Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第10話「チャプター10 暗黒卿」レビュー/トリビアチェックポイントです。
この記事では、「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第10話「チャプター10 暗黒卿」のストーリーやレビュー(感想・考察・批評)、トリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。
この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第10話「チャプター10 暗黒卿」の本編鑑賞後にご覧ください。
「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1の他のエピソードは、以下のカテゴリーからご参照ください。

「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第10話「チャプター10 暗黒卿」レビュー
モールとダース・ベイダーの対決が、映像作品で実現!
ダース・モールとダース・ベイダーは、どちらが強いのか?
『ファントム・メナス(エピソード1)』でのデビュー以来、同じパルパティーンの弟子である新旧のシスの暗黒卿が、もし戦わば?という空想をしたファンは多かったはずだ。
『ファントム・メナス(エピソード1)』で、オリジナル・トリロジーまでのライトセーバーでの決闘よりもアクロバティックな剣技と体術を見せ、しかもダブル=ブレード・ライトセーバーの使い手であるダース・モール。
一方のダース・ベイダーは、パワフルで苛烈なライトセーバーの打ち込みとフォースによる攻撃力を持ち合わせているし、なんといっても予言の「選ばれし者」だ…
いずれも甲乙つけ難い、この夢の対決が「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」「チャプター10 暗黒卿」で、ついに実現!
事前に発表されていた「チャプター10」のエピソードタイトルは「Finale」だったが、これはダース・ベイダーの登場を伏せた仮タイトルだったわけで、本当のタイトルはずばり「暗黒卿」。シーズン1のフィナーレに相応しく、ダース・ベイダーが最後に立ちはだかり、新旧のシスの暗黒卿の直接対決を描くエピソードとなった。
Mark your calendars and get ready for the all-new series Star Wars: Maul – Shadow Lord. The two-episode premiere is coming to @DisneyPlus on April 6. pic.twitter.com/JZM3c7TytM
— Star Wars (@starwars) March 17, 2026
『ファントム・メナス(エピソード1)』以来、フィギュアでダース・ベイダーとダース・モールを並び立てていたようなファンにとっては、映像作品での実現は興奮必至だ。
前話の終盤に圧倒的な恐怖とともに現れ、マンダロリアンであるルック・キャスト(カスト)をいとも簡単に倒してしまったダース・ベイダーは、この「チャプター10 暗黒卿」ではオリジナル・トリロジーにて片手でライトセーバーを持ち、余裕すら感じる戦い方のスタイルをそのままに、重みのある太刀筋でその強さを見せる。
「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」でのダース・ベイダーのキャラクターデザインは、デビッド・プラウズが演じた原点である『新たなる希望(エピソード4)』のスタイルに立ち戻っている。
突然、現れて無言で襲いかかってくる姿は、まさにホラー映画のようだ!戦闘中もよくしゃべる印象のダース・ベイダーのイメージとはうってかわり、セリフは一切なく、その不気味さと恐怖が強調されている。
帝国軍の猛攻を超えて合流地点へ
モール、デヴォン・イザラ、イーコ=ディオ・ダキ、ブランダー・ローソンとライリー・ローソン、2B0T(トゥー=ブーツ)、ルーティ・ヴァリオは、そんなダース・ベイダーの攻撃から逃れながら、クリムゾン・ドーンのドライデン・ヴォスとの合流地点を目指していく。
