MT4-KV
本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

© 2023 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」のレビュー(感想・考察・批評)やトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2の他のチャプターのエピソード、またシーズン1のエピソードは、以下のカテゴリーからご参照ください。

スポンサーリンク

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」レビュー

バッド・バッチとオメガが見出した、パブーでの新たな道

 パブーは、バッド・バッチの新たな安息の地となるのか。

 「バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」は、ハンター、レッカー、テク、そしてオメガの今後の新しい可能性を提示する。

 バッド・バッチは、フィー・ゲノアとともに遺物の取引に臨む。取引相手のクラウダーは、取引と見せかけながら毒入りの飲み物や猛毒を持つコウハンによってフィー・ゲノアの殺害を図るもすべて看破され、取引場所となったクラブ・ラオ・チェ店内を舞台に銃撃戦に発展してしまう。

 遺物とともに、取引に用いた金も取り戻して脱出した一行の元に、シドからのホログラムメッセージが届く。

 イプシウム鉱山でトラブルに見舞われたバッド・バッチを充分にサポートしなかった一件以来、シドへの不信感は膨らむ一方。シドははぐれクローン・トルーパーであるバッド・バッチの存在の暴露をほのめかして戻ってくるよう脅しをかけるが、ハンターはなおも接触を避ける方向だ。

 そこでフィー・ゲノアは、バッド・バッチをパブーという島へと案内する。そこはフィー・ゲノアの第二の故郷であり、隠れ家だと言うパブーは海に囲まれた温暖な小さな島だった。

 住人のほとんどはクローン戦争中、または戦後の難民であり、銀河中から集められた遺物の保管所であるアーキウムには、フィー・ゲノアが回収した難民たちの文化の名残が保管されている。クラウダーから奪った遺物も、アーキウムに保管するためのものだったのだ。

 町長のシェップ・ハザードは、パブーの住民全員を家族同然に思って慕われており、バッド・バッチの面々もあたたかく迎えてくれた。オメガは娘のリアナと親しくなり、同年代の友達が出来る。戦闘技術は高いが、同年代の友達も必要だとフィー・ゲノアに指摘されていたオメガも、リアナとともに久しぶりに屈託なく笑う。

 夕暮れ、シェップ・ハザードがバッド・バッチのために催してくれた宴の中、オメガはリアナとともにボートで夕焼けの海を見に行く。

 食べ物も豊富な上に人々もあたたかく、過ごしやすいパブー。目ぼしい資源もないため、今のところ帝国軍にも目を付けられていない。シェップ・ハザードも、父親にとって子育てには最適な場所だとハンターに言う。

 しかし、楽園のような島にも危機が迫る。

 地震の後、30年以上は来ていないという巨大な津波が発生(劇中で津波のことは「Sea surge」という言葉で表現されている)。島民たちは島の上層であるアッパー・パブーまで避難出来るか、そして沖に出たオメガとリアナはパブーまでたどり着けるのか…

フィー・ゲノアの知られざる一面が明らかに

 「バッド・バッチ」シーズン2の新キャラクターであるフィー・ゲノアが3話目の登場。シリーズ終盤となって、本格的にバッド・バッチの行く先に影響を与える存在となってきた。シドに代わり、損得なくバッド・バッチに手を貸してくれたことで新たな道が開けるかも知れない。

 またフィー・ゲノアが行っていたトレジャーハンティングは、パブーの難民たちがもともと持っていた文化の保全のために行ってきたことも判明。シドとの関係が悪くなったシーズン2のバッド・バッチの面々にとって、ここに来て心強い味方となりそうだ。

 フィー・ゲノアが本格的に登場した「バッド・バッチ」シーズン2 第5話「埋もれた秘宝」と同様に、この第13話「パブー」でもオープニングから『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』へのオマージュが飛び出す。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第5話「埋もれた秘宝」のレビューやトリビアを、ネタバレありで解説します。

 フィー・ゲノアは、ハン・ソロと『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ、そして実在の海賊であるアン・ボニーを掛け合わせたキャラクターだと説明されていたが、本質的には金のためではなくインディアナ・ジョーンズのような古代文明の遺物への探究心を持っているようだ。フィー・ゲノアの登場エピソードでは、『インディ・ジョーンズ』シリーズへのオマージュもお見逃しなく。

地震や津波がそばにある暮らし

 海に囲まれ、地震とともに暮らしているパブーの人々。地震や津波といった災害と付き合っていく必要がある生活は、日本人にとって他人事ではなく感じられるだろう(ちなみにシェップ・ハザードが開いた宴の食卓には、寿司のような食べ物もある)。

