デアゴスティーニ

ブリスター!

 アクションフィギュアコレクターには2種類の人間がいる。ブリスターを開ける派と開けない派だ。さて、あなたはどちらだろうか?

 私は昔、ブリスターから出してプレイセットなどにディスプレイし、映画の1シーンを再現していた。しかし、最近はブリスターを開けずに飾る事が多い。それはブリスター未開封でも、パッケージデザインが絵になるというのが一因かと思う。

 「ブリスター !」で伊藤英明が演じるコレクターは、断固としてブリスターを開けない派。本作は、そんな彼が幻の激レアフィギュアを追い求める様子を描く。

 その描き方が面白く、彼が探してやまないレアフィギュアの原作コミック「ヘルバンカー」のアニメシーン、未来の荒野の戦い、そして現代が入り乱れた構成になっている。
 こうした時系列の入れ替えの構成や、スタイリッシュな映像は「トレインスポッティング」などダニー・ボイルの演出を参考にしたのでは、と思われる。

 フィギュアコレクターとその周辺を題材にしているだけあって、その筋の人間には細かいディテールもたまらない!

 「スター・トレック」のライカー副長の声役でおなじみ、大塚明夫がエンタープライズそっくりの宇宙船を片手に持っていたり、自主SF映画を撮りながら「もっとグリードっぽくしゃべれ!」とか、「娘ができたらレイアと名付けるね!」とか言ったり、主人公が働くバーの名前が「TATOO―IN」だったり、映画の隅々まで小ネタがたくさん!

 ニヤリとさせられるだけではなく、マニアやオタク達のイタい部分も容赦なく暴く。
 これまでにこんな事はなかっただろうか。自分の趣味が恋人に理解されなかった事は?趣味にお金を使いすぎて首が回らなくなった事は?

 フィギュアに限らず、「モノを集める」というのはよく考えれば不思議な事だ。
 なぜ集めるのか?手に入れた時の達成感が欲しいから?仲間に自慢したり、自分のプライドを満たしたいから?
 
 いろいろな要素があるものの、結局は「それが欲しいからに決まってるだろ!」という原初的なことなのかもしれない。だってかっこよくて出来がいいフィギュアが好きなんだからしょうがない!

 おもちゃに大金はたいたり、他の事そっちのけで必死になってアイテムを集めたり、特有の価値観を持っていたり、ハタから見ればマニアやオタクというものは理解しがたい。
 でも様々な分野のマニア達、つまり何か夢中になれるものをひとつ持っている人間が、これまで世界を動かしてきた。

 何かに夢中になるのは素晴らしい事だ。でもそれを理解してくれる人を大切にするのも忘れずに。あなたの大切な人は世界に2人といない、限定1体なのだ。

スポンサーリンク
ブリスター!
この記事をお届けした
スター・ウォーズ ウェブログの最新記事を、
いいねしてチェックしよう!
関連記事
スポンサーリンク