ベルメゾンネット

スクリーン アーカイブズ 映画『スター・ウォーズ』日本公開40周年記念復刻号の資料的価値は新旧ファンともにおすすめ

スクリーン アーカイブズ スター・ウォーズ

 『スター・ウォーズ』、『帝国の逆襲』、『ジェダイの復讐(現・ジェダイの帰還)』の公開当時の映画雑誌「スクリーン」の復刻記事を集めた特集本「スクリーン アーカイブズ 映画『スター・ウォーズ』日本公開40周年記念復刻号」が、TOHOシネマズ6館とWEBサイト「SCREEN STORE」にて限定販売されています。

 発売してしばらく経つのですが、映画館では東京と大阪のTOHOシネマズ6館のみに並べられているのみであり、告知も目にしなかったのでもしご存じない方がいたら…という思いで今さらながら取り上げます。

スポンサーリンク

オリジナル・トリロジー公開当時の記事を復刻!

 この書籍は、創刊70年を超える映画雑誌「スクリーン」のこれまでの誌面の中から、読者のリクエストが多い記事を一冊にまとめた「スクリーン アーカイブズ」として、今年2018年の『スター・ウォーズ』日本公開40周年のアニバーサリーイヤーと『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の公開に合わせて『スター・ウォーズ』オリジナル・トリロジー公開当時の記事を再録。

 これが公開当時の熱狂ぶりを感じさせる誌面や、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、またプロデューサーのゲイリー・カーツ、SFXを担当したリチャード・エドランドの公開当時のインタビューなど、資料的価値の高い記事ばかり!

 まず、1977年の海外での『スター・ウォーズ』公開直後には「劇画による超ヒット映画「スター・ウォーズ」のすべて!」という、文字通りマンガで『スター・ウォーズ』を紹介する記事が。

 随所に絵とストーリーが合っていない部分があったり、資料がなかったのか、伝聞だったのか、シーンの描写などが映画と異なっていたりと、まだ一部しか『スター・ウォーズ』を見ていない状況で、そのすごさをなんとか伝えようとしている様子が伺えます。もちろん、各種名称も粗削りな感じです。

 中でも現在とのギャップを感じる点は、日本公開前の映画のストーリーをオープニングからエンディングまで明かしていること!「スター・ウォーズのすべて」というタイトルに偽りはなかった!

 今これをやったら、ネタバレに過敏なネット上で炎上沙汰になることは間違いない…洋画が日本公開されるまでに時間があったことが当たり前で、インターネットが登場する前の映画情報の流通の仕方に、思いを馳せることが出来ます。

 メインキャストへのインタビューでは、なかなかすごいことも聞いています。マーク・ハミルには、日本の横須賀での在住歴があるということでグリードが話すセリフで「ヨコスカ」と聞こえることを質問していて、ジョージ・ルーカスのしわざなんじゃない、という感じの答えをもらっています。

 自身の将来については、俳優だけではなく演出への興味も語っており、まさに若者といった感じのマーク・ハミル。

 また、キャリー・フィッシャーには自分の容姿についてどう思うかという質問も…

 さらに、あの水野晴郎が聞き手となったマーク・ハミル、キャリー・フィッシャーのインタビュー記事もあります!振り返ってみると、水野晴郎が「金曜ロードショー」の解説に登場しなくなって20年以上が経っているんですね…

 合わせて、記事に掲載されているキャストの写真は貴重なものでしょう。ルーク・スカイウォーカーとして写っている映画の場面写真などではなく、プロモーション中の俳優マーク・ハミルの写真が見られるのは、こうした映画雑誌ならでは。

 中子真治による『ジェダイの復讐』ロス現地レポートなど、当時の熱狂ぶりを残す記事もその執筆陣も含めて、『ジェダイの復讐』であった時代を感じさせてくれます。

 当時『スター・ウォーズ』を体験した方々には懐かしさを、公開当時の状況は体験していなくても『ジェダイの復讐』だった頃を知る私と同世代、そして『ジェダイの帰還』が当たり前な方々へは温故知新な好奇心を満たしてくれる書籍となっています。

TOHOシネマズ6館とWEBサイトで限定販売

 販売されているのは、TOHOシネマズ新宿、日比谷、上野、六本木、なんば、梅田の6劇場と、WEBサイト「SCREEN STORE」のみ。一般書店での販売はありません。

 WEBサイト「SCREEN STORE」では、表紙が限定版となっています(内容は同一)。

 価格は1600円(税別)と、映画パンフレットと同じようなボリュームの書籍としては高めに感じますが、現在この記事の内容を読むことが出来るのは古本屋で当時の雑誌を買い集めるくらいしか方法はないので、値段に対する価値はあると思います。