 ディズニープラスでの「バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」のエピソード概要には、「このエピソードには、地震・津波映像が含まれます。」と表記されており、視聴していけばパブーに何が起こるかわかってしまうのではあるが、この表記は必要だと思う。

 架空の世界の島だとわかっていても、地震に続いて砂浜で起こる引き波、さらに黒い壁のような津波と、島の上部へと駆け上がる人々、そして飲み込まれていく街並みの描写は生々しいものがある。

 特に、これを日本で見ており、ちょうど12年が過ぎた東日本大震災を経験した人々にとっては、現実世界から離れて作品世界を楽しんでいたところで大災害が起きた当時のことを思い起こし、様々な思いを抱き得るものだ。

 ディズニープラスのドキュメンタリー「イマジニアリング~夢を形にする人々」も、第5話にて東日本大震災発災時の東京ディズニーリゾートの対応が取り上げられているため、作品詳細テキストに第5話において東日本大震災の地震・津波映像が含まれているという注意書きがある(2020年の配信開始時には記載がなかったが、すぐに追記された)。

 ストーリー展開を多少明かすことになっても、こうしたアテンションを入れることはやむを得ないと考える。

シーズン2終盤に向けた転換点

 パブーを襲った災害により,この地の復興に力を貸すことにしたバッド・バッチ。復興には長い時間が必要となるため、腰を据えてパブーに住まなければならないと思うが、「バッド・バッチ」シーズン2も、残り3話。

 前話であるシーズン2 第12話「前哨基地」で、一方のクロスヘアーは大きな転機を迎え、彼が収容されたと思われるウェイランドのタンティスの帝国軍施設では、ドクター・ヘムロックやエメリー・カーといったナラ・セの協力を得るためオメガを狙う者たちも集まっている。

 第13話「パブー」と同時配信された「マンダロリアン」シーズン3「チャプター19:改心」では、この後の時代のドクター・パーシングが自身の研究について、2人のドナーのDNAのストランド(鎖)を組み合わせ、双方の最高の特質を持ったレプリカを作ることだったと語っていた。

「マンダロリアン」シーズン3 第3話「チャプター19:改心」のレビューやトリビアを、ネタバレありで解説します。

 ウェイランドでナラ・セの協力を得たい研究とは、そしてパブーの復興を目指すバッド・バッチとクロスヘアーは、どのようにして道が重なっていくのか。シーズン2の終盤の畳み方に注目だ。

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」トリビアチェックポイント

クラブ・ラオ・チェ

 オープニングで、バッド・バッチとフィー・ゲノアがランセ・クラウダーらと遺物の取引を行う場所は、外観シーンの看板からクラブ・ラオ・チェという店名であるとわかる。

 このラオ・チェといえば、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のオープニングにてハリソン・フォード演じるインディアナ・ジョーンズとヌルハチの遺灰を取引しようとするも、裏切って殺そうとした上海の犯罪組織のボスだ。

 この時、取引の場所となったのはクラブ・オビ・ワン!

 その後、乱闘に発展することも含めてシチュエーションも同じであり、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務めた『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』では『スター・ウォーズ』のオビ=ワン・ケノービにちなんだ店名だったxところを、「バッド・バッチ」シーズン2 第13話「パブー」では『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の展開やキャラクター名にちなんだクラブ・ラオ・チェという店名にするなど、オマージュをお返しした形となっている!

コウハン

 クラウダーがフィー・ゲノアを殺すために用いた毒虫は、コウハンだ。

 コウハンは『エピソード2/クローンの攻撃』にて、就寝中のパドメ・アミダラを暗殺するため賞金稼ぎのザム・ウェセルとジャンゴ・フェットが改造型ASNクーリエ・ドロイドに入れて寝室内に忍びこませ暗殺を図った毒虫。

 パドメを狙ったコウハンはR2-D2のセンサーを掻い潜るも、フォースを通じて危険を察知したアナキン・スカイウォーカーによってライトセーバーで切断され、事なきを得た。

ランセ・クラウダーの声はゼブ役スティーヴン・ブルーム

 ランセ・クラウダーや、パブーの島民のイーンタさんを演じたスティーヴン・ブルームは、「スター・ウォーズ 反乱者たち」でゼブことガラゼブ・オレリオスを演じた声優だ。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。

Disney+dアカウント以外<月間プラン>
Disney+ (ディズニープラス)
月間プラン登録はこちら

Disney+dアカウント以外の申込<年間プラン>
Disney+ (ディズニープラス)
年間プラン登録はこちら