカイウォーカーと出会った後は、ポッドレースをプレイ!ポッドレースという異次元のスピード感をしっかり感じることが出来る、レースゲームとして充分な面白さです!
コース外の坂道を登って大ジャンプも可能で、さすがの原作再現度。
レゴ『スター・ウォーズ』ならではのドタバタなユーモアも健在。映画と同様のストーリー運びでありながら、シチュエーションは微妙に異なるシーンもあり、ダース・モールの襲撃の際にはジャー・ジャー・ビンクスが舌を伸ばしてクワイ=ガンとともに離脱!
首都惑星コルサントで、美麗なゲームビジュアルを堪能
コルサントでは、パドメ・アミダラを操作。首都惑星の美しい景観が広がります…
本当に寄り道をして、用もないのにジェダイ聖堂のジェダイ評議会を見学!
ジェダイ聖堂では、ヤレアル・プーフと同じくらい有名になりたい候補生もおり、そのジェダイ・マスターのセレクションが絶妙!がんばれ!
ナブーの戦いの3つの戦場すべてを追体験
ナブーに戻った後は、いよいよ映画のクライマックスへ。まずはオビ=ワン・ケノービとクワイ=ガン・ジンで、ダース・モールに立ち向かいます。ライトセーバーで激しく切り結びますが、何度もチャレンジすれば大丈夫!
続いて、通商連合のバトル・ドロイドの軍勢とグンガン軍の戦場となっているナブーの草原へ。ジャー・ジャー・ビンクスで戦いの準備を行い、バトル・ドロイドを撃退します。
レゴキャラクターを操作するだけではなく、ブーマを飛ばしてバトル・ドロイドの隊列を攻撃するという俯瞰の視点でのゲームも。
そして、アナキン・スカイウォーカーのナブー・スターファイターで宇宙での戦闘に出撃!
多数のバルチャー・ドロイドやドロイド司令船のアンテナやターボレーザー砲を破壊します。宇宙船の操作には慣れが必要ですが、宇宙を飛ぶ感覚はレゴの世界観にも関わらず、リアルなシューティングゲームとなっています。
ドロイド司令船内で多数のバトル・ドロイドやMTTを撃ち、ターゲットを破壊し…
ついにドロイド司令船を映画と同様に壊滅!
『エピソード1/ファントム・メナス』のストーリーが幕を閉じます。映画とはちょっと違ったレゴならではの形で…
間口は広く、ディープな楽しみ方も可!子どもから大人まで楽しめるレゴゲーム
このように、1本の映画の世界をまるまるゲームで楽しめたわけですが、これはまだ『エピソード1』であり、あと8つのエピソードが待っているのです!
そのストーリーの追体験だけではなく、300人を超えるプレイアブルキャラクターを集めていくもよし、「フリープレイモード」にてまるでおもちゃ遊びのように舞台の制限なくキャラクターを登場させ、本来は実現出来ないシチュエーションの中でプレイするなど、遊び方は様々!
『スター・ウォーズ』の惑星を訪れたかのような気分が味わえる自由度と、作り込みや再現度の高さは、ただ歩き回るだけでも面白いゲームと言えるでしょう。気分転換にレゴ『スター・ウォーズ』の世界へ行ってみると、リフレッシュになりそうです。
ゲーム初心者から、隅々までやり込むゲーマーまで、間口が広く設計されているのが子どもから大人まで楽しめるレゴらしいゲームだと実感しました。
まずは、スカイウォーカー・サーガのすべてのストーリーを楽しみたいと思います。
- 商品名 : レゴ®スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ
- 対応機種 : Nintendo Switch™/PlayStation®5/PlayStation®4/Xbox Series X|S/Xbox One
- 発売日 : 2022年4月5日(火) 発売
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。
コメント
最高ですな
いいと思います