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「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」のレビュー(感想・考察・批評)やトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」の他のチャプターのエピソードについては、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」レビュー

『スター・ウォーズ』の様々な魅力が詰まったエピソード!

 みなさんは、『スター・ウォーズ』のどのようなシーンがお好きだろうか。また、『スター・ウォーズ』のどのようなところに魅力を感じているだろうか?

 実は、自分がとても好きなものをなぜ好きなのかを、人に説明することは難しい。

 高速で飛び回る宇宙船でのスリリングで臨場感のあるドッグファイト?時に激しく、時に静かに対峙する流麗なライトセーバーでの戦いや、フォースの神秘?はたまた銀河を左右する駆け引きや陰謀、ひとつの大きな銀河系の中で、あらゆる時代や場所をキャラクターが繰り広げるドラマがつなげていく、シェアード・ユニバースならではの壮大な世界観だろうか?

 『スター・ウォーズ』の魅力に感じるポイントは人によって様々だが、この「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」には、上記で例に挙げたすべてが本編尺の35分ほどの中に詰まっている!

 作品全体には過度な盛り上げはせず、抑制が効いていながら、ファンを興奮させるポイントを押さえているという満足度の高いエピソードだ。

 この「パート3:飛び立つ時」は、大きく分けて3つのパートから構成されている。

 アソーカがサビーヌに授ける、フォースの深遠さまでも感じさせるトレーニング、ヘラ・シンドゥーラがモン・モスマ議長をはじめとした新共和国元老院議員に対して行うスローン大提督の帰還をもくろむ帝国信奉者の脅威の報告と、さらなる調査の許可の要請、モーガン・エルズベスが乗るシオンの目の間近まで迫ったアソーカとサビーヌ、ヒュイヤンが乗るT-6シャトルを追撃するシン・ハティらとの戦闘と、それぞれの場面に無駄がなく、飽きさせない。

 エピソード監督は、「ウォッチメン」など数々のテレビドラマのエピソード監督を務め、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」では第2話「チャプター2: タトゥイーンの部族」を担当したステフ・グリーン。

「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第2話「チャプター2:タトゥイーンの部族」のストーリー、レビュー、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュ、カメオ出演などのトリビアを、ネタバレありで解説します。

 「チャプター2: タトゥイーンの部族」も、アクションシーンとスピリチュアルな心の旅とのバランスが取れたエピソードだった。

「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」ストーリー

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 シートスへ向かうT-6シャトルの船内では、サビーヌ・レンがヒュイヤンと剣術のトレーニングを積んでいた。

 マンダロリアンの技術だけでは私たちの敵は打ち破れないと言うアソーカ・タノに、サビーヌ・レンはそれを痛感したと同意する。

 アソーカ・タノは、ブラスト・シールドのヘルメットを被り、目隠しをして行うライトセーバーのトレーニングであるザトーチをサビーヌ・レンにさせる。

 視覚に頼らないトレーニングに、サビーヌのボッケンセーバーは誰もいない宙を空振りしてしまう状態だ。

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 ホーム・ワンでは、ヘラ・シンドゥーラがモン・モスマ議長をはじめとした新共和国元老院議員の面々に、新共和国の艦船であるヴェスパー襲撃の調査で赴いたコレリアのサンセ造船所で、モーガン・エルズベス配下の帝国信奉者に襲撃されたことをホログラム通信で報告。

 しかし、ハマト・ジオノ議員をはじめとした議員たちはこれを重大視しない。モン・モスマ議長も襲撃者たちは逮捕され、捜査が終わるまで施設は閉鎖になったのではと言うが、ヘラは背後により大きなものがあると確信している。

 具体的には、帝国の信奉者たちはスローン大提督を見つけ出そうとしているため、デナブ星系へのタスクフォース派遣に許諾をもらえれば調査するとヘラは申し出るが、ハマト・ジオノ議員は個人的なエズラ・ブリッジャー捜索に新共和国のリソースを使おうとしているのではと疑う。

 ヘラは、戦争に生きた者として別の戦いが起きるころと防ぎたいと訴えるが、ハマト・ジオノはスローン大提督もエズラも死亡したと断じる。

 モン・モスマ議長は、議員たちと協議をさせて欲しいとその場を収める。

 ホログラム通信が終わったヘラの元に、息子であるジェイセン・シンドゥーラがやって来てサビーヌおばさんがジェダイになるのは本当かと問い、自身もジェダイになりたいと言う。

 トレーニング後、フォースを使えず、感じてもいないというサビーヌに、アソーカはフォースは生きるもの全てに宿っているもので、才能は要素ではあるが、修練と集中がその成功を決めるものだと諭す。

