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「キャシアン・アンドー」第3話「報いの音」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「キャシアン・アンドー」第3話「報いの音」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「キャシアン・アンドー」第3話「報いの音」のレビュー(感想・考察)やトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「キャシアン・アンドー」第3話「報いの音」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「キャシアン・アンドー」シーズン1の他のエピソードは、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「キャシアン・アンドー」第3話「報いの音」レビュー

主人公の旅立ちを120分を使って描く、テレビシリーズならではの『スター・ウォーズ』

(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 シリーズ配信開始とともに初回3話同時配信された「キャシアン・アンドー」のエピソードのうち、最後のエピソードとなる第3話「報いの音」は、ついに大規模なアクションシーンとともにストーリーが大きく動き出す。

 これまでの第1話、第2話がエピソードを積み上げてディテールを深掘りしていくことに徹したことで、張り詰めたテンションが一気に決壊したかのようだ!

 この3話までで、キャシアン・アンドーがフェリックスを旅立つまでと、キャサと呼ばれていたがアンドー家の一員となってケナーリを発つまでを描いており、ストーリーとしてのまとまりがある。

 「キャシアン・アンドー」が初回2話同時配信から、初回3話同時配信へと変更されたのはどのタイミングでの判断だったのか(各エピソードの仕上がりを見てから判断したのか)はわからないが、初回3話までをひとまとめに配信したことの意図は頷ける。

 ただ、初回3話までを一度に見られるように同時配信するのであれば、1話から3話までをエピソードで区切る意味を考えてしまう。山場を作らないエピソードを設けるくらいならば、60分に編集してシーズン・プレミアとする方法もあったのではないか。

 ともかく「キャシアン・アンドー」は60分に止まらず、その倍の120分もの時間をたっぷりと使って、主人公が故郷を旅立つまでの3話を描き出した。

 映画であれば、120分といえばもうクライマックスだ。『エピソード4/新たなる希望』ならば、上映時間120分でルーク・スカイウォーカーらはレイア・オーガナからメダルを授与されている!

 テレビシリーズの『スター・ウォーズ』というのは、こうした時間の使い方が可能なのだ。

『スター・ウォーズ』らしさのある、キャシアン・アンドーの家族の物語

 前述のように第3話「報いの音」では、キャシアン・アンドーがNS-9 スターパス・ユニットの買い手であるルーセン・レイエルと出会い、プリオックス=モーラーナの追っ手から逃れてフェリックスを旅立つ現在とともに、ケナーリで暮らしていたキャサが、墜落した分離主義者のものと思われる宇宙船に乗り込んだことで、マーヴァ・アンドーとクレム・アンドー、B2EMOと出会って、共和国軍から追われるように故郷の外へ出て行くという出自が明かされる。

 この初回3話まではケナーリでの回想シーンと現在を、同じキャラクターや近似するシチュエーションでつなげていくことで、お互いに相似させていく編集が印象的。時にシームレスで見やすく、時にトリッキーな印象を与えられる演出だ。

 『スター・ウォーズ』において、ストーリーの中心となる要素といえば家族。遺伝的なつながりを持つ家族から、疑似的な家族まで、あらゆる家族と呼べる関係についてシリーズの各作で描いてきた。

 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がジン・アーソとゲイレン・アーソの父と娘の物語でもあったならば、ここからスピンオフした「キャシアン・アンドー」もまた、キャシアン・アンドーの家族の話となってくるようだ。

 キャサと呼ばれていたケナーリの子どもが、宇宙船の残骸をあさっていたマーヴァ・アンドーとクレム・アンドーと出会って成り行きで連れて行かれることで、「キャシアン・アンドー」となる。

 アンドー家の養子である一方で、キャサにはケナーリでケリ(ベル・スワーク)という少女が側にいた。

 モーラーナ1にて、キャシアン・アンドーは妹を探していると発言しており、キャシアンはケナーリに置いて行くことになってしまった妹のケリの行方を探しているのかも知れない。

 フェリックスで運送業に従事しているザンワンによると、ケナーリは帝国の鉱山事故によって全滅してしまい、その後に放棄されているという。回想シーンの時点ですでにケナーリは地形を大きく削り取って開発されている形跡が見えるし、鉱山事故というのはいつもの帝国の嘘だろうが、全滅するほどの災害が起きていたとしたらケリが生きている見込みはあるのだろうか。

 養父母に育てられながら実の妹がいるという境遇は、あのルーク・スカイウォーカーにも重なって見える。

(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 そんなキャシアン・アンドーが、やむを得ず養母マーヴァ・アンドーの元を離れ、養父クレム・アンドーだけではなく自身についても知っていると言い、戦いにおいて先を見通している導き手、ルーセン・レイエルと出会って故郷を旅立つことは、まさにルークがオビ=ワン・ケノービやハン・ソロと出会ってタトゥイーンを離れ、宇宙へと自身の世界を拡げたことと相似する。

