「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第1話「チャプター1:異星のはぐれ者」エピソードガイド【ネタバレ注意】

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第1話「チャプター1:異星のはぐれ者」のエピソードガイドです。

 このエピソードガイドは、「チャプター1:異星のはぐれ者」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。

 この記事はネタバレがございますので、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第1話「チャプター1:異星のはぐれ者」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の他のチャプターのエピソードガイドは、以下をご参照ください。

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「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第1話「チャプター1:異星のはぐれ者」ストーリー

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 ジャバの宮殿のバクタ・ポッドで、ボバ・フェットは夢を見ていた。

 自身が生まれ育った、カミーノの荒れ狂う海とティポカ・シティ。ジャンゴ・フェットが遺していったヘルメットを見つめたジオノーシス。

 そして、ルーク・スカイウォーカーら反乱軍との戦いにより、タトゥイーンのカークーンの大穴へ落ちてサルラックの消化器の中で苦しんだ時のこと。

 ヘルメットのライトを点けて、同じく消化されているストームトルーパーのアーマーを確認すると、アーマーから空気を補給してサルラックの腹の一部に拳で穴を空け、火炎放射器を放つ。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 カークーンの大穴のサルラックの傍の地中から、ボバ・フェットは地上の砂漠へと這い上がってきたが、倒れ込んでしまう。

 夜、ジャバのセール・バージの残骸へとやって来たジャワたちは、倒れているボバ・フェットからマンダロリアン・アーマーなどの装備品を剝ぎ取っていく。意識を取り戻したボバだったが、ジャワに殴られて再び意識を失ってしまう。

 今度は砂嵐の中、タスケン・レイダーたちが倒れているボバ・フェットを見つけた。タスケン・レイダーたちはボバ・フェットの両手を縛ってバンサで砂漠を引き回し、テントが立ち並ぶ居留地へと連れて来る。杭に縛られたボバは、複数のタスケン・レイダーたちに殴打されるのだった。

 目が覚めたボバ・フェットが辺りを見回すとそこは夜で、自分と同様に捕らえられているローディアンがいた。手を縛るロープを切ろうとするボバにマシッフが襲い掛かるが、ボバはマシッフを殴って気絶させ、その歯でロープを切ることに成功。

 ローディアンにもロープを切ってやろうかと聞くが、ローディアンはわめいてタスケン・レイダーの注意を惹いてしまう。ガダッフィの杖(ガッフィの杖)を奪って逃げたボバがマシッフと戦っているうちに、タスケン・レイダーの集団が追いつき、そのうちの一人が一対一で戦ってボバを打ち負かした。

 フェネック・シャンドに呼ばれ、バクタ・ポッドで目覚めたボバ・フェットは夢が戻ってきたとつぶやく。ドロイドを従えて、マンダロリアン・アーマーの身支度をしたボバ・フェットは、その玉座についた。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 かつてのジャバの謁見の間では、アクアリッシュのガーファラクオクスがアクアリッシュの言葉を話し、クレジットが入った入れ物を見せた。

 プロトコル・ドロイドの必要性を口にするボバ・フェットの前に、続いてトランドーシャン・ファミリーのリーダーであるドク・ストラッシが8D8の紹介で現れる。

 かつてボバ・フェットの雇い主であったドク・ストラッシは、ウーキーの毛皮を持ってボバ・フェットが新たな大名となったことに祝辞を述べる。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 次にやって来たのは、モス・エスパ市長の執事長。モス・エスパ市長本人ではないこと、また貢ぎ物はなく市長の歓迎の言葉のみを告げる執事長に、もしジャバに向かってそんな口をきけば、見世物の野獣のエサになっていただろうとフェネック・シャンドは言う。

 出直して来いと言うボバ・フェットに、執事長はなおも貢ぎ物の話をする。フェネック・シャンドは、逆に市長への貢ぎ物を要求していると、この執事長の言葉の意味をボバに説明。

 フェネックは、無事に帰してくれるフェットに感謝するよう告げると、執事長は近い将来に別の代理人の訪問があるだろうと言い残し、去って行った。

 続いて8D8は、かつてジャバ・ザ・ハットやビブ・フォーチュナの護衛であり、主が亡くなった後も抵抗を続けていた2人のガモーリアン・ガードを紹介する。ボバ・フェットに捧げるため、生け捕りにしたというのだ。