 さらに、フォースを操る鍛錬に耐え得る者は限られ、小さい事から始めるように言うアソーカに、サビーヌは全力を尽くすと宣言する。

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 T-6シャトルのコックピットで、ヒュイヤンとサビーヌについて話すアソーカ。ヒュイヤンは、マンダロリアンのジェダイは歴史上、ごく少ないと指摘するが、アソーカはジェダイにはせず、ただ己であって欲しいとその思いを明かす。

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 ヘラ・シンドゥーラからは、議会委員会から承認を得られなかったため、自身も艦隊もそちらへ加われないと連絡が入る。その通信の途中で、T-6シャトルはデナブ星系に突入し通信障害に遭遇。ヘラからの連絡は途絶した。

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 ハイパースペースを離脱すると、シン・ハティとマロックが率いる宇宙戦闘機の2個中隊がT-6シャトルに襲いかかる。サビーヌは船尾の砲座について応戦。

 T-6シャトルは追われながら、軌道上にある巨大な何かに近付いていく。それはモーガン・エルズベスが乗艦するシオンの目だった。シオンの目はターボレーザーを発射し、T-6シャトルを攻撃。

 砲撃に揺れる中、T-6シャトルではヒュイヤンがシオンの目のスキャンを試みていた。

 シールド消失の危機に陥る中、スキャン完了とともにT-6シャトルはダメージを受けて停止。ハイパースペース・ジャンプも砲撃も出来ず、ヒュイヤンも機能停止状態に。宇宙空間を漂うT-6シャトルを、シン・ハティとマロックが追撃する。

 サビーヌが船の復旧作業を行う中、アソーカは敵の注意を惹くために、なんと「外」へ行くと言うが…

サビーヌの訓練を通して、フォース感知者の可能性は広がるか

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 快活でユーモアがあり、無鉄砲なパダワンとしてデビューしたアソーカ・タノは、「クローン・ウォーズ」を通して痛みや不信を味わいながらも、自分で道を選び取る強さを得て、成長していった。

 「反乱者たち」では歴戦の戦士といった風格となっており、ゴースト・チームを大いに助けたが、他ならぬかつての師、ダース・ベイダーとの対峙という大きく心を揺さぶられる出来事も。

 「マンダロリアン」、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」では、より成熟して冷静沈着、強く、思慮深いアソーカ・タノを見ることが出来たが、「スター・ウォーズ:アソーカ」ではついにマスターとしてのアソーカが描かれる。

 アソーカ・タノとサビーヌ・レンが改めて師弟関係を再開させた後のこの「パート3:飛び立つ時」で、師となったアソーカがフォースについて教えを授ける仕草は、まるで『エピソード4/新たなる希望』でのオビ=ワン・ケノービのよう。

 これまでサビーヌにはフォース感知者である描写はない中で、どのような経緯でアソーカからフォースを学ぶことになったのだろうか。

 生きるもの全てに宿り、流れているフォース。『エピソード1/ファントム・メナス』では、生命体の細胞内に共生する微生物であるミディ=クロリアンがフォースを感知する上で役割を果たしており、その量と潜在能力には相関関係があることがアナキン・スカイウォーカーの存在を通して示唆された。

 それはアナキンの「選ばれし者」としての特異性を際立たせていたが、オリジナル・トリロジーの主人公であるルーク・スカイウォーカーもまた、特別な存在だったからジェダイへの道を歩めたという印象も与えてしまうものだった。

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 しかし、アソーカは才能は要素だと言い、耐えられる者が限られる修練を積み、集中することが成否を分けるのだと言う。

 ジェダイの長年の歴史を知るヒュイヤンをして、ジェダイ・オーダーなら受け入れなかっただろうと言うほどの素質であるサビーヌを通じて、生けるものすべてにフォースは流れているため、それを操る能力の習得はその個人の努力次第だということになっていくのだろうか。

 サビーヌがフォースを操る能力を得た時、フォース感知者はギフテッド的なものではなく、それを望み、適切な師の元で努力し続けることでなれるものであることが印象付けられ、ファンが持つフォースの使い手に対する印象も変わることになるだろう。

 また、ヘラ・シンドゥーラの息子であり、父はケイナン・ジャラスであるジェイセンはジェダイになりたいと願っている。父から継ぐ素質の要素がある中、アソーカはジェイセンに対してはどのように接しているのかも気になるところだ。

