「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」Dlifeで日本語吹替版が放映!シーズン1 エピソードレビュー

スター・ウォーズ TV放送
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 『スター・ウォーズ』新作ショートアニメ「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」が、BSテレビのDlifeにて12月14日(木)18:30、12月22日(金)26:30に放送されます!

http://dlife.disney.co.jp/program/marvel_starwars/sw_fod_com1.html

 短編8話をつなげて約30分にしているようなので、これはディズニー公式Youtubeチャンネルにて2017年7月3日~9日にかけて配信された分のエピソードのようです。

 7月の時点では、Youtubeのような世界中からアクセス出来る動画プラットフォームで初公開されたことにより、『スター・ウォーズ』の新作アニメが日本でも海外と同時で観賞することが出来たので、WEB配信時代となったことを実感させてくれましたが、放送版では日本語吹き替え版となっているので1度見た方も必見。

 吹き替えキャストは、レイに永宝千晶、レイアが川庄美雪、アソーカ・タノは伊藤静、パドメが坂本真綾、ジンに渋谷はるかと、いずれも映画やほかの映像作品と同様のキャスティングとなっています。

 「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」は現状全16エピソードありますが、今回放送される8エピソードについてレビューします。実はまだ見ていないという方も、これを機に見てみてはいかがでしょうか!

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「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」 8エピソードレビュー

ジャクーの砂

 「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」の最初のエピソードである「ジャクーの砂」の主人公はレイ。時系列は『フォースの覚醒』の最中で、ジャクーでレイがティードの手からBB-8を救い、レイの家まで連れて帰る途中のエピソード。映画では描かれなかったこの帰りの道中でも、危機一髪のアクションが展開されていたのです…

 『フォースの覚醒』の序盤にトゥアナル村を離れたBB-8のそばで、砂漠から赤い二つの目を出して「コジマ」と発声していた(由来はゲームデザイナーの小島秀夫から)クリーチャーのナイトウォッチャー・ワーム(アルコーナン・ナイト・テラー)が登場。しかも、映画で見えていた砂漠から飛び出た二つの目はその体の一部でしかなく、全身は巨大なクリーチャーであることが判明!

 ジャンクを食べるナイトウォッチャー・ワームは、地中を潜って移動してBB-8を追い回し、レイにも襲いかかる獰猛な生き物。BB-8を1度は飲み込むも、レイのクォータースタッフの攻撃でBB-8を吐き出すのは『帝国の逆襲』でダゴバにてR2-D2がドラゴンスネークに飲み込まれ、その後吐き出されたシーンを彷彿とさせます。

 また、レイがこの時点でフォースを感知しているかのような描写も。さらに、襲ってきたクリーチャーにもやさしさを見せる姿にもレイの魅力が感じられます。このことが、次のエピソードの「BB-8強盗」にもつながっていきます。

 「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」のタイトルでのナレーションはルピタ・ニョンゴ本人が演じるマズ・カナタで、劇中のレイの声の出演もデイジー・リドリーが務めています。

BB-8強盗

 「ジャクーの砂」の続編で、引き続きレイが主人公。

 BB-8を連れてニーマ・アウトポストへとスピーダーで向かうレイ。その行く手にまたもティードーが立ち塞がり、ジャクーの砂漠を舞台にレイのスピーダーとティードーたちのスピーダーバイクとのチェイスが展開。

 『フォースの覚醒』で描かれた後にも、レイとティードーとの小競り合いがあったことがわかる一作。スター・デストロイヤーの残骸の中に突入するあたりは、『フォースの覚醒』のファルコンチェイスが思い起こされます。

 事態を打開させるのは「ジャクーの砂」に登場したナイトウォッチャー・ワームで、レイのやさしさが後に自身のピンチを救うことにつながるお話となっており、「共生」がテーマといえるでしょう。

 ティードーの声を演じているのは、『フォースの覚醒』と同じデヴィッド・アコード。デヴィッド・アコードはサウンドエディターですが、『スター・ウォーズ』シリーズで様々な役柄で声優も担当しており、『フォースの覚醒』ではティードーのほかに「裏切り者!」でおなじみのストームトルーパーFN-2199の声も務めています。

イウォーク救出

 「イウォーク救出」は、『ジェダイの帰還』でのレイアが主人公。『ジェダイの帰還』でレイアとウィケットが出会った後、ブライト・ツリービレッジへと向かう途中のエピソード。

 ウィケットと出会った後、レイアははぐれてしまった反乱軍の仲間たちを見つけたいと思っていましたが、走っていくウィケットを追いかけるほかありませんでした。

 そんな中、2人はストームトルーパーたちにおびやかされているイウォークたちを発見。彼らを助けるため、ウィケットはストームトルーパーたちに立ち向かう。

 「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」は正史(カノン)なので、ウィケット以外のイウォークも本格的に反乱軍に協力する前に、ストームトルーパーたちを見た者がいたことになります。

 また、ルークたちがブライト・ツリービレッジでレイアに再会した時に、ドレスに着替えていた経緯も明かされました。ただ、イウォークしかいないはずのこの村に、なぜ人間のドレスが置いてあったのかは依然として謎…

 レイアを演じているのは、今回が初めてのレイア役となるシェルビー・ヤング。ストームトルーパーの声は、デヴィッド・アコードが演じています。

パダワンの道

 「クローン・ウォーズ」シーズン3の時期の、二刀流のライトセーバーを使うアソーカ・タノを主人公にしたエピソード。声優がオリジナルの通りなので、「クローン・ウォーズ」の新作を見ているような気分になります。