 拷問はしないというボバは、ボスに忠実だったガモーリアン・ガードたちに対し、見逃してやることで忠誠を誓うか尋ねると2人は跪いた。フェネックはいい考えではないとボバに警告する。

 モス・エスパにやって来たボバ・フェットとフェネック・シャンド、ガモーリアン・ガードたち。ハットたちのように、モス・エスパの権力の象徴として輿に乗せてくるべきだったとフェネックは言うが、ボバ・フェットのやり方には合わない。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 一行は、サンクチュアリというカンティーナを訪れると、2人のトワイレックの店員がマダム・ガーザ・フウィップを待っている間に磨こうと言うので、ボバとフェネックはヘルメットを預ける。

 ほどなくやって来たサンクチュアリのオーナーのガーザ・フウィップに、ボバ・フェットは自身の支配下で今後も繁盛すると請け合う。トワイレックの店員から戻って来たヘルメットには、クレジットが詰められていた。

 サンクチュアリを出たボバ・フェットは、ジャバは恐怖で支配したが俺は尊敬の心で支配すると言う。だがフェネック・シャンドは、こういう時代は恐怖の方が確かだと返す。

 突然、プラズマ・パイクで武装した6人が現れ、ボバ・フェットとフェネック・シャンドはシールドで周囲を囲まれてしまう。

 ボバはロケット砲を打ち込むが、シールドに阻まれ爆風を受けてしまい、フェネックも格闘術が防がれてしまうなど苦戦する2人だったが、2人のガモーリアン・ガードが応援に駆け付けたことでシールドが解かれ形勢が変わる。

 ボバ・フェットをプラズマ・パイクで倒すも、劣勢となった襲撃者たちは建物の壁を登って逃げ出す。そのうちの1人にロケット砲を放って仕留めたボバ。フェネックは残りの襲撃者を追い、ボバはガモーリアン・ガードたちにバクタ・ポッドへ戻してもらう。

 モス・エスパの街の建物の屋上を次々にジャンプして繰り広げられる追跡の果てに、フェネックは先回りして2人の襲撃者を追い詰める。1人を屋上から蹴り落とし、残った1人を確実に生け捕りにするのだった。

 ガモーリアン・ガードたちにバクタ・ポッドへ収容してもらったボバは、再びタスケン・レイダーたちに捕らえられていた時の夢を見る。

 1人の子どものタスケンにローディアンとともに砂漠へ連れられたボバは、道中でニクトたちの略奪に遭った家を目の当たりにした。

 ボバとローディアンを連れて来た子どものタスケンは、2人に砂漠から水分が飲める果実を掘りだすよう、ジェスチャーで指示する。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 ローディアンに続き、果実を掘り出したボバは水分を飲む。これを見たタスケン・レイダーの子どもの一撃を難なく止め、ボバは水が飲みたいんだと言う。

 タスケン・レイダーの子どもとマシッフが昼寝をしている間に、ボバはローディアンに話しかける。この前のように騒がなければアンカーヘッドへ辿り着いてこの惑星を出られると言うが、口論となってしまう。

 その時、ローディアンは地中から鱗状の何かを掘り当てる。それは突然、地中から巨大な手でローディアンに掴みかかり、その6本脚の姿を砂漠の上に現した。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 6本脚のクリーチャーはローディアンを地面に叩きつけ、マシッフとタスケン・レイダーの子ども、そしてボバ・フェットを殴り飛ばした。

 ボバ・フェットは、どのようにして6本脚のクリーチャーから生き延びるのか?

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「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」は、Disney+ (ディズニープラス)にて独占配信中

「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第1話「チャプター1:異星のはぐれ者」レビュー

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 あの「マンダロリアン」シーズン2「チャプター16:救出」から約1年。

 ついに、ファンから根強い人気を誇る「脇役」ボバ・フェットが、主役となるシリーズが実現する時が来た。

 2005年の『エピソード3/シスの復讐』で一旦、『スター・ウォーズ』が「完結」してから今までの間に、ボバ・フェットがメインとなる実写テレビシリーズや、ビデオゲーム「Star Wars 1313」、映画の噂は浮かんでは消えて行った。

 ようやく、ボバ・フェットが主役となる実写ドラマシリーズであるこの「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」を見ることが出来ると思うと感慨深い思いだ。