戦後も続くモン・モスマの憂鬱と、見えざる脅威

 長かった共和国を取り戻すための戦いと帝国の支配も終わり、新共和国の議長となったモン・モスマ。しかし、その憂鬱は続く。

 ヘラ・シンドゥーラ将軍からの帝国信奉者からの襲撃とさらなる調査の要請に、ほかの議員たちは嫌悪感を隠そうともしない。

 平和でなければと強迫的に思い、脅威から目を逸らし、脅威を主張する者には紛争を持ち込む者だとレッテルを張る新共和国の事なかれ主義が、やがてファースト・オーダーを増長させて危機を招くことになる様子が見て取れる。見えざる脅威は、すでに始まっているのだ。

 「キャシアン・アンドー」でも帝国に対して密かに苦闘する様子が描かれたモン・モスマだったが、表立った戦争はなくなったにせよ、新しい世になっても同じ苦悩の表情を浮かべている。

 また、主にヘラに対して否定的な言動をしていたのは「スター・ウォーズ レジスタンス」のカズーダ・ジオノの父であるハマト・ジオノ議員で、このキャラクターのイヤな感じが上手く活用されている。

 「レジスタンス」ではわずかな登場ではあるが、父との関係性は主人公カズーダ・ジオノの人物描写の中で印象に残る。「レジスタンス」から遡って、より若いころのハマト・ジオノは、ずっと帝国軍との戦いに身を投じてきたヘラ・シンドゥーラから見れば苛立つことは間違いないという描写となっている。

 影に隠れがちだが、「スター・ウォーズ レジスタンス」もまたデイヴ・フィローニが製作した作品だ。こうしてさらなるつながりが作られていくことで、過去作の鑑賞にも影響が与えられることは膨大な『スター・ウォーズ』作品群を幅広く楽しむ醍醐味と言える。

過去作の延長線上にあるスペースバトル

 アソーカとサビーヌ、ヒュイヤンが乗るT-6シャトルと、それを追うシン・ハティとマロックの宇宙戦闘機によるドッグファイトは、『エピソード4/新たなる希望』でのミレニアム・ファルコンとタイ・ファイターのチェイスシーン、いや元となった『空軍/エア・フォース』とよく似た構図のカットが見受けられる。

 あのミレニアム・ファルコンとタイ・ファイターの戦闘シーンを現代の技術でアップデートしたかのようで、もはやマスターピースとなっているシークエンスをリメイクやリブートとも違う、良く知っているが、新たな興奮のあるシーンに仕上げている。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」は、シリーズ過去作に似た構図やシチュエーションにしたシーンが多い印象で、「パート3:飛び立つ時」でも宇宙船内で目隠ししてのトレーニングシーンがあったように、中でも『エピソード4/新たなる希望』からの引用が多いと感じる。

 乗っているT-6シャトルが動けず、敵の戦闘機が飛来してくる中で宇宙空間に飛び出して攻撃を引きつけ、すれ違いざまに撃墜までしてしまうアソーカ・タノの破天荒さは、まるで「クローン・ウォーズ」におけるアナキン・スカイウォーカーのようだ!

 アニメならではのダイナミックで、それまでに『スター・ウォーズ』で見られなかったシーンを見せてくれた「クローン・ウォーズ」。15年が経ち、イマジネーションあふれる描写が実写ドラマシリーズでも実現することになるとは!

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 エンディングでは、次は私の出番だと言わんばかりのベイラン・スコールの姿で締めくくられる。ベイラン・スコールも加わってのアソーカ・タノとサビーヌ・レン、ヒュイヤンらを狙う追撃戦が展開されるであろう、次のエピソードへの期待が高まるドラマシリーズらしい幕の降ろし方だ。

「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」トリビアチェックポイント

ザトーチ

 ブラスト・シールドのヘルメットを被り、目隠しをしてライトセーバーのトレーニングを行うサビーヌ・レン。

 視覚に頼らないトレーニングは、『エピソード4/新たなる希望』にてミレニアム・ファルコン船内でルーク・スカイウォーカーがオビ=ワン・ケノービの教えを受けてフォースに触れる最初の一歩を踏み出したほか、『エピソード2/クローンの攻撃』ではジェダイ・オーダーでジェダイ・ヤングリングの子どもたちが同じくヘルメットで目隠しをしながらライトセーバーのトレーニングを行い、エンドアの戦いの後のルークとレイアは『スカイウォーカーの夜明け』で描かれたように、目隠しをしたスパーリングも行っていた。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」で、アソーカ・タノはヘルメットで目隠しをして訓練用の木剣を使用したトレーニングのことをザトーチ(Zatochi)と呼んでいる。

 このザトーチというネーミングは「スター・ウォーズ:アソーカ」で初めて登場したものだが、視界を遮ってのトレーニングということもあり、盲目の侠客の映画・テレビドラマシリーズ『座頭市』を連想させる!

