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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン1、シーズン2、またファイナル・シーズンの他のエピソードについては、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」レビュー

再登場したフェネック・シャンドが、バッド・バッチと手を組む

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 フェネック・シャンド、再び登場。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズンの予告編に登場し、「バッド・バッチ」シーズン1 第4話「追いつめられて」、第9話「失われた賞金」に続いて「バッド・バッチ」へのカムバックが注目されていたフェネック・シャンドの登場エピソードが、この第8話にやってきた。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第4話「追いつめられて」のストーリー、レビュー(感想・考察)、トリビアを、ネタバレありで解説します。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第9話「失われた賞金」のストーリー、レビュー(感想・考察)、トリビアを、ネタバレありで解説します。

 フェネック・シャンドは、これまで仕事としてオメガの身柄を狙いつつも依頼主がオメガの命を守りたいナラ・セであったため、オメガから必要な遺伝物質を抽出してから抹殺しようとしたラマ・スーやトーン・ウィーの手から救い出したこともあってから、このファイナル・シーズン 第8話「危険領域」でもオメガを気遣うような態度を取っている。

 そんなフェネック・シャンドが、今度はバッド・バッチと手を組んで仕事をすることになる。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」ストーリー

 パブーにて、オメガは自分が狙われたことで多くの仲間を失ったエコーたちへの負い目から、何か力になりたいとエコーからの連絡を待っていた。そんな中、一流の賞金稼ぎたちが帝国のためにM値(Mカウント)の標的を追っているという情報がフィー・ゲノアからもたらされた。

 オメガの提案で、以前にカミーノアンから雇われてオメガを誘拐しようとしていた賞金稼ぎのフェネック・シャンドに情報を聞くことに。オメガを危険にさらさないように、ハンターとレッカーのみが向かうのだ。ハンターは去り際に、クロスヘアーに手の治療を受けるよう説得することをオメガに頼む。

 ハンターとレッカーは、スリアの宇宙ステーションのタンダのカンティーナにいるフェネック・シャンドと接触。帝国がM値の標的を追っている件を話すと、フェネック・シャンド自身はその仕事はしたことがないが、雇われた者を知っているかも知れないと示唆する。

 フェネック・シャンドは、追っている大物の賞金首の仕事に追跡と爆破のスキルをそれぞれ持つハンターとレッカーを雇って、成功すれば欲しい情報を渡すと提案。その賞金は全額フェネック・シャンドが得ることになるが、ハンターとレッカーはこれを引き受ける。

 パブーでは、AZI-3がクロスヘアーの手について自身が持つ治療法はすべて試したものの、肉体的な問題ではない可能性もあり、クロスヘアーが受けた実験の詳細を聞ければ原因を探れると説明していた。

 フェネック・シャンドの宇宙船、アウトキャストでハイパースペースを移動中、ハンターとレッカーは今回の標的が「オルド・エリスの殺し屋」の異名を持つサイラー・サリスであると知る。サイラー・サリスはハクシオン・ブルードの幹部たちを殺してクレジットを持ち去ったため賞金首になったのだという。しかし、サイラー・サリスは自身が潜伏する惑星を熟知しているため、他の賞金稼ぎたちのうち戻った者はいないというのだ。

(C)2024 Lucasfilm Ltd.

 サイラー・サリスがいる有毒な空気を持つ惑星、ヴィーロに降り立った一行はハイドロ・スキッフを手配して、上流にサイラー・サリスの隠れ家がある川を進む。

 行く手に無数の機雷を確認したハンターとレッカー。フェネック・シャンドは、機雷が仕掛けられていることでこの先にサイラー・サリスが潜んでいることを確信。ハンターが提案した回り道ではなく、サイラー・サリスが想定していない機雷を解除して奇襲を仕掛けることにする。

 ハンターとレッカーが川に入って機雷を解除する作業中、無数のグリザードが襲い掛かってきた。ハンターとレッカー、フェネック・シャンドはこれを撃退し、ハンターの導きでサイラー・サリスの隠れ家を発見する。

 隠れ家を調べるハンターとレッカーは、待ち受けていたサイラー・サリスと戦闘。素早く動き回り、地下へも潜ってしまうサイラー・サリスにハンターとレッカー、フェネック・シャンドは苦戦して…

久しぶりのバッド・バッチの傭兵稼業エピソード

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 「バッド・バッチ」シーズン2後半から、ドクター・ヘムロックがクロスヘアーらクローン・トルーパーを収監している施設の情報を巡った戦いが展開されたため、傭兵として受けた仕事を遂行する1話完結型のエピソードがしばらくなかったが、このファイナル・シーズン 第8話「危険領域」はハンターとレッカーのみではあるが、久しぶりのバッド・バッチの傭兵稼業のエピソードだ。