 「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」は、「マンダロリアン」シーズン2「チャプター16:救出」のエンディングから直結していることからもわかるように、「マンダロリアン」から派生したスピンオフ作品でありつつ、正史(カノン)ではその行方が描かれていなかったオリジナル・トリロジーのボバ・フェットのその後を描く作品でもある。

 「チャプター1:異星のはぐれ者」を見ると、「マンダロリアン」で見せた新たなボバ・フェット像へどのようにしてたどり着いたのかというバックグラウンドを補強する「過去」と、雇われる立場である孤高の賞金稼ぎから、自らが一国一城の主となって犯罪組織を治めようとする「未来」をそれぞれ行き来しながら語っていくという、これまでの『スター・ウォーズ』にはなかった構成のシリーズとなることが予感させられる。

 「マンダロリアン」シーズン2直後、ビブ・フォーチュナから奪い取ったジャバ・ザ・ハットの犯罪組織の地盤を受け継いだ後の現在(9ABY、『エピソード6/ジェダイの帰還』から5年後)と、現在のボバ・フェットがバクタ・ポッドで見ている夢という形で、『エピソード6/ジェダイの帰還』でカークーンの大穴に落ちてサルラックに食われた後にどのような運命を辿ったのかの回想をシリーズを通して交互に描いていくことで、ファン待望のボバ・フェットの空白の5年間だけではなく、さらにその先の新共和国の時代にボバ・フェットが何をしていたのかが明かされるのだろう。

 タイトルである「The Book of Boba Fett(ボバ・フェットの書)」が「チャプター1:異星のはぐれ者」の時点では、何を意味するのかは定かではないが、回想形式というシリーズ構成がボバ自身の回顧録という意味を持つのではと思える。

 『エピソード6/ジェダイの帰還』にてカークーンの大穴に落下後、サルラックからの脱出という長年の間、ファンが見たかったであろうシーンに始まり、「マンダロリアン」シーズン2「チャプター9:保安官」や小説「スター・ウォーズ アフターマス」につながるジャワの追い剥ぎ、タスケン・レイダーたちによる捕縛、さらに砂に眠るクリーチャーの襲撃と、カーボン冷凍からの解凍直後で視力がないハン・ソロのまぐれ当たりが命中したばっかりにボバ・フェットが辿った灼熱のタトゥイーン地獄巡りは壮絶!

 この経験が、「マンダロリアン」シーズン2で見せたオリジナル・トリロジーとはまた異なるボバ・フェット像へとつながっていくはずで、特にタスケン・レイダーたちとの生活がボバ・フェットの精神に大きな影響を与えたのだろう。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 犯罪組織を引き継ぐにあたり、恐怖で支配したジャバのやり方に対し、ボバ・フェットは尊敬で支配するというスタンスの違いは随所で強調されている。

 これが顕著に現れていたのは、ガモーリアン・ガードたちへの処遇だ。

 ジャバやビブの配下であり、主人が亡き後でも忠誠心のあったガモーリアン・ガードたちに対して、拷問にかけるのではなくボバの元で働くようチャンスを与えるという、タトゥイーンの暗黒街の常識にはない判断を下す。

 結果として、ボバ・フェットは襲撃に遭った際にガモーリアン・ガードたちに助けられて命拾いし、無闇に恐怖で押さえつけるのではなく、尊敬を得てから求心力を発揮することが有効だと証明する。

 ここにオーバーラップしているのが、タスケン・レイダーに捕らえられながらも、恐ろしいクリーチャーを制したことで部族長に認められる姿だ。

 「チャプター1:異星のはぐれ者」はまだ導入部であるという印象であり、全体的にやや食い足りないと感じるところもある。また、ボバ・フェットがサルラックの腹の中にいる時点で「マンダロリアン」で再登場した際の体型になっているなど、技術や工夫はあるはずなのになぜかこだわらなかったポイントが見え隠れもする。

 しかしボバ・フェットの過去、そして現在の時間軸で襲撃してきた者たちの正体や目的など、前述のように第1話なので当然ながらこれから明かされることは多く、タスケン・レイダーとの生活でボバ・フェットが得たもの、失ったものを描いて「マンダロリアン」シーズンまでのボバとのギャップを埋めつつ、その先のボバの道は今後のエピソードでさらに語られていくことだろう。

 アクションシーンでは、『スター・ウォーズ』で初となるであろうパルクールを駆使したチェイスや、タトゥイーンの6本脚のクリーチャーとボバ・フェットのバトルが見どころ。

