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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」エピソードガイド【ネタバレ注意】

スター・ウォーズ:バッド・バッチ

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 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」のエピソードガイドです。

 このエピソードガイドは、「ドロイドの墓場」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。

 この記事は「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」の他のエピソードガイドは、以下をご参照ください。

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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」ストーリー

 オード・マンテルのシドの店では、オメガがエコーに教わりながらザイゲリアン・クロスボウの練習をしていた。

 そこにやってきたシドは、高い価値を持ったデータを内蔵するタクティカル・ドロイドを、コレリアの廃棄処分施設から回収する仕事をバッド・バッチに依頼する。

 まだシドからの仕事を受けるか決めていないと言うハンターを、シドは自身の庇護の中でお互いに稼げるという、脱走兵には破格の条件であると説得。ハンターはシドからの仕事を引き受けることに。

 バッド・バッチは、マローダーを帝国のクラス4コンテナ輸送船の表面に接地させ、センサーを回避しながらコレリアに到着。廃棄処分施設に潜入した。

 ハンターとエコー、テクはドロイドの回収へ、レッカーは上階から見張りと援護、オメガは廃棄処分施設の溶鉱炉へと至るベルトコンベヤーに目標のタクティカル・ドロイドが流れていないか注視することに。

 作業員をスタンさせ、コントロールパネルにやって来るとエコーは情報にアクセスし、タクティカル・ドロイドが残り1体であることを確認。他はすでに処分されてしまったのだ。

 マクロバイノキュラーで探していたオメガは、ベルトコンベヤー上にタクティカル・ドロイドを発見。胴体とは離れていたが、頭部は無事なようだ。

 しかし、その頭部を作業員のひとりが持ち去ってしまう。

 追いかけようとするオメガの前に、別の作業員が立ちはだかった。ザイゲリアン・クロスボウを構えるオメガに、作業員に変装していたラファ・マルテスはヘルメットを取って、説得しようと話しかける。

 一方、タクティカル・ドロイドの頭部を持ち去ったのは、ラファの妹であるトレース・マルテスで、ラファにコムリンクで連絡を試みている最中にハンター、エコー、テクと遭遇してしまう。

 話し合おうと言うラファの言葉を信じたオメガがクロスボウを下げようとした隙に、ラファはクロスボウに掴みかかると、クロスボウは廃棄処分施設に命中してガスが噴出してしまう。

 銃撃の音を聞いた作業員は、バッド・バッチとマルテス姉妹がいる区画を封鎖。ポリス・ドロイドが鎮圧にやって来てしまう。

 上階にいるレッカーの援護を受けて、オメガとラファはその場から逃走。

 タクティカル・ドロイドの頭部を持つトレースはポリス・ドロイドの銃撃の中、ハンターたちから逃げ出す。

 ラファはトレースと合流しようとするが、トレースの背後にはハンターが迫る。ラファはトレースが投げたタクティカル・ドロイドの頭部を受け取るも、ポリス・ドロイドにぶつかり頭部を下層のベルトコンベヤーへと落としてしまう。

 すぐさま、トレースはベルトコンベヤーへ取りに行くが、ギリギリでオメガがタクティカル・ドロイドの頭部を先に奪取。

 コントロールパネルのエコーは封鎖を解くためにシステムをシャットダウンさせ、レッカーにメインコントロールパネルへ行くよう指示。

 しかし、メインコントロールパネルがあるデッキには道がない。高所恐怖症のレッカーは、ひるみながらも上部のクレーンに飛びついてジャンプし、頭を強打しながらもメインコントロールパネルにたどり着いて施設のシステムの再起動に成功。

 突然動き出したベルトコンベヤーにつまずいたオメガが取り落としたタクティカル・ドロイドの頭部を、トレースが奪取。オメガは足が挟まれて身動きができない状態に。

 封鎖が解除されるが、レッカーは頭痛に苦しんでいた。「優秀な兵士は…」とつぶやきながら苦しむばかりか、やって来たポリス・ドロイドの銃撃まで命中してしまう。

 ハンターとラファは、ポリス・ドロイドと銃撃戦を展開。

 トレースはラファとの合流地点へと急ぐが、身動きができずにベルトコンベヤーに乗せられたオメガを見やる。このままでは溶鉱炉へと落とされてしまう。

 オメガはハンターにコムリンクで助けを呼ぶ。ハンターはグラップリング・フックをベルトコンベヤーに固定して施設内の支柱を引きずり倒し、周囲のポリス・ドロイドたちを一掃してオメガを追いかける。

 オメガは、煙が立ち込める廃品が集積された下部に落ちてしまうが、トレースが助けにやって来た。溶鉱炉へと落とされてしまう寸前で、スーパー・バトル・ドロイドの脚部のパーツをつかんで引っ張りだそうとするが、ポリス・ドロイドに取り囲まれてしまう。