ダース・ベイダーと相対するのはモール、デヴォン・イザラ、イーコ=ディオ・ダキの3人だが、3人がかりでも押されてしまう。
イーコ=ディオ・ダキは、相手の正体はシスの暗黒卿ではないかと直感を感じる。
強大な敵を相手に、怒りに身を任せて力にするのだと言うモールと、忍耐と知慮に真の力は宿ると諭すイーコ=ディオ・ダキは、まさにデヴォン・イザラのフォースのライトサイドとダークサイドの「天使と悪魔」のようだ。
モールはデヴォン・イザラに、ジェダイ・オーダーを粛清して皇帝となったダース・シディアスその人から教えを受けたことを明かし、怒りで潜在能力を解き放つよう頼む。
先に行かせたブランダー・ローソンたちを助けるため、デヴォン・イザラが先に進むが、追いついた尋問官のファースト・ブラザーとイレブンス・ブラザーが立ちはだかる。
ブランダー・ローソンとライリー・ローソン、トゥー=ブーツ、ヴァーリオは合流地点にたどり着いたものの、そこには帝国軍がおり地上ではEウェブ重連射式ブラスター、空中からはインペリアル・シャトルによる猛烈な攻撃にさらされる。
そこでブランダー・ローソンとトゥー=ブーツはヴァーリオの陽動により隙を作って、Eウェブ重連射式ブラスターを奪取、インペリアル・シャトルを撃墜することに成功。
小言を言いながら逃げ惑うヴァーリオは、アクション映画のコメディリリーフのようで、シリアスな展開の中でのムードメーカーとなっている。
モールとデヴォンの選択
元シスのモールとジェダイのイーコ=ディオ・ダキが、共闘し力を合わせてダース・ベイダーに立ち向かっていくのはアツい展開だ。
しかし、イーコ=ディオ・ダキがファースト・ブラザーを崖下に落としたものの(ファースト・ブラザーの「スター・ウォーズ アソーカ」までの運命は気になるところだ)、イレブンス・ブラザーとの戦いに苦戦するデヴォン・イザラ。
モールはここで、イーコ=ディオ・ダキよりも弟子にしようと狙うデヴォン・イザラを優先する選択をする。
結果として、師であるイーコ=ディオ・ダキがダース・ベイダーの前に倒される様子をデヴォン・イザラは目撃する。
『ファントム・メナス(エピソード1)』でオビ=ワン・ケノービがクワイ=ガン・ジンを、『新たなる希望(エピソード4)』でルーク・スカイウォーカーがオビ=ワン・ケノービを眼前で倒される様を見たように。
怒りとともにイレブンス・ブラザーに猛攻を仕掛けるも、ライトセーバーを落としたデヴォン・イザラは、モールからダブル=ブレード・ライトセーバーの片側を受け取る。赤い光に照らされてモールと並び立つ様子は、デヴォン・イザラの行く末を暗示しているかのようだ。
頼れる大人を失った子どもたち
ジャニックスに到着したドライデン・ヴォスに、ルーティ・ヴァリオはなんとか合流するも、帝国軍の攻撃の前にブランダー・ローソンとライリー・ローソン、トゥー=ブーツは先に進むことが出来ない。
ブランダー・ローソンは、息子にいい父親ではなかったことを詫びながら、自らを犠牲にしてライリー・ローソン、トゥー=ブーツを合流地点へと向かわせる。
イレブンス・ブラザーを追い詰めるも、ダース・ベイダーの攻撃の前に窮地に陥ったデヴォン・イザラだが、モールがフォースで崩落を起こして切り抜け、デヴォン・イザラとモールもドライデン・ヴォスとともにジャニックスからの脱出に成功する。
ダース・ベイダーを倒そうとするデヴォン・イザラに、まだ今は無理だが鍛えると引き留め、そして共に復讐を果たせると言うモール。『ファントム・メナス(エピソード1)』でのセリフを彷彿とさせ、モールは常に復讐とともにあることを思わせる。
またダース・ベイダーが、モールたちの乗る宇宙船を見送る構図は、『ファントム・メナス(エピソード1)』でタトゥイーンからアナキン・スカイウォーカーを乗せたナブー・ロイヤル・スターシップが飛び去るシーンを想起させる。あの時のモールとアナキン・スカイウォーカーの構図が、逆になっているのだ。
モールはダース・ベイダーがアナキン・スカイウォーカーだとは認識していなかったが、ダース・ベイダーはきっとモールを認識し、ナブーの戦いでクワイ=ガン・ジンを殺したシスだとわかっていたことだろう。一体、どのような思いが去来していたのか、スラッシャー映画の殺人鬼に徹していた本作のダース・ベイダーからは、伺い知ることが出来ない。
ともに頼りになる大人を失ってしまったデヴォン・イザラとライリー・ローソン。ライリー・ローソンに残された家族は母親となるが、彼女は帝国の職員だ。逃亡者となった息子は受け入れられるのか…
