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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン1、シーズン2、またファイナル・シーズンの他のエピソードについては、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」レビュー

「バッド・バッチ」、グランドフィナーレ

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 「バッド・バッチ」、堂々の完結。

 「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」は、シーズンの最終話というだけではなく、「バッド・バッチ」というシリーズの完結作だ。

 タンティス山の帝国軍施設からのオメガの奪回、囚われたクローンたちやフォース感知者の子どもたちの解放といった最後の任務を描き、クローン・フォース99とオメガの旅の終わりとその先の未来を予感させる、2021年から3年に渡って発表されてきたシリーズである「バッド・バッチ」のグランドフィナーレにふさわしいエピソードとなっている。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」ストーリー

 ウェイランドのジャングルでは、ドライアックスの襲撃を受けたハンター、レッカー、クロスヘアーがタンティス山を目指していた。

 タンティス山の帝国軍施設では、ドクター・ヘムロックが捕らえられたランパートと面会していた。ドクター・ヘムロックは、クローン・フォース99がオメガ奪還に来ること、またそれが失敗することは自明であり、不可避だと確信していた。

 エメリー・カーは、これまでの過ちを正したいという思いから、エコーにオメガがいる保管庫への案内を申し出る。

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 一方、保管庫にてオメガはフォース感知者の子供たちであるイヴァ、ジャックス、サミらに脱出のため位置に就くよう声をかけていた。

イヴァがゲームが壊れたから直して欲しいと気を引いている最中に、オメガはタンティス医療ドロイドを停止させた。ドクター・スカルダーが迫る中、オメガはタンティス医療ドロイドの再プログラムを急ぐ。

 ドクター・スカルダーが保管庫に到着した時には、オメガはタンティス医療ドロイドの再プログラムに成功。ドクター・スカルダーの背後に回ったタンティス医療ドロイドは、鎮静剤を注射。ドクター・スカルダーは意識を失う。

 オメガは保管庫の自室の壁面をこじ開け、他の子どもたちとともに中に入っていく。

 エコーは、エメリー・カーの案内で保管庫へと向かう途中、フォース感知者の子どもたちは遺伝物質を採取して検査するため帝国が雇った賞金稼ぎたちによって集められたこと、その中でもオメガは皇帝のためのネクロマンサー計画の研究に必要とされていることを知る。

 オメガはジロ・ビーストが研究されている区画までたどり着く。オメガが密かに操作盤に近付こうとする中、ベイルンの泣き声がストームトルーパーを呼び寄せてしまう。

 オメガはレバーが引くと、ジロ・ビーストがいるタンク内の水が排水された。2人のストームトルーパーはシャフト内にいる子どもたちを発見するも、解き放たれたジロ・ビーストが暴れ出し、帝国軍は制圧措置に追われることに。オメガと子どもたちはその隙にシャフトに逃れた。

 保管庫では、オメガと子どもたちの脱走がドクター・ヘムロックの知るところとなり、またジロ・ビースト暴走の一報も入ってくる。

 エコーはジロ・ビーストを陽動のためオメガが放ったことを確信し、エメリー・カーとともにオメガの捜索を続ける。

 ウェイランドのジャングルでは、ハンター、レッカー、クロスヘアーがラーカ・ハウンドを連れて捜索中の帝国軍を発見。

 負傷したレッカーの状態もあり、クロスヘアーはハンターとレッカーに、レックスへの連絡するために通信アレイに向かうように言い、自身は単独で基地に侵入すると主張。

 ハンターとレッカーはこの案に反対するが、クロスヘアーはクローン・フォース99はテクとともに死んだのであり、もうあの部隊ではないのだと言う。

 また、タンティス山の基地の中にいたため敵についてもわかっており、もし全員で侵入すれば全滅もあり得え、オメガにはハンターとレッカーが必要だと伝えるが、ハンターとレッカーは一緒にタンティス山の基地へと向かおうとクロスヘアーを説得する。

 その時、帝国軍のラーカ・ハウンドが反応した直後、ジロ・ビーストが帝国軍施設の隔壁を破って現れた。一行は、これがオメガの仕業だと確信する。

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 クローン・コマンドーのスコーチは、ジロ・ビーストが施設外に脱走し、2個師団が全滅したことをドクター・ヘムロックに報告。クローン・フォース99の施設内への侵入を許すことになったとしても、シャトルで追撃するようヘムロックは指示し、さらにクローンXトルーパーたちを起動する。

