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ルーカスアーツがゲーム自社開発を終了、レイオフ実施!開発中の『スター・ウォーズ』ゲームはどうなる?!

 Game Informerより。

 ディズニーが、ルーカスフィルム関連のビデオゲーム会社であるルーカスアーツのゲーム社内開発をストップし、ライセンス供与を行うのみのビジネスモデルへの移行と、これに伴う会社組織全体のレイオフを行うことを発表しました。

 これにより、ルーカスアーツが新たに開発するゲームがリリースされることは今後ありませんが、BBCの取材に応じたルーカスフィルムのスポークスマンであるマイルズ・パーキンスによると、『スター・ウォーズ』ゲームのライセンスを扱う小さなチームのみが存続するとのことです。

Disney to shut down Star Wars games founder LucasArts – BBC Newsbeat

 ゲーム開発会社としては、事実上の閉鎖と言えますが「ルーカスアーツ」という名前は今後も『スター・ウォーズ』をはじめとするルーカスフィルムの版権を使ったゲームでブランドのような形で残っていきそうな状況です。

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「Star Wars 1313」、
「Star Wars: First Assault」は開発ストップに

 『スター・ウォーズ』ゲームといえば、昨年制作が発表され映像クオリティが話題となった「Star Wars 1313」と、開発が噂されていた「Star Wars: First Assault」といった今後の新作情報が記憶に新しいところですが、この両プロジェクトについては開発がストップとなったということです。

 E3 All Access Liveより。  『スター・ウォーズ』新作ゲーム「Star Wars 1313(「スター・ウォーズ サー...
 Fusible.comより。  ルーカスフィルムが、新たに「Star Wars: First Assault」というドメイン名を取得...

 Kotakuでは開発ストップを期に公になった、ボバ・フェットが登場している「Star Wars 1313」のコンセプトアートを2点公開。

Before It Was Cancelled, Star Wars 1313 Was Going To Be About Boba Fett

 バウンティハンターが主人公の「Star Wars 1313」にはやはりボバ・フェットも登場する予定だったのですね。このタイミングで判明するのは、残念としか言いようがありませんが・・・

近年苦戦のルーカスアーツ
ディズニー傘下になった事での組織改編か

 確かに最近のルーカスアーツは、独自制作の最新作が2010年の「スター・ウォーズ フォース・アンリーシュドⅡ」であり、もう3年前の話(独自制作以外では「Kinect スター・ウォーズ」が最新作)。

 その間にも、「スター・ウォーズ バトルフロント3」の開発中止、「Star Wars: The Old Republic」が不調となるなど、迷走が続く状態でした。

米EA、オンラインゲーム「スターウォーズ」の新作の一部を無料で提供へ | 国内株式 | Reuters

 ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、2012年のルーカスアーツのアメリカ国内での小売売上高は5500万ドルで、2006年の1億7300万ドルと比較すると3分の1以下に激減しています。

ディズニー、ルーカスアーツ・ビデオゲーム部門閉鎖へ – WSJ

 こうした流れの中、昨秋にルーカスフィルムがウォルト・ディズニーの傘下となったことで、ビデオゲーム事業の抜本的な見直しを迫られたのでしょう。

 確かに、ディズニーは既にビデオゲーム部門であるディズニー・インタラクティブ・スタジオを持っているため、同じグル―プ内に複数のゲームスタジオがあり、片や業績不振であれば組織改編を行うのは当然ではあります。

 またロイターによると、ウォルト・ディズニーはルーカスアーツだけではなく、全社規模で事業見直しによるコスト削減のためのレイオフを行うことが報じられており、ルーカスアーツはその一環であることがわかります。

米ディズニー、スタジオ・消費者向け製品部門でレイオフ開始へ=関係筋 | ビジネスニュース | Reuters

 さらにVarietyは、ルーカスアーツだけではなくVFX工房のインダストリアル・ライト&マジック(ILM)までレイオフを行う可能性を報じています・・・

LucasArts shutdown triggers layoffs at Industrial Light & Magic | Variety

 これは、「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」とルーカスアーツの自社開発が終了することにより、スタッフに余剰が生じてしまう点を指摘するものです。

ルーカスフィルムのゲームを振り返る

 31年間、ゲームファンから親しまれてきたルーカスアーツによる開発が終了してしまうことは残念でなりませんが、上記のように不振が続いていたことを考えればビジネスとしては仕方のないことなのでしょう。

 個人的にルーカスアーツのゲームは、今やレトロゲームと呼ばれてしまう作品を中心にプレイしてきたので思い入れのあるタイトルばかり。

 でも、家庭用でちゃんと全部クリア出来たのは「スーパー・スター・ウォーズ」と「スター・ウォーズ レベルアサルトⅡ」ぐらいか(しかもイージーモード)・・・洋ゲーの難易度の高さには何度も泣かされた・・・

 Hollywood.comでは、ルーカスアーツ歴代作品の中からベスト10とワースト5を紹介しています。ベストに選ばれたのは「スター・ウォーズ ジェダイナイト2 ジェダイアウトキャスト」。ライトセーバーやブラスター、フォースを使ったアクションが映画のイメージを上手く表現している作品でした。

Farewell, LucasArts: The 10 Best ‘Star Wars’ Videogames | Hollywood.com

 ワーストは・・・知る人ぞ知る「スター・ウォーズ マスターズ オブ テラス・カシ」!『スター・ウォーズ』格ゲーですが、ストームトルーパーでもダース・ベイダーにタイマンを挑めるという下剋上も楽しめる、色々とおかしな一品。これは異論なさそうです。

ディズニーによる改革が進む…

 ルーカスフィルムがディズニーの傘下になることが発表されてから約半年が経ち、『スター・ウォーズ』3D版の公開延期、「クローン・ウォーズ」の終了、「Star Wars: Detours」の延期に加え、ルーカスフィルム関連企業も具体的な改編が入るなど、具体的に様々な影響が出始めています。

 ファンとしては『スター・ウォーズ エピソード7』に超期待するしかない状況になりつつありますが、ディズニーの改革が良い方向に向かうことを祈るばかりです・・・

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