トレーニング・リモート

 上記の『エピソード4/新たなる希望』でのルーク・スカイウォーカーがミレニアム・ファルコン内で、また『エピソード2/クローンの攻撃』でジェダイ・ヤングリングの子どもたちがジェダイ・オーダーで行っていたライトセーバーのトレーニングには、トレーニング・リモートが使用されている。

 『スカイウォーカーの夜明け』ではレイもレジスタンスの基地がある惑星エイジャン・クロスでライトセーバーの修行をする際に使用していたこのトレーニング・リモートは、「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」にも登場している。

 アソーカがザトーチのトレーニングを行うため、ヘルメットを取った棚の下部にトレーニング・リモートが並んでいるのが見える。

ボッケンセーバー

 アソーカ・タノとサビーヌ・レンがザトーチを行う際に使用するのは、訓練用のライトセーバーではなく木剣だ。

 英語字幕を表示させると、この木剣はボッケンセーバー(Bokken saber)という名称となっている!日本語の木剣(ぼっけん)が由来なのだろう…

 サビーヌ・レンは、「反乱者たち」でケイナン・ジャラスからダークセーバー習得のため剣術を教わる際にも、木剣を使ってトレーニングしており、ザトーチのシーンではケイナンとの修行も思い起こされるようだ。

ハンマーヘッド・コルベット

 ヘラ・シンドゥーラがモン・モスマ議長をはじめとした新共和国元老院の面々に報告するホーム・ワンの周囲を飛ぶ新共和国の宇宙船の中には、ハンマーヘッド・コルベットの姿が見られる。

 ハンマーヘッド・コルベットは、「反乱者たち」シーズン2 第12話「ロザルに来た姫」にて初登場し、ベイル・オーガナが手配してレイア・オーガナの手によって届けられ、以降反乱軍の艦隊に加わった。

 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では、スカリフの戦いでハンマーヘッド・コルベットがスター・デストロイヤーを物理的な力で押し出して帝国軍の僚艦にぶつけ、撃沈させるという活躍を見せていた。

ネビュロンBエスコート・フリゲート

 新共和国艦隊の中には、ネビュロンBエスコート・フリゲートも確認出来る。

 ネビュロンBエスコート・フリゲートは、『エピソード5/帝国の逆襲』のエンディングに初登場している。クラウド・シティでダース・ベイダーと決闘して右腕を失うなど重傷を負ったルーク・スカイウォーカーを収容した病院船、リデンプションがネビュロンBエスコート・フリゲートである。

モン・モスマ

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 ヘラ・シンドゥーラ将軍がコレリアの造船所でモーガン・エルズベス配下の帝国支持者に襲撃された件を報告する新共和国元老院の議員の面々を率いているのは、モン・モスマ議長だ。

 『エピソード6/ジェダイの帰還』にて反乱軍の指導者として登場したモン・モスマは、新共和国樹立後に新共和国元老院初代議長となっている。

 モン・モスマを演じているのは、「キャシアン・アンドー」への出演も記憶に新しいジュネヴィーヴ・オライリー。『エピソード6/ジェダイの帰還』ではキャロライン・ブラキストンがモン・モスマを演じており、『ジェダイの帰還』以降のモン・モスマをジュネヴィーヴ・オライリーが演じるのは「スター・ウォーズ:アソーカ」が初となる。

 モン・モスマとヘラ・シンドゥーラは「反乱者たち」シーズン3 第18話「極秘輸送」で出会っており、その頃からの旧知の仲だ。

ハマト・ジオノ

 モン・モスマがヘラ・シンドゥーラに挨拶として息子のジェイセンの話をする中、本題に入るよう促したのは「スター・ウォーズ レジスタンス」に登場し、主人公カズーダ・ジオノの父であるハマト・ジオノ議員だ。

 ハマト・ジオノは「レジスタンス」ではホズニアン・プライムの元老院議員であり、レジスタンスを過激派と呼んで毛嫌いしていた。息子であるカズーダ・ジオノの新共和国防衛部隊アカデミーへの入学や、新共和国防衛艦隊への入隊を世話していたようで、カズーダ・ジオノとは甘え/甘やかしの関係であったと見受けられる(要は、カズは経済的・地位的には恵まれた上流階級の息子というわけだ)。

