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「マンダロリアン」シーズン3「チャプター18:マンダロアの鉱山」レビュー/トリビアチェックポイント【ネタバレ注意】

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「マンダロリアン」シーズン3 第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」レビュー/トリビアチェックポイントです。

 この記事では、「マンダロリアン」シーズン3 第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」のレビュー(感想・考察・批評)やトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストを綴っています。

 この記事はネタバレがございますので、「マンダロリアン」シーズン3 第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」本編鑑賞後にご覧ください。

 「マンダロリアン」シーズン3の他のチャプターのエピソード、シーズン1、シーズン2のエピソードガイドは、以下のカテゴリーからご参照ください。

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「マンダロリアン」シーズン3 第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」レビュー

タトゥイーンを飛び出したR5-D4と、マンダロア初上陸!

 「マンダロリアン」シーズン3 第2話にして、早くも!なのか、ようやく…なのか、ディン・ジャリンはマンダロアの土を踏む。

 前話である「チャプター17:背教者」では、教義によってヘルメットを脱いだ罪を贖い、チルドレン・オブ・ザ・ウォッチに戻るために、マンダロアのサンダーリにある鉱山の地下の泉に入ること、その荒廃したマンダロアを安全に探索するためにはドロイドが必要となるので、ディン・ジャリンが心を許すIG-11のメモリー回路を手に入れて修理する、という道筋が示された。

 しかし、「チャプター17:背教者」レビューに旅に予期せぬ事態はつきもの、と書いたように、早速その行程は変更されることに。

© 2023 Lucasfilm Ltd.

 タトゥイーンのモス・アイズリー宇宙港、ハンガー3-5にやって来たディン・ジャリンは、ペリ・モットーにIG-11のメモリー回路があるか尋ねるが、ジャワですら持っていないという。そこでペリ・モットーは、マンダロア探索のお供としてアストロメク・ドロイドであるR5-D4を強く勧める。

 というわけで、あれだけマンダロア探索の同伴はIG-11でなければ、とこだわっていたにも関わらず、あっさりとR5-D4に変更することに!

© 2023 Lucasfilm Ltd.

 R5-D4は、『エピソード2/クローンの攻撃』、『エピソード4/新たなる希望』、そして「マンダロリアン」や「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」といったこれまでに登場した映画やドラマではいずれもタトゥイーンに登場しており、この「チャプター17:背教者」ではじめてタトゥイーンを飛び出すことになった!(劇中ででペリ・モットーが言うように、R5-D4は反乱軍に所属していた設定があるので、描写されていないだけでタトゥイーン以外でも活動はしていたはずだと思われる)。

 R2-D2の引き立て役に過ぎなかった『エピソード4/新たなる希望』での登場を考えると、活躍の場をよく広げてきたと思うし、ボバ・フェットのようなディン・ジャリン、ヨーダのようなグローグー、R2-D2のようなR5-D4と、既存の人気キャラクターのモチーフを借りてはいるもののそれぞれ独自の魅力を放つキャラクター構成は、これぞ「マンダロリアン」というところだ。

 スカイウォーカー・サーガで主役ではない者にも、それぞれのストーリーがある。ナブー・N1スターファイターにドロイド・ポートも新設され、今後R5-D4はディン・ジャリン機専属のアストロメク・ドロイドになるかも知れない。

強く成長したグローグー

 マンダロアに着陸し、大気が安全かサンプル採取を行っていたR5-D4だったが、突然スコープから姿を消してしまう。仕方なくヘルメットを与圧して後を追うディン・ジャリンは、洞窟の中でアラマイトたちに襲撃される。

 アラマイトらを撃退し、倒れていたところを助け出したR5-D4にマンダロアの大気を分析させると、呼吸可能であることが判明。

 ディン・ジャリンは、今度はグローグーを伴ってサンダーリの官庁街の跡地を探索。

 ディン・ジャリンが機械と融合したような謎のクリーチャーに捕まりピンチに陥っても、フォースも駆使して危険なマンダロアの地下から脱出し、カレヴァラにいるボ=カターン・クライズの元までたどり着けたグローグー。

 ただ守られるだけではない存在となり、ルーク・スカイウォーカーとの修行の日々も活きているというグローグーの成長が感じられる。さらに、モス・アイズリー到着時にはペリ・モットーが言うように「ペリ」らしき声を発しており、発達をしてきているようだ。

 今後もディン・ジャリンを助ける場面も多くありそうで、2人の部族、クラン・オブ・ツーとしての強さを発揮することになるだろう。

ダークセーバーの習熟度も表す演出

 ボ=カターン・クライズが案内する古代の遺跡のように廃墟と化したサンダーリは、『ロード・オブ・ザ・リング』でのドワーフのかつての故郷、モリアのように今は往時の見る影はないものの、その壮大さは感じ取れるような地下迷宮のようだ。