 ジェダイ騎士になるセレモニーのため、アナキンとヨーダが待つジェダイ聖堂へと急ぐアソーカだが、途中で暴走したドロイドによって危険にさらされている親子を見つけて助けることに…

 ゲンディ・タルタコフスキー版「クローン大戦」では、アナキンがパダワンからジェダイ騎士になる時の儀式でパダワンの三つ編みをライトセーバーで切り落としていましたが、本作では三つ編みに付けるアクセサリーをアソーカはヨーダから受け取っています。

 ヨーダとアナキンがいるジェダイ聖堂の庭に植えられている古代の木は、帝国時代には皇帝の手に落ちることになります。そしてエンドアの戦いの後、帝国に保管されていた木の生き残りはルーク・スカイウォーカーとポー・ダメロンの母であるシャラ・ベイによって奪還。

 ルークは2本のうち1本をシャラ・ベイに渡し、その木はヤヴィン4に植えられることになります。

エコー基地の獣

 時系列は『帝国の逆襲』の序盤。

 ホスのエコー基地の奥の雪洞から聞こえるチューバッカの声。レイアとR2-D2が声の方へ向かうと、眠ったワンパに捕まったチューバッカの声が。コムリンクから聞こえるC-3POの声により起きたワンパはレイアに襲いかかって…

この「エコー基地の獣」のエピソードは、なんとエコー基地内にワンパが現れる『帝国の逆襲』の本編から削除されたシーンへとつながるお話になっています!

 『帝国の逆襲』の削除されたシーンでは、エコー基地内にワンパが侵入。R2-D2は自身の電子音でワンパを引き付けて部屋に閉じ込めることで撃退し、ワンパについての注意書きを部屋のドアに貼ります。そして反乱軍のエコー基地の撤退時に、C-3POがそのドアの注意書きをはがすことで基地に侵入しドアを開けたスノートルーパーがワンパに襲われる、という内容がありました。

 「エコー基地の獣」ではワンパを閉じ込めるところまでを描いており、この後にC-3POがドアに注意書きを貼ることになるのでしょう。

 それにしても、チューバッカでもワンパに腕力では勝てないのか…

刺客潜入

 パドメとアソーカ・タノのクローン戦争中のエピソード。
 
 アースリアンの代表との交渉前に、アソーカはパドメ・アミダラのアパートを警備。アソーカはアースリアンが使用しない食器があることに気づき、用意した侍女に質問すると彼女は突然ブラスターを発砲。

 戦闘が始まってアソーカのライトセーバーによって跳ね返されたブラスターが当たったことで、この侍女の正体は「クローン・ウォーズ」に登場した変身能力を持つクローダイトのケイトー・パラシッティであることが明らかになります。

 こちらのエピソードも、「クローン・ウォーズ」のワンシーンのような話なので同作のファンには必見です。

通りすがり

 「スター・ウォーズ/反乱者たち」に登場したエズラの故郷、ガレルに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のジン・アーソが訪れていた時のエピソード。

 コード310へ違反しているとして、少女の猫を取り上げようとするストームトルーパー。その場に居合わせたジン・アーソは、少女と猫を助けるためストームトルーパーに戦いを挑みます。

 「反乱者たち」と『ローグ・ワン』のクロスオーバーのようなエピソードで、ストームトルーパーの一団などものともしないジン・アーソの強さとともに、『ローグ・ワン』では見られなかった微笑みを浮かべるようなやさしさも感じられ、映画とはまた違った一面も見られます。

 この時期は偽名で過ごしていたはずの彼女が本名であるジン・アーソを名乗るシーンは、ジンの本質を描いているようです。

 ジン・アーソの声を演じているのは、『ローグ・ワン』と同じくフェリシティ・ジョーンズ。少女の声は、アソーカの声優であるアシュリー・エクスタインが演じます。

トラブルの報酬

 「通りすがり」と同じく、ガレルを舞台にしたエピソード。ストームトルーパーに護衛されてきたレイアを襲う突然の襲撃。捕えられたレイアだったが、襲撃していたのはサビーヌ・レン。

 捕らえられたことを装ったレイアの手引きにより、帝国軍の基地の所在地についてのデータテープを奪取した2人の前に現れたのは、なんとバウンティハンターのIG-88!

 レイアと「反乱者たち」のサビーヌ・レンの共闘とともに、『帝国の逆襲』に登場したIG-88が戦闘シーンを披露するのも注目。ストームトルーパーとの戦闘シーンもあります。

 レイアとサビーヌが交わす最後のセリフは、「反乱者たち」シーズン2の「ロザルに来た姫」での再びの共闘につながっていきます。

意外なストーリーやキャラクターの組み合わせ、 そして女性の強さとやさしさを描くシリーズ

 「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」はショートアニメということもあり、どうしても小競り合いのような戦いにならざるを得ないところはあるのですが、映画で描かれていた最中の時間軸での出来事も含めた意外なストーリーや、従来の作品の枠を超えたキャラクターの組み合わせを見られることがポイントです。

 カートゥーンテイストの絵柄や、女性キャラクターの強さとやさしさを描いている点も本作ならでは。

 「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」シーズン2の9~16話についても、今回「コンプリートI」としているくらいなので、日本語吹き替え版で鑑賞出来る機会が今後作られることでしょう。

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