 タンティス山の帝国軍施設へと足を踏み入れたハンター、レッカー、クロスヘアーは、無数のクローンXトルーパーたち、TKストームトルーパーらの襲撃を受ける。敵の数とクローンXトルーパーたちの攻撃の前に、バッド・バッチは倒されてしまう。

 オメガたちは、ジロ・ビーストによって破壊された施設内をはしごで登り、シャフトの上まで到達。オメガたちがシャフトの上にある輸送機の格納庫を目指していると追跡して知ったエコーとエメリー・カーは、向う途中でバッド・バッチらが連行されていくところを目撃する。

 格納庫に到着したオメガたちだったが、TKストームトルーパーたちに発見されてしまう。しかし、TKストームトルーパーたちに紛れていたエコーが他のTKストームトルーパーをスタンさせ、エメリー・カーとともにまだ稼働している第4ベイへとオメガとフォース感知者の子供たちを誘導する。

 エコーは、エメリー・カーに指定の座標を教えてフォース感知者の子供たちを避難させ、オメガとともにバッド・バッチと他のクローンたちの救出に向かう。エメリー・カーは、施設の全棟にアクセス出来るデータパッドをオメガに託し、シャトルでタンティス山を離れた。

 捕らえられたハンターは、ドクター・ヘムロックにより電撃を受けていた。CT-9904、クロスへアーはドクター・ヘムロックの矯正に逆らったものの、それ以降手法を改めているという。これを生き抜けば優秀な工作員となれるが、失敗でも実験台のクローンは山ほどいるので構わないという。

 その時、ドクター・ヘムロックにターキン総督から通信が入ったという知らせが届く。

 エコーとオメガはクローンたちや、ランパート、ナラ・セが収監されている監房ブロックを解放。オメガはナラ・セと再会を果たすが、バッド・バッチが不在であることに気付く。

 エコーは収監されていたクローンから、使えそうなクローンを矯正する訓練房かも知れないと聞き、オメガはその場所を知っているという。ランパートは、すぐに逃げることが賢い行動だと驚くが、エコーはクローンは兄弟を見捨てないと言い、すでに十分苦労したため自由を手にしていいが、一緒に戦ってくれるという者はいないかクローンたちに呼び掛ける。

 クローンたちは次々に賛同し、負傷者を運ばせつつシャトルを確保し、エコーは敵を陽動することに。

 ナラ・セはオメガに、自由になれる唯一の道はドクター・ヘムロックとデータバンクが葬られることだと言う。ナラ・セはオメガをラボではなく、仲間の元へと行かせる。オメガはエメリー・カーのデータパッドをナラ・セに渡す。ランパートは、クローンたちと別行動を始めた。

 ホログラム通信でターキンは、ジロ・ビーストが暴走して施設が危機的状態であることを皇帝も憂慮しているとドクター・ヘムロックに告げる。事態は掌握していると言うドクター・ヘムロックに、ターキンはその目で確かめるためまもなくタンティス山の施設に到着するのだと言う。

 ナラ・セは倒れていた帝国軍の兵員からデトネーターを取り、ラボへと向かう。その後を、同じく倒れていた帝国軍の兵員からブラスターを取ったランパートが追う。

 ランパートはナラ・セにブラスターを向け、ネクロマンサー計画について問う。ナラ・セは静かにデトネーターを起動した。

 オメガは、保管庫でやったことと同様に気送管を通って訓練房の内部を確認し、ハンターとレッカー、クロスヘアーを視認。警備は1名だけで、別の場所で騒ぎを起こせば解放出来るのではとエコーに連絡する。

 エコーとクローン・トルーパーたちはクローンXトルーパーが収容されていた保管庫の内部に侵入。その場にいたクローンXトルーパーたちと銃撃戦が展開された。

 警備のクローンXトルーパーは微動だにしなかったが、オメガは訓練房に侵入してコンピューターを操作。しかしクローンXトルーパーに気付かれて囚われてしまう。ドクター・ヘムロックは、互いに対する強い忠誠心がクローンの明らかな弱みであり、それを実証したことに対してオメガに礼を言い、保管庫内にガスを放った。