 おそらくいずれも「マンダロリアン」で使用したボリュームと呼ばれるLEDスクリーンで囲んだスタジオによるバーチャルプロダクションを活用しているものと思われるが、特にモス・エスパの街の建物の屋上を飛び回るチェイスシーンでは、セットとバーチャルプロダクション、CGの推測がつきにくく、どのように撮影したのか興味深いものとなっていた。

 「マンダロリアン」に引き続き、音楽はルドウィグ・ゴランソン(ルートヴィッヒ・ヨーランソン)。ボバ・フェット、砂漠のタトゥイーンとそこに暮らすタスケン・レイダーたちのような荒々しい民族音楽的なサウンドは、「マンダロリアン」の流れを汲みつつもまた一味違うテイストだ。

「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第1話「チャプター1:異星のはぐれ者」トリビアチェックポイント

カミーノ

 ジャバの宮殿のバクタ・ポッドでボバ・フェットが見ている夢の最初に登場するのは、カミーノの荒れ狂う海とティポカ・シティだ。

 カミーノのティポカ・シティは、ジャンゴ・フェットの遺伝子から作り出されたクローン・トルーパーの製造拠点で、『エピソード2/クローンの攻撃』では遺伝子操作をされていないジャンゴのクローンであるボバ・フェットも、幼少期に暮らしていた。

 このカミーノのシーンは、窓から外を望むカットとなっており、幼少期のボバがジャンゴと暮らすアパートから外を眺めているという、彼にとっての故郷の原風景であることがわかる。

 プラットフォームには、ジャンゴが所有していた頃のスレーブⅠも停泊している。

 ティポカ・シティは、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第16話「カミーノ滅亡」にて壊滅しており、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の頃には存在しないはずだ。

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ジオノーシス

 カミーノに続いてボバ・フェットの夢に登場するのは、同じく『エピソード2/クローンの攻撃』にて、クローン戦争が始まった地であるジオノーシスだ。

 ここでジャンゴ・フェットはメイス・ウィンドゥによって最期を迎え、ボバ・フェットは一人で生きていくことになる。

 このジオノーシスのシーンは『エピソード2/クローンの攻撃』とよく似ているが、駆け寄るボバや、ボバ越しのジャンゴのヘルメットのクローズアップといったカットは『エピソード2/クローンの攻撃』にはなく、またジャンゴのヘルメットにうつむいて頭を寄せるボバのカットも、背景が異なるだけではなくカメラが上昇するという違いがあり、新規シーンとなっている。

 若き日のボバ・フェットを演じているのは、『エピソード2/クローンの攻撃』のほか「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」でもボバ・フェットの声優を務めたダニエル・ローガン。

カークーンの大穴のサルラック

 ボバ・フェットの夢は、『エピソード6/ジェダイの帰還』にてジャバ・ザ・ハットがルーク・スカイウォーカーらの処刑に向かったカークーンの大穴での戦闘で、カーボン冷凍からの解凍直後で目が見えないハン・ソロが振るった攻撃がジェットパックに命中し、セール・バージに当たって落下したサルラックの腹の中へと続く!

 ボバ・フェットがいかにして九死に一生を得たか、『エピソード6/ジェダイの帰還』から約38年の時を経て、ついに映像化されたのだ。

ジャバのセール・バージの残骸に群がるジャワ

 カークーンの大穴の傍の砂漠へと脱出に成功したのは良かったものの、そのまま倒れてしまったボバ・フェット。

 ジャバのセール・バージの残骸へと闇夜に紛れてやって来たジャワたちによって、ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマー一式は奪われてしまう。

 ボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーの行方は、スピンオフ小説「スター・ウォーズ アフターマス」と「マンダロリアン」シーズン2「チャプター9:保安官」では、ジャワの手から後にモス・ペルゴの保安官となるコブ・ヴァンスへと渡る様子が描かれており、「チャプター1:異星のはぐれ者」はこの2作につながっていく。

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 つまり、カークーンの大穴の付近でジャバのセール・バージの残骸へと廃品回収に現れたジャワによりボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーは盗まれ、モス・ペルゴを襲撃したマイニング・コレクティブからシリカックス・クリスタルを盗み出したコブ・ヴァンスが、遭遇したジャワからクリスタルと引き換えにマンダロリアン・アーマーを得た、という経緯となる。