悲しみにくれ、怒りを露わにするデヴォン・イザラは決心をする。
モールはドライデン・ヴォスとの約束の通り、クリムゾン・ドーンでドライデン・ヴォスがより多くの権力を得られるように計らうのだろう。しかし、モールはその上位にいられるようにするはずだ。さらに、シャドウ・コレクティヴの生き残りはついに壊滅してしまったものの、デヴォン・イザラをそばに置くことができた。
モールは帝国とパルパティーンに、どのように復讐をしようとしていたのか。モールしか頼れる者がいなくなった子どもたちの運命は。
苦痛に満ちたモールの人生を捉える重要作に
「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は、「クローン・ウォーズ」のルックからよりバージョンアップされたアニメーションのクオリティで、絵画的な背景、彩色と精美に計算されたダイナミックなアクションで、『スター・ウォーズ』アニメーションの表現力の深化を感じさせられたシリーズだ。
影の中に潜む王、モールの犯罪組織への復讐劇だけではなく、何もかもを奪ったパルパティーンに対する憎しみが、自らのためだけではなく、これ以上誰も傷つけさせないと決心するドラマは、苦痛に満ちたモールの人生やキャラクター観を捉える上で非常に重要なものとなった。
「悪役」が目的を奪われた場合、新たに見出した生きるための道は、それでも悪と言い切れるのか?
ここに逃亡者となったジェダイの師弟と、モールが引き起こした犯罪組織の抗争を追っていた警察官のブランダー・ローソンの、モール以外の主人公も加えた3つの視点でストーリーは構成され、やがて各主人公が合流していくことにより、主題となるモールのドラマがより多角的なものとなっている。
すでに発表されているシーズン2において、モールがクリムゾン・ドーンの首領の地位のほか、何を得ることになり、代わりに何を失うことになるのか。
それがわかる時、1人でオビ=ワンと対決し、そしてオビ=ワンに思いを託したモールの終幕は、より味わい深いものとなるのだろう。
「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」シーズン1 第10話「チャプター10 暗黒卿」トリビアチェックポイント
「運命の戦い」
「チャプター10 暗黒卿」の「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」のタイトルバックでは、『ファントム・メナス(エピソード1)』でモールとオビ=ワン・ケノービ、クワイ=ガン・ジンが激闘を繰り広げた際の楽曲「運命の戦い」のフレーズが使用されている。
『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』
ダース・ベイダーがフォースで遺跡を崩落させる中、ブランダー・ローソンとライリー・ローソン、トゥー=ブーツ、ルーティ・ヴァーリオは斜面をスライダーのようにすべり落ちていく。
これは、『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(1984)にてジャック(マイケル・ダグラス)とジェーン(キャスリーン・ターナー)が斜面を泥水ととともに滑り落ちるシーンへのオマージュだ。
Eウェブ重連射式ブラスター
クリムゾン・ドーンのドライデン・ヴォスとの合流地点に到着したものの、帝国軍のTKトルーパーにはEウェブ重連射式ブラスターがある上に、インペリアル・シャトルが上空から攻撃してくるという窮地に陥ったブランダー・ローソンらは、Eウェブ重連射式ブラスターを奪ってインペリアル・シャトルを撃墜することにする。
Eウェブ重連射式ブラスターは、『帝国の逆襲(エピソード5)』でエコー基地からハン・ソロ、レイア、チューバッカ、C-3POが脱出しようとしていた時、ダース・ベイダー率いるミレニアム・ファルコンを狙うべく設営されていたほか、「マンダロリアン」では帝国軍の残党がネヴァロのカンティーナを包囲する中で使用していた。
「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」は、Disney+ (ディズニープラス)にて独占配信中。







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