 これまでの『スター・ウォーズ』とは異なる作品に見えて、しっかりと要素のひとつを押さえていることで『スター・ウォーズ』らしさを保っていると言えるだろう。

 今後のエピソードでも、リックス通りの広場でクレム・アンドーが縛り首にあった経緯などのキャシアンとアンドー家の過去と、この時点での現在を行き来して、反乱活動へと乗り出すバックボーンが語られていくと思われる。

生々しい臨場感と、直感的なわかりやすさを持ち合わせたアクションシーン

 NS-9 スターパス・ユニットの購入の仲介をしたビックス・キャリーンから、キャシアン・アンドーがその出身地が知られるところとなり、プリオックス=モーラーナから追われていること、また彼の居場所を聞いたルーセン・レイエルは東区の第9ビルへ向かう。

 ここでキャシアン・アンドーがルーセン・レイエルと出会い、プリ=モー保安監察チームと銃撃戦を展開するシーンは、「キャシアン・アンドー ディズニープラス・デイ スペシャル ルック」で先行して公開されていたほか、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』IMAX 2D版にて上映された特別映像でも見ることが出来た。序盤のエピソードの中では、期待感を煽るためこのシーンを見せた方が良いだろう。

 滑車のギミックがありつつも各キャラクターの位置関係が明確にわかる工夫がされており、改めてストーリーの中で鑑賞すると、直感的にわかりやすくもエキサイティングなアクションシーンだと感じた。

 「オビ=ワン・ケノービ」での揺れ動く心情や不安を表現する用法ではなく、「キャシアン・アンドー」で手持ちカメラが用いられているのはそこにカメラが居合わせてその場を収録しているかのような、ドキュメンタリー風の生々しさとスピーディーな臨場感を演出することにある。

 こうしたカメラワークでの撮影と細かいカット割りとともに描かれる、プリ=モー保安監察チームの組織的なミリタリーアクションと、これに対してキャシアン・アンドーとルーセン・レイエルが相手の裏をかいていくシーンは、『スター・ウォーズ』の映像作品において新鮮に感じられる。

「報いの音」

 顔が見えないストームトルーパーではなく、素顔が見える敵というのも印象的で、ビックス・キャリーンに駆け寄るティムを思わずブラスターで撃ってしまい、人を撃ったことに衝撃を受けて脱帽するノース3には、ヘルメットを被ったトルーパーやドロイドの敵からは感じられない人間の感情がある。

 人間味のある敵といえば、理想は高くとも、実際の現場を知らない士官のようだったシリル・カーン捜査主任だ。

 キャシアン・アンドーとルーセン・レイエルにしてやられ、自身の正義感のために多くの犠牲を払ったことに呆然としているような終盤の表情からは、キャシアン・アンドーを追うことでシリーズを通して変化や成長がありそうな予感をさせられる。

 この「キャシアン・アンドー」第3話のサブタイトルの原題は「Reckoning」で、「報い」という意味を持つ。邦題の「報いの音」は、マーヴァ・アンドーの言葉から取られている。

 フェリックスの民衆が叩き鳴らした音は、街全体に組織立った抵抗活動があることを示唆している。「報い」は、誰に対して与えられるのだろうか。

「キャシアン・アンドー」第3話「報いの音」トリビアチェックポイント

ケナーリ語

 ケナーリ語は、ポルトガル語、スペイン語、ハンガリー語(マジャル語)を元にして、混ぜたものとなっている。

共和国のフリゲート艦

 ケナーリでB2EMOは共和国のフリゲート艦が接近中であると、キャサと遭遇したマーヴァ・アンドーとクレム・アンドーに告げる。

 共和国のフリゲート艦、リパブリック・フリゲートという通称を持つのは「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」に登場したカンセラー級クルーザーで、『エピソード1/ファントム・メナス』の冒頭でクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービが乗っていたカンセラー級スペース・クルーザー(リパブリック・クルーザー)の武装を強化した艦というイメージだ。

 ところで、ケナーリに墜落した宇宙船の乗員は独立星系連合のマークがデザインされた服を着用していたが、マーヴァはキャサの仲間が共和国の将校を殺してしまったのだから、共和国の艦が到着したらキャサの身が危ういとしている。

 独立星系連合の服を着ていた乗員は、実は共和国の将校だったのか?もしくは、共和国の宇宙船が独立星系連合に乗っ取られていたのか?またはマーヴァの思い違いだったのか。この点は謎のままである。

ブライヤー・ピストル

 キャシアン・アンドーが使用するMW-20ブライヤー・ピストルは、ゲーム「STAR WARS バトルフロント」のデス・スター拡張パックに登場したK-16ブライヤー・ピストルからインスパイアされたもの。

 そのK-16ブライヤー・ピストルは、元々1995年にリリースされたゲーム「スター・ウォーズ ダークフォース」でカイル・カターンが使用していた武器だ。

 「キャシアン・アンドー」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中。

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