 ナラ・セの話を聞いたランパートは、帝国に復帰するための交渉材料とすることを明かすが、ナラ・セは自身の研究は永遠にカミーノアンのものであると言う。ランパートはナラ・セを銃撃するが、倒れた彼女の手からデトネーターが転がり、ラボは爆破された。

 保管庫ではエコーもクローンXトルーパーに囲まれ、ドクター・ヘムロックはクローンの反乱は予想通り制圧されたと言う。しかしスコーチは中央ラボで爆発があり、破壊されたと報告する。

 ドクター・ヘムロックはまだオメガがいると言うが、オメガは私には彼らがいると返す。レッカー、クロスヘアー、ハンターが意識を取り戻し、クローンXトルーパーと交戦。ドクター・ヘムロックはオメガを連れて、スコーチとともに逃げ去る。

 ハンター、レッカー、クロスヘアー、エコーは互いに連携してクローンXトルーパーたちを倒し、ハンターとクロスヘアーはオメガを連れて宇宙船で脱出しようとハンガーへ向かうドクター・ヘムロック、スコーチを追う。

 ドクター・ヘムロックの遠隔操作でハンガーへやって来たCXダガー・ヴェッセルは、突如として銃撃を受けて墜落。スコーチもブラスターが連続して命中し、倒された。ハンターとクロスヘアーが駆け付けたのだ。

 ドクター・ヘムロックはオメガを人質にし、ブラスターを捨てるよう叫ぶ。ヘムロックとオメガの手は手錠でつながれており、ヘムロックがハンガーから落下すればオメガも落ちてしまう。

 クロスヘアーの精密な射撃をもってしても、手錠を狙って少しでも外れればオメガに命中してしまう位置だ。

 降りしきる雨の中、対峙するハンター、クロスヘアー、オメガとヘムロック。しかしオメガには策があって…

「バッド・バッチ」シリーズの魅力を集めた、総力戦が展開

 狡猾なドクター・ヘムロックと、強力なクローンXトルーパーたちに守られたタンティス山の帝国軍施設。敵は多勢にして強大で、味方はわずかで手負いの兵と子どもたち。目指すは敵の最中からの仲間たちの脱出と奪回。

 不良分隊、バッド・バッチの最後にふさわしい、不可能に近い高難易度の任務の行く末がこの「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」では描かれる。

 前話である「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第14話「敵陣へ」のレビューで書いたように、ラスト3話を三部作だとすると第14話「敵陣へ」は起承転結の「承」にあたる部分であった。

 第15話「援軍の到着」は、50分というこれまでのエピソードの2話分の上映時間をかけて「転」と「結」を収め、最終三部作を締めくくった(最終3話の上映時間をそのまま合計すると98分となり、約90分の長編映画を3分割したような構成だということがわかる)。

 ついにたどり着いたタンティス山の帝国軍施設内で、ジロ・ビーストの暴走による大きなスペクタクルシーン、オメガの脱出作戦とエコーによる潜入といった密かな緊張感、そしてクローンXトルーパーやTKストームトルーパーといった帝国軍との銃撃戦と、「バッド・バッチ」シリーズのこれまでのハイライトをさらにスケールアップしたような見せ場が次々に展開され、飽きさせない。

 この死地に向かうバッド・バッチやクローンたちの行動目的が、「兄弟たちを見捨てない」ということが主となっていることが、義理堅いクローンらしい。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」は、「クローン・ウォーズ」と同様のCGのルックであり、シーズン1 第1話「余波」のオープニングも「クローン・ウォーズ」のフォーマットを踏襲したものだった。

 「クローン・ウォーズ」直系のアニメシリーズがついに終了してしまい、あの気の良いクローンたちの新しい作品が見られなくなってしまうというさびしさはある。

 しかし、「スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ」、「テイルズ・オブ・エンパイア」といった「クローン・ウォーズ」ルックのCGアニメは継続的に発表されており、このスタイルは『スター・ウォーズ』の中でも定着しているため、これからも「クローン・ウォーズ」から派生したCGアニメを見ることは出来るし、クローンたちが登場する作品もあることだろう。

オメガが旅の果てに見出した「自由」

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」は、このシリーズで初登場したオメガのストーリーであると言える。

 バッド・バッチは「クローン・ウォーズ」ファイナル・シーズンから登場していたキャラクターだったが、彼らがオメガと出会ってともに旅をし、共和国が消滅したことで軍属から離れ、これからどのように生きていくかを探し続けてきたシリーズだった。

