日本TVの深夜でも放映されていたクローン大戦。1話が数分なので、ついつい明け方まで見てしまった・・・月曜のVOL.1の前説は活弁士の山崎バニラさんで、これがなかなか面白かった。新しいジャイ子役の人だそうな。
物語は「エピソード2」の4ヵ月後から始まる。ドゥークー伯爵率いる分離主義勢力と、ジェダイが将軍として指揮する共和国軍の熾烈なクローン大戦。エピソード4で語られていたこの伝説の戦いの詳細がついに明らかになるのだ!
アナキンはついに将軍となったオビ=ワン・ケノービのもと、前線で指揮官として戦う。
一方、ドゥークー伯爵は、2本の赤い光刃のライトセーバーを使うアサージ・ベントレスを見出す。
このベントレスは、エピソード2の準備段階でボツになった女シスのイメージを流用して作られたキャラ。小説やコミックなど、クローン大戦全般に渡って登場する。VOL.1でアナキンとヤヴィン4で戦い、やられたように見えるが実はこの後も何度もアナキンやオビ=ワンと戦うのである。
他にもマンダロア兵団を恨み、八つ当たり的にクローントルーパーを皆殺しにするバウンティハンターのダージが登場!こいつは再生可能な種族で、スピーダーバイクに乗ったIG軍団と共に大活躍を見せる!
VOL.2は、1の最後のエピソードで登場したグリーヴァス将軍が大暴れ!4刀流ライトセーバーでジェダイを倒し、ドゥークー伯爵からレッスンを受けるシーンまである。それに「なぜエピソード3でグリーヴァスは咳をしているか?」という疑問もわかるのだ!
アナキンも晴れてジェダイナイトに昇格。12人の評議会員がライトセーバーを掲げ、ヨーダがパダワンの弁髪を切り落とすジェダイナイト任命式はかっこいいぞ!
また、任務で訪れた惑星で、壁画が動きだしアナキンの未来を暗示するシーンは、目が覚めるようなスタイリッシュな映像。
そしてVOL.2のラストはパルパティーン議長誘拐事件が描かれ、直接エピソード3につながるようになっている。ただ、同じく議長誘拐事件を描いたエピソード3直前の小説「悪の迷宮」と矛盾するようになってしまったのは残念。
監督のゲンディ・タルタコフスキーは大のスターウォーズファンで、実に「わかっている」演出をしている。場面転換はもちろんワイプだし、ジョン・ウィリアムスのスコアも使う。そして映画と同じセリフをさらりと使うし(吹き替え版だとわかりずらい)、アナキンとオビ=ワンの友情や確執、3POの金ピカ化など、スターウォーズファンが満足できるようになっている。
それに、アニメならではのものすごい戦闘シーンが描かれる!メイスが素手でドロイドをなぎ倒す!ジェダイがフォースを使えば敵がゴミのように吹っ飛ぶ!トルーパー隊長の二挺拳銃!キット・フィストー先生のまさに水を得た魚のごとき水中戦!もちろんキメポーズはニッコリだ!
「アニメだし、この絵柄はねぇ・・・」という人も必見。