 その後、ディン・ジャリンの手に渡ったボバ・フェットのマンダロリアン・アーマーは、ディン・ジャリンに元の持ち主と認められて再びボバ・フェットが身に付けることになる。

一列で進むタスケン・レイダー

 ボバ・フェットを捕らえた、バンサに乗るタスケン・レイダーの一団は一列になって砂漠を進んでいく。

 『エピソード4/新たなる希望』で、ジャワのサンドクローラーが襲われた現場にてバンサの足跡があったことからタスケン・レイダー(サンドピープル)の仕業だと思ったルークに対して、オビ=ワン・ケノービは足跡が二列あることから、タスケン・レイダーは人数を隠すため一列の足跡しか残さないと指摘した。

 「マンダロリアン」シーズン2「チャプター9:保安官」では、この一列になって進むタスケン・レイダーたちを見ることが出来、「チャプター1:異星のはぐれ者」では囚人を連れていてもこれが変わらないものであることがわかる。

バクタ・ポッド

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 ジャバの宮殿でボバ・フェットが収容されているのは、バクタ・ポッド。

 バクタは治療に用いられる医療品で、『エピソード5/帝国の逆襲』ではホスでワンパに襲われて遭難したルーク・スカイウォーカーがエコー基地に帰還した後、バクタで満たされたバクタ・タンクに収容されていた。

 バクタ・タンクは縦型に対して、バクタ・ポッドは横型に患者を収容する形状となっている。

8D8

 ジャバの宮殿で来客をボバ・フェットに案内しているドロイドは、8D8。

 8D8は、8Dシリーズ製錬ドロイドで『エピソード6/ジェダイの帰還』のジャバの宮殿にて、パワードロイドを拷問していた。現在の主人であるボバ・フェットは拷問を良しとしないということで、本来の用途とは異なる執事のような業務に就いているのかも知れない。

ウーキーの毛皮

 トランドーシャン・ファミリーのリーダーであるドク・ストラッシがボバ・フェットに持ってきた献上品は、ウーキーの毛皮のようだ。

大名

 ドク・ストラッシは、ボバ・フェットを「新たな大名(Daimyo)」と呼んでいる。

 このことから、ジャバ・ザ・ハット、ビブ・フォーチュナから引き継いだ犯罪組織の首領の称号が「大名」ではないかと思われる。

 日本語や日本文化に親しんでいる方々は、「大名」の名を『スター・ウォーズ』の劇中で聞いて驚いたはず!大名と言えば、江戸時代の藩主や、鎌倉~戦国時代の武士の時代に領地を持った武士のことを指す言葉として馴染み深いからだ。

 ボバ・フェットが呼ばれている称号の「大名」も、縄張りと手下を率いる犯罪組織の主に向けたもののようなので、日本の武士の大名とニュアンスは近そうだ。

ドク・ストラッシの声を演じるのはロバート・ロドリゲス

 そのトランドーシャン・ファミリーのリーダーであるドク・ストラッシは、本作「チャプター1:異星のはぐれ者」の監督ロバート・ロドリゲスが声を演じている。

モス・エスパ

 ドク・ストラッシ、市長の執事長と、ボバ・フェットと謁見する者はモス・エスパを代表する面々だ。

 モス・エスパは、『エピソード1/ファントム・メナス』、『エピソード2/クローン住んでいたの攻撃』に登場した、アナキン・スカイウォーカーとシミ・スカイウォーカーが住んでいた街。

 ポッドレースが行われたモス・エスパ・グランド・アリーナもあり、銀河帝国の成立によってハットの関心がモス・アイズリーに移るまでは、実質的な首都といえるほど栄えていた場所だ。

 「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」に登場するモス・エスパは、ワトーのジャンク・ショップやアナキンとシミが住んでいた奴隷居住区とは別のエリアなのか周囲の情景が異なり、大きな谷の中に築かれた市街地が舞台となっている。

 『エピソード1/ファントム・メナス』の製作初期では、モス・エスパは町全体を巨大な穴の底に作ろうと考えられており、それは『エピソード4/新たなる希望』のラーズ家が穴居式住居だったことを街全体に発展させたものだった。

 書籍「アート・オブ・スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」に収録されているスケッチを見ると、高い塔の建造物があるなど「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」に登場したモス・エスパに近い印象を受ける。

 『エピソード1/ファントム・メナス』では、予算やスケジュールの問題から早々に見送られたこのアイデアが、配信ドラマシリーズという枠組みでも可能となった「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」で復活した形だ。

4本足のドロイドはボストン・ダイナミクスのSpot

 モス・エスパの街をボバ・フェットとフェネック・シャンドらが歩くシーンでは、3体の4本足のドロイドが通りを歩いている。

 この4本足のドロイドに見覚えのある方もいらっしゃると思うが、このドロイドはボストン・ダイナミクスによる実在するロボット、Spot(スポット)が用いられているのだ!