 「クローン・ウォーズ」を見ていると、ボ=カターン・クライズが言うようにサンダーリがこのような遺跡のごとき廃墟となっていることは信じ難い。

 こうした暗所がこのエピソードでの主な舞台のため、一部の戦闘においてわかりにくいシーンもあったが、全体的にはディン・ジャリン、グローグー、そしてダークセーバーをその手に再び取ったボ=カターン・クライズそれぞれに見せ場が用意されており、随所のアクションも見せ方も各キャラクターらしさがよく出ている。

 特に、ダークセーバーにまだ不慣れなディン・ジャリンと、かつての持ち主であり使い慣れたボ=カターン・クライズの殺陣は、2人の習熟度を表現した振り付けで演出として効いている。

 そんな「チャプター18:マンダロアの鉱山」のエピソード監督は、『マッドバウンド 哀しき友情』などの撮影監督であるレイチェル・モリソン。

 また「マンダロリアン」シーズン3の音楽は、シーズン2までを担当していたルドウィグ・ゴランソン(ルートヴィッヒ・ヨーランソン)から、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」のジョセフ・シャーリーに交代しているのだが、この「チャプター18:マンダロアの鉱山」では音楽のテイストがシーズン2までとは異なっていることが浮き彫りになったと感じた。

 より管弦楽も用いられ、スリリングで壮大さを感じるスコアであり『スター・ウォーズ』らしさがあるが、ルドウィグ・ゴランソン(ルートヴィッヒ・ヨーランソン)の独特の雰囲気はなくなっている。

 ただ、メインテーマは引き続き聴くことが出来るので「マンダロリアン」らしい音楽も健在だ。

何かを信じる心が前を向かせ、道を拓く

 主流のマンダロリアンであるボ=カターン・クライズからはカルトと呼ばれた、チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの教義をかたくなに信じ、マンダロアの鉱山の泉に入水することで救われようとするディン・ジャリンは、やはり変わっている。

 物心ついた頃から所属するグループに染め上げられ、その価値観しか持っておらず、「マンダロリアン」と呼ばれている割にはマンダロアは今回初めて訪れており、アーマーを着る資格のある同胞は幼少期から飲んでいるというポグ・スープも知らなかったというチグハグさがある(ちなみにポグ・スープはこのエピソードが初登場なので、ファンも初めて知る料理だ)。

 しかし、一方の主流だったはずのボ=カターン・クライズが挫折して意欲を失い、道に迷っていることに対して、確固として信じるものがあるディン・ジャリンには先へ向かう強さがある。

 たとえ他人にとってはどんなに価値のないことでも、何かを信じている者には「道」が見えているのだ。

 この「チャプター18:マンダロアの鉱山」での鉱山の泉への入水シーンには、こうした信じる者の強さが表れている。

 それに、クローン戦争で両親を亡くして孤児となったディン・ジャリンにとっては、選択の余地なくチルドレン・オブ・ザ・ウォッチに入らざるを得なかったし、そこは彼にとって家や家族も同然となったのであろう。

 故郷のマンダロアを取り戻そうとしたボ=カターン・クライズと、部族に再び受け入れてもらおうとするディン・ジャリンは相通じるものがある。価値観はそれぞれの主観に過ぎないのだ。

 そして、おとぎ話を信じた者へ訪れた奇跡なのか、なんとディン・ジャリンは泉の中に棲んでいたミソソーと遭遇!

 アーマラーによると、マンダロリアンの新時代到来を告げるミソソーの出現を昔のマンダロリアンの歌が予言していたという。

 ディン・ジャリンの信じる心が、故郷マンダロアは荒廃し、散り散りとなってしまったマンダロリアンたちの新時代を拓くのか?

 これまで頭骨のエンブレムで知られていたミソソーの生きている姿が初登場したことにも驚きのラストで、早くも次回が楽しみになる連続ドラマシリーズならではのエンディングだ。 

「マンダロリアン」シーズン3 第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」トリビアチェックポイント

ブーンタ・イヴ

 ペリ・モットーは、ブーンタ・イヴに仕事をするのだからもっとチャージをもらうべきとローディアンの客に言うほか、ブーンタ・ウィークでカンティーナに行く前にジャワを呼ぶようにピット・ドロイドに言い、ブーンタだからとR5-D4を半額に、オイル・バスは無料でとディン・ジャリンに言うなど、度々ブーンタ・イヴであることに言及している。

 ブーンタ・イヴは、タトゥイーンの祝日。『エピソード1/ファントム・メナス』でアナキン・スカイウォーカーが出場したポッドレースのブーンタ・イヴ・クラシックは年に1度、モス・エスパで行われていた。

 このブーンタ・イヴ・クラシックでアナキン・スカイウォーカーが優勝したことで、タトゥイーンを出てジェダイへの道を踏み出すことになり、アナキンの人生、そして銀河にとってもターニングポイントとなった日でもある。

 ブーンタ・イヴは、ハットのブーンタ・ヘスティリック・シャドルーが神性を得たことをたたえる日だと、正史(カノン)の書籍「きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック」に記述されている。レジェンズでは、モララン議会と暴君ジムに対するハットの勝利を祝う祝日で、ブーンタ・ザ・ハットにちなんだものとされており、設定に差異がある。

 モス・アイズリーでは、ブーンタ・イヴは夜に花火を打ち上げるようだ。

ルアメン

© 2023 Lucasfilm Ltd.