 カズーダ・ジオノがやりたいことだったレースにハマト・ジオノは反対したが、結果的に初レースにして優勝し、そのオーロディウムのトロフィーはカズの大切なものとなった。

 このように親子関係はあまり上手くいっているようではない中、『フォースの覚醒』で描かれたように一家の母星であるホズニアン・プライムがファースト・オーダーのスターキラー基地によって破壊されてしまう。ハマト・ジオノらカズーダの家族はその時ホズニアン・プライムを離れており、難を逃れた。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」での若き日のハマト・ジオノは、ヘラ・シンドゥーラがスローン大提督捜索を口実に、個人的にエズラ・ブリッジャーを探すため新共和国のリソースを使おうとしているのではと疑うほか、スローンとエズラは両名ともに死亡していると決めつけるなど、「レジスタンス」での描写につながる感じの悪さを発揮している。

 新共和国元老院議員への報告の前に、新共和国軍士官のヴィク・ホーキンスはヘラにわざわざ「ジオノもいます」といっているあたり、評判は悪そうだ…

 実写版のハマト・ジオノを演じたのは、実写版『ムーラン』などに出演のネルソン・リー。

ジェイセン・シンドゥーラ

 モン・モスマとヘラ・シンドゥーラの会話で言及され、ホログラム通信の後には母であるヘラの前に現れるのは、ヘラ・シンドゥーラとケイナン・ジャラスの息子である、ジェイセン・シンドゥーラだ。

 ジェイセン・シンドゥーラは、「反乱者たち」シーズン4 最終話「家族の再会 – そして別れ」のエンディングであるエピローグパートに登場。エンドアの戦いにゴーストのクルー、スペクター7として参加するほど母同様の生粋のパイロットであることが語られる。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」第3話「パート3:飛び立つ時」では、ジェダイになりたいと口にしている。父であるケイナン・ジャラスと同じく、ジェイセンがジェダイになることはあるのだろうか…ジェイセン・シンドゥーラの右肩には、ケイナン・ジャラスのものと似た肩パッドを着けている。子どもなので、まったく同じものではないはずだが会ったことがない父への憧れもあるのだろう。

 ちなみにジェイセンは、ヘラ・シンドゥーラの父であるチャム・シンドゥーラの孫ということになる。

サンセ造船所

 ヘラ・シンドゥーラがコレリアでモーガン・エルズベス配下の帝国支持者に襲撃されたと報告する際に、その場所はサンセ造船所であると言っている。

 サンセ造船所は、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の冒頭でハンとキーラがランドスピーダーで逃走する際に、狭い通路を車体を傾けて通り抜けようとするも、失敗してしまった場所だ。

 サンセとは、リパブリック・アタック・ガンシップことLAAT/iや、LAAT/le パトロール・ガンシップをロザナ・ヘビー・エンジニアリングとともに製造している企業、サンセ・コーポレーションのこと。

シン・ハティのヘッドセット

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 シン・ハティがコックピットで装着しているヘッドセットは、『エピソード3/シスの復讐』でアナキン・スカイウォーカーやオビ=ワン・ケノービがジェダイ・インターセプターで使用していたヘッドセットと同様のデザインだ。

サビーヌ・レンのヘッドセット

 一方、サビーヌ・レンがT-6シャトルで装着しているヘッドセットは、『エピソード4/新たなる希望』でハン・ソロやルーク・スカイウォーカーがミレニアム・ファルコンで使用していたヘッドセットと同様のデザイン。

パーギル

 シン・ハティとマロックに追撃される中、惑星シートスでアソーカ・タノ、サビーヌ・レン、ヒュイヤンが乗るT-6シャトルが遭遇したのはパーギルの群れだ。

 パーギルは、「反乱者たち」シーズン2 第15話「宇宙を旅するもの」、そしてシーズン4 最終話「家族の再会 – そして別れ」に登場したハイパースペースを航行することが出来る、クジラに触手が付いたような見た目の生物。

 このパーギルを研究することにより、ハイパードライブによるハイパースペース航法が実用化されたという、銀河のテクノロジーに大きな影響を与えた存在であるが、実際に目にした者は少なく、伝説的な存在であった。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」では、パーギルの移動経路が銀河間ハイパースペース・レーンであると明かされた。パーギルの通り道を通れば、「反乱者たち」でパーギルとともに飛び去ったスローン大提督とエズラ・ブリッジャーがいる可能性のある別銀河へ行くことが出来るかも知れない。

 「マンダロリアン」シーズン3 第1話「チャプター17:背教者」では、ナブー・N1スターファイターでハイパースペースを航行中にグローグーが巨大なパーギルの群れの影を目撃している。

「マンダロリアン」シーズン3 第1話「チャプター17:背教者」のレビューやトリビアを、ネタバレありで解説します。

 「スター・ウォーズ:アソーカ」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。

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