マックス・レボ

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 モス・エスパのカンティーナであるサンクチュアリの店内で演奏しているミュージシャンの中に、見慣れたオートランが!

 『エピソード6/ジェダイの帰還』にてジャバの宮殿でレッド・ボール・ジェット・オルガンを弾いていたマックス・レボだ!

 マックス・レボもまた、ジャバのセール・バージに乗っていたもののあの爆発から生き延び、ジャバの宮殿ではマックス・レボ・バンドを率いていたが、サンクチュアリではビスのギタリスト、ドロイドのドラマーと組んで演奏している。

 ちなみにこのビスのギターは、ロバート・ロドリゲス作品らしいメキシカンな音色を聴かせてくれる!

ドリンクを運ぶアストロメク・ドロイド

 サンクチュアリでボバ・フェットとフェネック・シャンドらを出迎えたのは、ドリンクを給仕しているアストロメク・ドロイド。

 『エピソード6/ジェダイの帰還』では、ジャバのセール・バージのケターナでR2-D2もドリンクホルダーを付けて給仕の仕事をしていた。

RXシリーズ・パイロット・ドロイド

 サンクチュアリの店内には、RXシリーズ・パイロット・ドロイドの姿も!この店では、ゲームのディーラーをしているようだ。

 RXシリーズ・パイロット・ドロイドは、ディズニーランドのアトラクション「スター・ツアーズ」にてスタースピーダー3000のパイロットを務めていたドロイドのRX-24で知られている。

スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー

 「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」にリニューアルした際に、スタースピーダー1000のパイロットはAC-38(とC-3PO)が務めているが、アトラクション内ではスタースピーダー1000への搭乗前の通路で、RX-24を見ることが出来る。

 「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」は、初代「スター・ツアーズ」よりも前の時代設定ということで、このRX-24には「DEFECTIVE(欠陥品) RETURN TO FACTORY(工場へ返却)」と、後のトラブルを引き起こす片鱗も見せているのだ…

 「スター・ツアーズ」で起きた出来事は正史(カノン)ではないが、正史では「スター・ウォーズ 反乱者たち」シーズン1 第3話「嘆きのドロイド」、シーズン2 第8話「旧友」にてRXシリーズ・パイロット・ドロイドが登場。

 「嘆きのドロイド」に登場した個体はRX-24とされており、このドロイドはバトゥーに不時着してブラック・スパイア・アウトポストのオーガのカンティーナにてR-3XとしてDJを務めている。

 ディズニーランドのテーマエリア「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」のレストラン「オーガのカンティーナ」に行けば、このR-3Xを見ることが出来る。

ジェニファー・ビールス

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 サンクチュアリのオーナーのトワイレックであるガーザ・フウィップを演じているのは、『フラッシュダンス』や「Lの世界」のジェニファー・ビールス。

 『フラッシュダンス』のように踊る役柄ではないが、モス・エスパの盛り場であるサンクチュアリは今後もシリーズに多々登場すると思われるので、その役割に注目したい。

マシッフ

 タスケン・レイダーが飼っている四本足で背中にトゲが生えた爬虫類型の生物は、マシッフだ。

 マシッフは、『エピソード2/クローンの攻撃』でアナキン・スカイウォーカーが母のシミを救うため乗り込んだタスケン・レイダーのキャンプ地にて初登場。「マンダロリアン」シーズン2「チャプター9:保安官」でもタスケン・レイダーとともに登場している。

 また、「クローン・ウォーズ」ではホンドー・オナカーの海賊団や共和国軍で、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第14話「ウォー・マントル」では、帝国軍のクローン・トルーパーが捜索に用いており、タスケン・レイダーだけが飼っているわけではない。

サム・ウィットワー

 「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の音響効果編集のデイビット・W・コリンズのツイートによると、ボバ・フェットとともにタスケン・レイダーに捕らえられていたローディアンの声を演じているのは、「クローン・ウォーズ」、「反乱者たち」、また『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でダース・モールの声を演じたほか、数々の『スター・ウォーズ』作品で声の出演をしているサム・ウィットワーとのこと!

