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アバターの大ヒットと3D版スター・ウォーズの可能性

アバター (字幕版)

 ジェームズ・キャメロン12年ぶりの新作にして、今後ますます普及していくであろう3D映画の試金石でもある『アバター』。

 全世界歴代興行収入でもジェームズ・キャメロン自身の『タイタニック』を抜き、歴代1位となり興行的にも大成功!

 昨年から3D映画は、映画館の上映設備とともにハリウッド映画を中心に作品数が増加。

 映画業界は、DVDや他チャンネル化により映画を見る場所が多様化している中で、3D映画の「映画館でしか体験出来ないアトラクション性」によって映画館への集客を狙うため、3D映画の普及に努めてきた。

 その真打が『アバター』。全世界歴代興行収入1位の『タイタニック』以来となるヒットメーカーの待望の新作ということもあり、『アバター』を上映すべく3D上映館も増加。革新的といわれる映像面とともに、3D映画の進歩を牽引すべき役割も持っていたのがこの作品。

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『アバター』で切り拓かれた3D映画

CGキャラクターの存在感を高める3D効果

 まず、この『アバター』の最大の見どころは当然ながら3D映像。縦と横の概念しかなかったスクリーンに、「奥行き」という概念を作ったというべきか。

 戦闘シーンなど、大きな迫力を伝えるべきシーンではもちろん有効に作用するし、普通の映画ならなんでもないような、ジャングルの植物がフレームの外から現れることにも思わずギョッとするほど、映像に存在感がある。宣伝文句の通り、確かに「これまで見たことがない」映像感覚である。

 これによって、これまでの映画であればどうしても「軽く」見えてしまう部分があった、パンドラの情景やそこに住むナヴィたちなどの異世界を表現する3DCGが、俄然存在感のある映像となり、CGキャラクターに感情移入しやすくなっている。

 基本的なストーリーは2つの世界に引き裂かれてしまう男女の葛藤を描いた、ある種普遍的なものだが、この物語を語るために3D効果によって感情移入させ、より説得力を持たせることが必要だったのだ。

ジェームズ・キャメロンならではの作家性

 そしてジェームズ・キャメロン作品ならではの要素も充分で、12年のブランクがあっても作家性は健在。

 ナヴィの王女にしてパンドラの猛獣や人間の兵器と戦いまくるネイティリは、『エイリアン2』のリプリー、『ターミネーター』のサラ・コナー、『タイタニック』のローズに続き、ジェームズ・キャメロン作品おなじみの強いヒロイン。ついに「強い女」好きはエイリアンにまでいったか! 

 メカデザインにも、キャメロン印が濃厚に表れている。『ターミネーター』のハンターキラーのような戦闘機、『エイリアン2』のパワーローダーのようなマシンが大活躍!大佐のかっこよすぎるキャラクターと相まって、笑っちゃうほどド派手なアクションを魅せる!

『アバター』の成功で、
『スター・ウォーズ』3Dは実現するか

 『アバター』の成功によって、3D映画の先行きは明るくなった。もう上映館の少なさによって、収益が取れるかを心配する必要はなさそうだ。それでは、3D版『スター・ウォーズ』の可能性は実際どうなのか?

 eiga.comによれば、ルーカスは『アバター』に刺激され、進化した技術によって『スター・ウォーズ』シリーズの3D版に意欲を示しているという!

 さらに、timesonlineでは、旧作映画が3D化される可能性について言及。ピーター・ジャクソンは、『ロード・オブ・ザ・リング』の3D版を、前章である『ホビットの冒険』の製作が終わり次第取り掛かり、2012年のクリスマスを目指しているという!

 そして『スター・ウォーズ』も、1000万ドルをかけて3D化され、デス・スター破壊シーンでは観客に向けて爆風が飛んでくるようなものになるだろうと関係者が話している。

 2005年頃から噂されてきた3D版『スター・ウォーズ』。3D映画ヒットの波に乗って、より現実的になってきたということは間違いなさそうだ。