5月27日(日)に、香港の九龍(Kowloon)にある映画館「MCL Cinemas Telford」にて開催された、「レベル・リージョン 香港ベース(Rebel Legion Hong Kong Base」)」が主催する『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』チャリティーイベントの模様をリポート。
「レベル・リージョン」は、反乱軍や共和国キャラクターの世界的なコスチューミング団体。
ジェダイや共和国のトルーパー、反乱軍のヒーローや兵士、パイロットなど、いわゆる正義の味方な『スター・ウォーズ』キャラクターのコスチュームを身にまとうメンバーが集まっており、その数は全世界に約4000人!『スター・ウォーズ』を通した仲間が、世界各国にいるのです。
香港のファンが集う「レベル・リージョン 香港ベース」は、『スター・ウォーズ』新作映画が公開される度にチャリティー上映会を開催。今年の『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でもチャリティーイベントを行うということで、日本の「レベル・リージョン」のメンバーの方とともに、私も香港に飛びました!
目次
香港のシネコンを探訪
チャリティーイベントが行われた「MCL Cinemas Telford」は、香港の鉄道であるMTRの九龍湾駅からすぐのショッピングセンターであるテルフォードプラザ(徳福廣場)内にある、6つのシアターを持つシネマコンプレックス型の映画館。
日本でもおなじみのMX4Dも備えています。
劇場内には、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の大型の看板が!
館内の『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のポスター。日本版と異なる、こちらのキービジュアルもかっこいいです。
「MCL Cinemas Telford」では、日本の映画も『50回目のファーストキス』、『祈りの幕が下りる時』のほか、『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』といったアニメ作品も上映されており、邦画も存在感がありました。
全体的な上映ラインナップを見ると、やはりハリウッド映画が強いという印象です。
館内の売店では、バンダイの『スター・ウォーズ』プラモデルや、水筒やコップなどのグッズも販売されていました。しかし、日本の映画館の売店ではおなじみのパンフレットや、館内で配布されているB5チラシなどは見当たりません。これらは日本独特のものなのです。
ロビーで『スター・ウォーズ』キャラクターがお出迎え!
多彩なコスチュームのファンが集結
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』チャリティーイベントは、14時頃から劇場ロビーに「レベル・リージョン」メンバーを中心とした『スター・ウォーズ』キャラクターたちが登場してスタート。
反乱軍パイロットやアクバー提督、アナキン・スカイウォーカーのようなジェダイたちのほか、『フォースの覚醒』、『最後のジェダイ』のルーク・スカイウォーカーもいて、コスチュームも多彩です。
さらに、この日は反乱軍だけではなくストームトルーパーやタイ・ファイターパイロット、デス・スターガンナーといった帝国軍キャラクターも登場。
アクバー提督も、この時ばかりは一緒に肩を並べていました。
また、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の予告編に登場していた衣装のキーラの姿も!公開前の限られた情報の中で、新作映画のコスチュームをいち早く用意してしまうとはすごい…手にしているグラスには、本物の何かの液体が注がれていました。
『エピソード2/クローンの攻撃』のナブー湖畔のパドメの衣装も、グラデーションの繊細な色合いがよく再現されています。
このチャリティー上映会には、日本、そしてシンガポールの「レベル・リージョン」メンバーも駆け付けており、国境を越えた『スター・ウォーズ』ファンが集いました!
訪れた観客の方も、ひとりひとりの『スター・ウォーズ』キャラクターたちと次々に記念撮影を楽しんでいました。
『スター・ウォーズ』Tシャツを着た男性から、保護者に連れられた子どもたちまで、その年齢も性別も様々。「レベル・リージョン」メンバーはもちろん、香港でも同じように『スター・ウォーズ』が好きな人たちがいることを目の当たりにして感激です。
来場者を楽しませ、そして自分たちも楽しみながら、チャリティーに貢献する。彼らは確かに、ヒーローたちなのかも知れません。
プレゼント抽選会
キャラクターとの写真撮影を行う一方で、ロビーでは『スター・ウォーズ』グッズがプレゼントされる抽選会も行われました。
集まった子供たちとの集合写真。このイベントが良い思い出となったことを願ってやみません。
イベント記念ワッペン
このチャリティー上映会の来場者には、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のミレニアム・ファルコンやチューバッカなどがデザインされた、記念のワッペンがプレゼントされました。「レベル・リージョン」香港ベースによる、このイベントの日付が入った素晴らしい記念品!
そして、そのワッペンを「レベル・リージョン」香港ベースの方々が、私のためにオリジナルの額装付きでプレゼントしてくれました!オールドケナーのブリスターをモチーフにした粋なデザインで作って頂き、驚くとともに感激。「Thank You」を言うのは、こちらの方ですよ…ありがとうございました!