アンカーヘッド

 ボバ・フェットがローディアンに言うアンカーヘッドとは、タトゥイーンの街の名前。

 『エピソード4/新たなる希望』では、R2-D2が持っていたレイア・オーガナのメッセージを見たオビ=ワン・ケノービが、ルーク・スカイウォーカーをオルデランへの旅へと誘った際、ルークはこれを断ってアンカーヘッドまで送ると言う。

レイ・ハリーハウゼンへのオマージュ

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett

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 ローディアンとボバ・フェットが襲われた、タトゥイーンの砂漠に住む6本脚のクリーチャーは、ストップモーションアニメの巨匠であるレイ・ハリーハウゼンによる『地球へ2千万マイル』のイーマと、『タイタンの戦い』のクラーケンを足し合わせたような造形だ。

 クリーチャーを横から捉えたアングルは、レイ・ハリーハウゼンのストップモーションアニメを彷彿とさせるようで、おそらくオマージュを込めたクリーチャー造形とシーンだと思われる。

6本脚のクリーチャーを倒した方法

 ボバ・フェットは、6本脚のクリーチャーを自身が縛られていた鎖を首に巻き付けて退治する。

 これは『エピソード6/ジェダイの帰還』でレイア・オーガナがジャバ・ザ・ハットを自身に付けられていた鎖で絞殺したのと同じ手法だ。

 もちろん、ボバ・フェットはジャバ・ザ・ハットが殺害された方法は知らないはずだ。

「Stranger in a Strange Land」

 「チャプター1:異星のはぐれ者」の原題は、「Stranger in a Strange Land」。

 これは、ロバート・A・ハインラインによる小説「異星の客」の原題と同じだ。

 「チャプター1:異星のはぐれ者」のエンディングでは、ボバ・フェットがタスケン・レイダーの族長に認められて、水を分けてもらいこれを飲むが、「異星の客」では火星で育った主人公による宗教が、一杯の水をもらって飲むことによって兄弟となるという教義を持っている。

 水をもらい、飲むことで仲間になるという点で意味合いは共通している。

 また、「Stranger in a Strange Land」は旧約聖書の出エジプト記 2:22にある一節でもある。これは、モーセが生まれた息子にゲルショムと名付けた由縁を「私は異国にいる寄留者(ゲール)だ」と言うくだりのものだ。

 「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」のシリーズを通して見なければ最終的にはわからないが、「チャプター1:異星のはぐれ者」のラストの与えられた水を飲んで、部族の一員となる描写を考えると、「異星の客」へのオマージュであるという見方の方が考えやすい。

 邦題の「異星のはぐれ者」も、小説の邦題「異星の客」に合わせてのものと思われる。

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「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第2話「チャプター2:タトゥイーンの部族」エピソードガイド【ネタバレ注意】
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第2話「チャプター2:タトゥイーンの部族」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュ、カメオ出演などのトリビアを、ネタバレありで解説します。
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コメント

  1. ぽちっち より:

    いつも、マンダロリアンやバッド・バッチでの細かい説明ありがとうございます!

    気になったのですが、
    今までのBib Fortunaの日本語表記って
    「ビブ・フォーチュナ」だったと思うのですが、
    今回の「The Book of Boba Fett,チャプター2」での日本語字幕表記(7:16付近)が
    「ビブ・フォチューナ」となっていて、
    かつ日本語吹き替え音声も英語も「フォチューナ」ってなっている気がします。

    ただスペル(Fortuna)的にも「フォーチュナ」の方があっていそうなんですが・・・

    まだ、スターウォーズ日本公式がtwitterとかに記載していないので、
    わからないですが、どこかで表記とか変わったんですかね?

    記事の内容と直接関係なくて申し訳ないです。。

    • summer2005 より:

      >ぽちっちさん
      こちらこそ、いつも各エピソードガイドをご覧頂き、
      またコメントを頂きましてありがとうございます!

      Bib Fortunaの日本語表記について、おっしゃる通り
      「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の日本語字幕、
      吹替版では今回「フォチューナ」となっています。

      これまで「フォーチュナ」表記でしたので、サイト内では一旦、
      過去記事の整合性の観点から従来の表記で記載していますが
      今後の関連作品での表記を注視したいと思います。

      今後とも、よろしくお願いします!