 危険が伴うミッションを引き受け、その過程で様々な脅威と遭遇しつつも、バッド・バッチのメンバーの特化された技術を駆使して完遂するという王道のストーリーである。

 バッド・バッチが今回、仕事を受けた相手はフェネック・シャンドということで、これまで敵対していた相手との仕事であるという緊張感とともに、これまでのエピソードでオメガを狙ってきた仕事の裏側も明かされ(依頼主のナラ・セは、バッド・バッチの元にオメガがいるのであれば安全であるとフェネック・シャンドへの依頼を取り下げた)、長期シリーズならではの人気キャラクターが橋渡しするエピソード間のつながりも作られている。

 そんなフェネック・シャンドとハンター、レッカーは、川をボートで進み、標的の元へと向かうというまるで『地獄の黙示録』のようなシチュエーションに置かれる。

 これまでのエピソードで、基本的には暗所の描写が多い中で、印象的に残る色調をアクセントにしている「バッド・バッチ」ファイナル・シーズンだが、この第8話「危険領域」での惑星ヴィーロの黄色がかったジャングルの川のシーンも、いかにも危険な場所であることが感じられるような色合いだ。

 このジャングルの川の先にいる暗殺者、サイラー・サリスも噂に違わぬ強敵ぶりを見せ、ハンターとレッカー、フェネック・シャンドとのスピーディーで頭脳も駆使した戦闘にも白熱する。

クロスヘアーが失ったものたち

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 並行して描かれていくのは、パブーに残されたオメガがクロスヘアーの手の治療を気にかける様子だ。AZI-3の治療では完治出来ないというクロスヘアーの手の異常は、タンティス山の帝国軍施設で彼が受けた実験と関連があるのか。頑なに語ろうとしないクロスヘアーに、オメガは心を解きほぐせるようなアプローチを行う。

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 その過程でクロスヘアーは、自分が帝国軍に所属している間にオメガが積んできた様々な経験について知ることになる。フェネック・シャンドやフィー・ゲノアのこと、ウーキーのジェダイのグンジー、キャッシークのウーキーたちなど、これまでのエピソードでオメガが出会った人たちが会話に登場する度に、誰だと質問するクロスヘアー。

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 この描写は、自身が歩まなかった道をクロスヘアーが意識せざるを得なくなることを狙っているのではと感じさせる。射撃のスキルも含め、クロスヘアーが抱える様々な喪失感のうちのひとつとして、バッド・バッチとともに過ごさなかった時間が浮き彫りにされているかのようだ。

 ハンターとレッカーに約束をしたにも関わらず、これから帝国軍がM値の標的を追っていることについて情報を入手するというフェネック・シャンド。注文されてから、発注品を仕入れに行くかのような誠実とは言えない対応だが、その情報を得ようとしてホログラム通信をした相手、さらにその相手に追跡を促していることも、フェネック・シャンドらしい謎めいた行動だ。

 賞金稼ぎらの動向も絡みながら、「バッド・バッチ」ファイナル・シーズンは結末に向けてシーズン後半のエピソードへと続いていく。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」ファイナル・シーズン 第8話「危険領域」トリビアチェックポイント

ヤムリル

 フェネック・シャンドが追っている賞金首のサイラー・サリスは、カマキリのような容姿である。StarWars.comの「バッド・バッチ」ファイナル・シーズン第8話「危険領域」エピソードガイドによると、サイラー・サリスの種族は新登場であるとしながらも、おそらくヤムリルの亜種と考えられるとしている。

 ヤムリルは、『エピソード4/新たなる希望』にてカンティーナの客として登場。

「スター・ウォーズ カスタマイザブルカードゲーム」より「キティック・キードカック」。

 レジェンズではこの個体はキティック・キードカックとされており、ヤムリルという種族名とキティック・キードカックという個体名は1995年に発売された「スター・ウォーズ:コレクションカードゲーム(カスタマイザブルカードゲーム)」にて設定されたもの。

 ヤムリルは、カリーを征服したもののカリーシュの軍将であるキュイメイン・ジャイ・シーラルの軍勢に押し戻される。カリーシュはヤムリルの母星、ハクまで攻め込むも、ヤムリルは不本意ながら共和国に助けを求め、先に侵攻したのはヤムリルの方であるにも関わらず、共和国はヤムリルの味方をしてしまう。

 後にグリーヴァス将軍と名乗るキュイメイン・ジャイ・シーラルは、このことに復讐心を持つのだった。

オルド・エリス

 サイラー・サリスは、「オルド・エリスの殺し屋」の異名を持っている。

 オルド・エリスは、ゲーム「Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー」に登場したポリス・マサの小惑星の残骸を利用して作られた宇宙ステーションで、ハクシオン闘技場などがある。

ハクシオン・ブルード

 フェネック・シャンドによると、サイラー・サリスが賞金首になった理由は、欲を出してハクシオン・ブルードの幹部たちを殺してクレジットを持ち去ったためだと言う。

 ハクシオン・ブルードはオルド・エリスを拠点とする犯罪組織であり、同じく「Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー」に登場。ハクシオン・ブルードの賞金稼ぎに捕らえられたカル・ケスティスは、ハクシオン闘技場にて戦闘を強いられた。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。

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