 ペリ・モットーは、グローグーがナブー・N1スターファイターからジャンプした際にルアメンみたいに跳躍する方法を誰が教えたのかと言う。

 ルアメンは、「クローン・ウォーズ」シーズン1 第13話「ジェダイの遭難」、第14話「平和の守護者」に登場。これらのエピソードではクローン戦争から逃れマリダンに入植していた(元はマイギートーの種族)、キツネザルのような小柄な種族だ。

 クローン戦争から逃れてきたマリダンのルアメンたちは、不時着したアナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノ、アイラ・セキュラ、コマンダー・ブライをはじめとした共和国軍に関わらないようにしていたが、そこに独立星系連合軍が襲撃。

 最終的には、共和国軍とルアメンは力を合わせて独立星系連合軍を撃退した。

コンコーディア

© 2023 Lucasfilm Ltd.

 ディン・ジャリンがマンダロアに近付く際にグローグーに教えている衛星、コンコーディアは「クローン・ウォーズ」シーズン2 第12話「デス・ウォッチの陰謀」にて初登場。

 プレ・ヴィズラが率いる、マンダロリアン戦士の文化の復活と、サティーン・クライズ女公爵を筆頭にした穏健派の新マンダロリアン政権の転覆を図っていたデス・ウォッチが拠点としていた。

 ディン・ジャリンはこのコンコーディアで育ったと明かしたが、彼が幼少の頃に分離主義者のドロイド軍から救い出してくれたマンダロリアンたちの左肩にはデス・ウォッチのマークがあった。

 このことからも、チルドレン・オブ・ザ・ウォッチはコンコーディアにいたデス・ウォッチの流れを汲んだ組織であると思われる。

カレヴァラ

© 2023 Lucasfilm Ltd.

 「マンダロリアン」シーズン3 第1話「チャプター17:背教者」にも登場した、ボ=カターン・クライズの居城があるマンダロア星系の惑星は、ディン・ジャリンがグローグーに改めて説明しているようにカレヴァラである。

 「クローン・ウォーズ」シーズン2 第13話「誘惑の航海」にて、サティーン・クライズ女公爵の説明の際にカレヴァラに言及されている。また、続く第14話「狙われた女公爵」では、カレヴァラで起きたデス・ウォッチによる爆破テロでマンダロアのジェレク副首相が亡くなったことがパルパティーン最高議長によって語られている。

ボ=カターン・クライズが知るジェダイ

 ボ=カターン・クライズは多くのジェダイを知っており、一緒に戦った良好な関係であったとグローグーに語っている。

 確かにボ=カターン・クライズは、「クローン・ウォーズ」ではオビ=ワン・ケノービ、アソーカ・タノ、「反乱者たち」ではケイナン・ジャラス、エズラ・ブリッジャーらとともに戦った仲であり、ジェダイは距離の近い存在だったと言える。

ボ=カターン・クライズの父

 ボ=カターン・クライズは、子どもの時にマンダロアの鉱山の泉へ行った際の話をする際に、ディン・ジャリンに自身の父の思い出を語る。教義を暗唱する娘たちを誇らしげに見ていたという父の様子を皮肉も交えながらも、マンダロアを守って亡くなった偉大な人物であると言う。

 ボ=カターン・クライズとサティーン・クライズの父は、アドナイ・クライズであるとデアゴスティーニの書籍「週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」にて設定されている。

マンダロア・ザ・グレート

 マンダロアの鉱山の泉に残された説明書きによると、この泉はかつてはミソソーの棲み処であり、マンダロア・ザ・グレートがミソソーを手懐けたとされている。

 マンダロア・ザ・グレートは、「マンダロリアン」シーズン1「チャプター8:贖罪」にてアーマラーにも言及されている。マンダロア・ザ・グレートは、大昔にジェダイと呼ばれる魔術師の一団と戦ったという昔話があるというのだ。

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 ジェダイと戦い、ミソソーを手懐け、ボバ・フェットのアーマーの肩のデザインでおなじみのミソソーの頭蓋骨をマンダロアのシンボルとするなど、断片的な伝説だけでもマンダロア・ザ・グレートはその名の通り偉大なマンダロリアンだったことが伺える。

 「マンダロリアン」はDisney+ (ディズニープラス)で配信中。

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