「スター・ウォーズ・セレブレーション・ジャパン」で展示された「ベイダー・プロジェクト」の模様をレポート。
「ベイダー・プロジェクト」は、ダース・ベイダーのヘルメットをキャンバスにして様々なアーティストたちが自由に競作した作品を集めたもので、2007年の「セレブレーションⅣ」、「セレブレーション・ヨーロッパ」から行われています。
「セレブレーション・ジャパン」では、過去作品とともに日本人アーティストが手掛けた世界初公開作品も追加して展示。全てをご紹介することは出来ませんが、これは!と思ったものをご紹介。
ベイダーのヘルメットが多彩なアートに
仮面の下は毛モジャのクマだったという、クマさんベイダー。やんちゃな感じでかわいい。
一瞬、吉徳のベイダー兜か?!と思いました…武将らしく、口元から白ヒゲが出ているのがポイント。
自由の女神ベイダー。質感も銅像のようになっています。
少し時代を経た銅で作られたような、工業用品っぽいベイダー。廃工場に転がってそうです。サビ具合がいい味出してます。
カラフルな『スター・ウォーズ』キャラクターで彩られているポップなベイダー。オレンジと水色の色彩設計が映えます。
ギラッギラの、トゲトゲベイダー。ムダなゴージャス感満点!
「SON OF THE SUNS」と書かれた、タトゥイーンをイメージしたジオラマ。発想をガラっと変えた手法ですね。ベーシックフィギュアのルークやトレッドウェルドロイドを配置。
「SON OF THE SUNS」とは、『ジェダイの帰還』のラスト、自由が戻った銀河系のシーンで民衆たちが叫んでいる言葉で、予言の子であるアナキンの息子・ルークのことを指し示しているものだと思われます。「ホイルス銀河誌」と書かれているのも、ファンにはニヤりとくるポイント。
頭にカラフルなバンダナと、フルーツを巻いているピンクが印象的な南国風ベイダー。よく見ると長いまつげでウィンクしています…
『スター・ウォーズ』ロゴで「STOP WARS」と書かれ、お花に埋め尽くされた顔のヒッピー・ベイダー。平和を願うベイダーの祈りが叶う日は来るのでしょうか…
そんな甘っちょろいことを抜かしているんじゃない!ジェダイのクズどもを殺すために生まれてきたのだ!と、先ほどの作品とは対照的なミリタリー・ベイダー。
わしゃもう固いもんは食えんのじゃ、と言ったかどうかはわからないが歯の矯正を受けてしまったおじいちゃん(?)ベイダー。
この他にも、魅力的な作品が多数展示。「ベイダーのヘルメットを基本素材にする」というルール以外は作品の共通は特になく、なんでもありの自由な創作を楽しんでいる様子が伺えました。
この「ベイダー・プロジェクト」が成立するのも、ポップカルチャーのアイコンとして優れた造形となっているダース・ベイダーというキャラクターの魅力によるものだと再確認しました。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。