 戦争のために生まれ、それが予期せぬ終わりを迎えた後に、戦いを抜いたら残るものがなさそうなバッド・バッチは、同じ遺伝子を持つ兄弟であるオメガを守ることを何よりも優先するようになった。

 「マンダロリアン」と同様に、戦いに生きる男と子どもの逃避行を描いていった「バッド・バッチ」は、ディン・ジャリンがグローグーにしたことと同様に、オメガを守り、その将来のために行動を起こしてきたのだ。

 オメガはバッド・バッチの一員として数々の任務をこなし、十分な訓練を経て様々なスキルや考え方を習得し、成長した。

 帝国軍に捕らえられ、バッド・バッチから引き離された「バッド・バッチ」ファイナル・シーズンは、これまで訓練を積んできたオメガがバッド・バッチの教えを元に行動していく実践編でもあったのだ。

 激闘の末に、バッド・バッチとともに完全な自由を手にしたオメガ。

 ハンター、レッカー、クロスヘアーはパブーを再び安住の地とし、彼らもまた自由を手にした。オメガを含めて、その自由な生き方がどのようなものだったのかは、ここでは語られていない(しかし、パブーはすでに「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第11話「覚悟の時」で帝国軍に発見されてしまっているので、どこまで安全なのだろうか)。

 オメガはどうやら成人するまでは、表舞台には立たずパブーで暮らしていたようだと推測されるし、少なくともハンターは戦いにはもう懲りたようだ。

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 エコーは引き続き、パントラでキャプテン・レックスたちとともに戦いを続けるようである。「反乱者たち」での登場時にはキャプテン・レックスたちも引退生活を楽しんでいたので、彼らもどこかで帝国との戦いから引退する、その引き際を見出すことになるはずだ。今後、そんなストーリーも見てみたい。

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 その自由の先にある未来では、オメガは自身の戦いとして反乱同盟軍にパイロットとして参加しようとし、老境にさしかかったハンターをはじめとしたバッド・バッチを離れて、自身の道を歩むことになる。

 これは「マンダロリアン」シーズン2のエンディングのような、親の子離れを描いた締めくくりだ。子どもへの心配は尽きない。しかし、彼らの人生は彼ら自身のものであり、親は子どもをどこかで信頼しなければならない。

 カミーノのクローンの少女、オメガは外の世界にあこがれて銀河を旅した。その先にあった本当の自由とは、兄弟たちとも違う自分だけの道を選ぶことだった。

 「反乱者たち」シーズン4 最終話「家族の再会-そして別れ」のエピローグが「アソーカ」で語り直され、拡張されたこともあったが、反乱軍に加入したオメガのストーリーは今後のシリーズにて、別の形で触れられることになるのだろう。

もうひとりの主人公、クロスヘアー

 「バッド・バッチ」ファイナル・シーズンは、ドラマにおいてクロスヘアーが主役とも言える存在感を発揮したが、「バッド・バッチ」というシリーズ全体を振り返っても、クロスヘアーは第2の主人公とも言えるほどではないと思う。

 クロスヘアーは自らの故郷とも言える共和国とカミーノ、クローンの兄弟たちの元を去り、新たに勃興した帝国に兵士として忠誠を捧げるも、クローンの時代が過ぎゆく中でいくつもの試練にさらされ、間違いに気付き、裏切られた帝国に背くことになる。

 これを救ったのは、過去の悪行により周囲に誰もいなくなったとしても、決して兄弟を見捨てようとしなかったオメガの心だ。クロスヘアーは、最後まで信じてくれたオメガによって再び元の部隊に帰還し、そして自身を助けてくれたオメガを救い出そうとする。

 この故郷から試練を経て、最後に帰還を果たすという構成は、ジョージ・ルーカスが影響を受けたジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅」のようである。シーズン1、シーズン2、ファイナル・シーズンと三部作で心の変遷が描かれたクロスヘアーは、ドラマ性が豊かな役回りだったのだ。

クローンからストームへ

 「バッド・バッチ」がシリーズを通して主に描かれていた要素のひとつとして、「クローン・トルーパーは、いかにしてストームトルーパーに取って代わられたのか」というものがある。「バッド・バッチ」シーズン1、シーズン2にてウォー・マントル計画によって志願兵を増やしていく様子が語られ、ストームトルーパーのはじまりは描かれた。