いよいよ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』上映!
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』チャリティー上映会は、こうしたグリーティングや抽選会が終わった後の15時10分から開始。2D版での上映でした。
上映前の映画館内の様子。ライトセーバーを持参したファンも多く、上記のようなイベントの後とあってエキサイトしています!
いよいよ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の上映が始まると、場内の観客からはここぞというシーンで息を呑む音や笑い声などが聞こえ、日本の一般的な上映よりもリアクションがわかりやすい感じで一体感がありました!
言語はオリジナルの英語音声に、広東語(だと思う)の字幕でした。
劇場のシートはゆったりとした座り心地で、鑑賞しやすかったです。香港の映画館は冷房が効いていて冷える、と聞いていたものの、今回は半袖Tシャツでの鑑賞。確かに涼しかったですが、冷えるほどには感じませんでした(私の感覚なので、これは体質などによって差異があると思います)。
映画の内容については、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』レビュー【ネタバレなし】をご覧ください。
香港の映画館で驚いたこと
上映終了後に驚いたのは、エンドクレジットに入った途端に場内の電気が明るくなったこと!薄っすらと明るくなったのではなくて、客電100%の状態ですよ!
そして、観客は次々と席を立ち、ゾロゾロとあっという間に退場!海外の映画館では、エンドクレジット中も座り続ける人は少ないと聞いてはいましたが、子供たちはともかく『スター・ウォーズ』ファンであっても「マーベル・シネマティック・ユニバースの映画じゃないから、クレジット後に映像はないよ!行こう!」という感じなのか…と文化の違いに驚きました。
いや~、クレジットを見ているとイースターエッグ的なキャスティングとか、色々と発見もあるんだけどなぁ(実際、『ハン・ソロ』でもあった)…と思いますが、なぜエンドクレジットが始まっても座席に座っているのか改めて考えてみると、クレジットを一字一句読んでいるというよりは、劇伴音楽とともに映画の余韻を楽しむ、といったところなのでしょう。
映画館で上映終了まで席を立たずに映画の余韻を楽しむ、というのは日本人ならではのものかも知れません。
香港で見かけた
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
映画館内でのプロモーション
映画の公開週ということもあり、香港の街中でも『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』をよく目にしました。
まず、これは別の映画館にあったミレニアム・ファルコンのコクピットのスタンディ。日本の映画館にも置かれているものですが、原語が違うだけでもだいぶ印象が違いますね!
壁面いっぱいにデザインされた劇場内装飾。キャッチコピーも景気が良い雰囲気です!
香港の街中でも『ハン・ソロ』が広告展開!
地下鉄でも、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の交通広告が。
こちらは地下鉄駅の地下道の交通広告。
電車のホームでは、プラットホームの向かい側の壁面にある大型のデジタルサイネージで予告編も放映していました。ホームドア越しに見えるデジタルサイネージ広告は、日本ではあまり見られないものでした。
あとは、写真は撮れなかったのですが2階建てバスへのラッピング広告があったのも、香港ならではの媒体と言えるでしょう。
世界をつなげる『スター・ウォーズ』ファンダム
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』チャリティー上映会の後は、「レベル・リージョン」のみなさんとお食事へ。鶏料理を中心とした、美味しい料理を囲むひとときです。
鑑賞後の『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の感想としては、やはりたった今見てきたサプライズに関するものが多かったです。作品全体については、見せ場の連続で少しせわしないような感じはするものの、でも『スター・ウォーズ』だしOK!というような感想もありました。
食事がひと段落すると、円卓の上にはたくさんのワッペンが!メンバーがこれまでに集めた、様々な『スター・ウォーズ』ファン団体や個人が作ったワッペンを交換する、パッチトレードです。
各ベースのワッペンだけではなく、各国のお国柄を反映したデザインや、世界の様々な場所で開催されたイベントを記念したものなど、多種多様なワッペンが一同に会す様子は壮観!
「レベル・リージョン」や「501部隊」のようなコスチューミング団体のメンバーにとって、ワッペンコレクションは世界の仲間たちとつながっていくことの証のようなものであり、市販品のコレクションとは違った集める楽しみがあるのだろうと感じました。
ファンがいる限り、無限に広がり続ける終わりのないコレクションという点も面白さのひとつなのではないでしょうか。
『スター・ウォーズ』というひとつの映画シリーズを通じて、様々な国の人々と話し合い、笑い合い、友達になることが出来る。コスチュームを着てイベントに参加すれば、言葉が通じなかったとしても思い出に残るひとときが出来る。
『スター・ウォーズ』のファンダムは映画の枠を飛び越えて、大きな仲間の輪を世界に広げていることを実感する香港の旅となりました。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。