 しかし、ストームトルーパーの前進であるTKストームトルーパーが、おなじみのストームトルーパーの姿になるところまでには劇中時間の都合もあってか至らなかった。

 『スター・ウォーズ』でもアイコニックな存在であるため、帝国のストームトルーパーのオリジンについては別の作品でももう一歩進めると、ファンにとって面白いエピソードになるのではと思う。

謎が深まるネクロマンサー計画

 また、「バッド・バッチ」ファイナル・シーズンでは、帝国軍がオメガを欲している理由はパルパティーン皇帝のためのネクロマンサー計画にて、オメガの血液がDNAと混ざってM値を増やす結合剤の役割を果たすことからだと明かされる。

 しかし、ネクロマンサー計画の全貌についてはナラ・セがランパートに説明した前後だけを本編で描き、視聴者には明かされることがなかった(もっとも、自身の科学技術を帝国に渡したくないナラ・セが自爆を覚悟していたとしても、どこまで本当のことをランパートに明かしたかも不明だが)。

 オメガも含めた、ネクロマンサー計画に関するデータやサンプルが爆破によって失われたことでオメガは狙われることがなくなり、自由になったというわけだが「マンダロリアン」シーズン3 第7話「チャプター23:スパイ」ではネクロマンサー計画の名前が登場している。

 約27年後、再びその名が語られるネクロマンサー計画は、タンティス山の帝国軍施設の研究から何かを引き継いだものなのか、それとも別路線の計画なのか?

 ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」のエピローグでは、オメガは反乱軍が存在する時期に反乱軍に加わろうとしているため、帝国の残党が関与するネクロマンサー計画にもオメガが持つ特性は何らかの関係があるのかも知れない。

 ネクロマンサー計画については謎が深まることになったが、ひとつの大きな銀河系の中であらゆる時代や場所をつなげていくシェアード・ユニバースのシリーズの特性として、様々な作品を回遊させようとすることは自然な発想ではあるので(それにどの程度のファンが付いてくるかは、作品の魅力次第)、2026年公開予定の「マンダロリアン&グローグー」など、将来の作品での言及を待ちたい。

 2021年から3年に渡って発表されてきたシリーズ「バッド・バッチ」は終わりを告げるが、オメガの髪にハンターのハンダナが託されたように、このシリーズで広がった銀河はまた受け継がれ、どこかにつながっていくだろう。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第15話「援軍の到着」トリビアチェックポイント

帝国軍基地内のサイレン

 警戒体制となったタンティス基地内で流れる緊急サイレンは、『スター・ウォーズ』シリーズでよく登場する効果音だ。この緊急サイレンは、第二次世界大戦で海軍の船で使用されていたものからインスパイアされた。

インペリアル級スター・デストロイヤー

 ターキンはタンティスの帝国軍施設へ向かう際に、2隻のヴェネター級スター・デストロイヤーを伴ったインペリアル級スター・デストロイヤーでやって来る。

 『シスの復讐(エピソード3)』の最中から始まった「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」に、インペリアル級スター・デストロイヤーが登場するのはこれが初めて。オリジナル・トリロジーの時代へと近付き、共和国軍が帝国軍へとさらに移行したことが感じられる。

スターダスト計画

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 ドクター・ヘムロックが主導してきたネクロマンサー計画とともに、タンティス山の帝国軍施設が破壊されたことにより、ターキンはドクター・ヘムロックの計画とタンティス山の帝国軍施設のためのすべての資金をスターダスト計画に再分配するよう命じる。

 スターダスト計画は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にて登場したデス・スター建造のための計画。

 「バッド・バッチ」シーズン2 第15話「サミット」では、 オーソン・クレニックがターキンにスターダスト計画の進捗を報告しようとするシーンにて言及されていた。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第15話「サミット」のレビューやトリビアを、ネタバレありで解説します。

 バッド・バッチらによってネクロマンサー計画がストップしたことで、スターダスト計画に資金が回され、デス・スターの建造に近付いたというわけだ…

バッド・バッチのマーク

 終盤に登場する成長し、反乱軍へと参加するオメガは、バッド・バッチの頭蓋骨のマークのワッペンをジャケットに付けている。

 バッド・バッチの兄弟たちの精神を受け継ぎ、オメガはこの後も帝国軍と戦っていくのだ…

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。

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