 そこにハンターが現れ、ポリス・ドロイドを倒してトレースとともにオメガを助け出す。

 バッド・バッチとトレース、ラファのマルテス姉妹は、出口が封鎖されポリス・ドロイドの大軍が押し寄せてくる中、ともに廃棄処分施設からの脱出を目指す。

 トレースは、ポリス・ドロイドの気を引くためにタクティカル・ドロイドの頭部を使って、廃棄処分施設にあるバトル・ドロイドを起動することを思い立った。バトル・ドロイドのリーダーに指令を伝達させ、ポリス・ドロイドのみを攻撃させるのだ。

 しかし、タクティカル・ドロイドのシグナルが弱く発信が出来ない。テクは、タクティカル・ドロイドの頭部にデバイスを取り付けて、シグナルを強化しようとする。

 「優秀な兵士は命令に従う」という声が頭の中に響くも、抵抗していたレッカーも起き上がり、バッド・バッチとマルテス姉妹を囲んでいたポリス・ドロイドたちを倒し始めた。

 はたして、バトル・ドロイドたちの起動は上手くいくのか、そしてタクティカル・ドロイドの頭部はどちらの手にもたらされるのか…

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」レビュー

スター・ウォーズ:バッド・バッチ

 前話の第5話「猛獣」にてバッド・バッチがシドの店で傭兵をはじめたことで、この第6話「ドロイドの墓場」ではバッド・バッチが仕事を依頼されて銀河の各地へ赴き、そのミッションに取り組むという模様を1話完結で描くフォーマットとなり、連続シリーズらしくなってきた。

 この設定が確立されたことで、銀河の至る所が登場できるようになったわけだが、オード・マンテル以外での最初の仕事の舞台は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場したコレリアで、ゲストキャラクターは「クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」でアソーカ・タノと交流があったトレース・マルテスとラファ・マルテスのマルテス姉妹、さらにはその「クローン・ウォーズ」でおなじみのタクティカル・ドロイドがストーリーのキーとなるなど、いきなりシリーズファンが楽しめる要素が盛りだくさんとなっている!

 今後のエピソードでも、これまでのシリーズ作品とのつながりが楽しみになりそうだ。

 とはいえ、登場した過去作のキャラクターや舞台のことを知らなくても楽しめるのが「バッド・バッチ」。トレースとラファのこれまでのストーリーを知らなくても、今回のエピソードを楽しむことはできるし、その含みのあるラストなどに興味を抱いたならば、「クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」の第5話~第8話を見ると良いだろう。

 「バッド・バッチ」を入口にDisney+ (ディズニープラス)で、関連作品を見ていくという視聴の仕方もアリなのだ。

 共に「クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」で登場したバッド・バッチと、トレースとラファのマルテス姉妹が巡り合い、『エピソード2/クローンの攻撃』でのジオノーシスのドロイド工場を連想させるコレリアの廃棄処分施設で、依頼された物品を回収して脱出するというミッションに取り組むことになるが、廃棄処分施設内での銃撃戦やアクションはおおまかに3チームに分かれ、複数の場所で描かれるにも関わらず、それぞれの位置関係や状況がわかりやすく描かれている。

 マクガフィン(ストーリーを進める上でキャラクターの動機付けをするアイテム)の争奪と脱出というシンプルなストーリーを見せ場の連続で盛り上げ、約21分という時間の中で上手くまとめたエピソードだ。

 そして、これまでのエピソードで頭痛に苛まれる様子が描かれてきたレッカーの症状は、ついに「優秀な兵士は命令に従う」とつぶやくまでに至った。

 クロスヘアーと同様に、オーダー66を引き起こした行動抑制バイオチップの影響がレッカーにも表れていることが明らかとなり、今後のバッド・バッチの脅威となることは間違いない。

 パワー最強・近接戦闘のレッカー、遠距離射撃のクロスヘアーがともに帝国側に回ってしまうことは、バッド・バッチをさらなる窮地に立たせるだろう。

 中盤以降の展開では、行動抑制バイオチップをいかに解除するかが鍵になりそうだが、手術には整った医療設備と、行動抑制バイオチップの切除のノウハウが必要となる。このノウハウを知る、キャプテン・レックスとの合流が待たれるところだ。

Disney+ (ディズニープラス)
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」トリビアチェックポイント

デジャリック

 シドの店でオメガがザイゲリアン・クロスボウを練習している際に、誤って命中させてしまったのはデジャリック・ホロチェスだ。

 デジャリック・ホロチェスはミレニアム・ファルコン内に設置されており、シリーズの随所に登場しているゲームだ。シドの店のデジャリックは、ゲームボード自体もホログラムで投影されている。

クラス4コンテナ輸送船

 バッド・バッチがコレリアに向かう際に、レーダーを掻い潜るためにマローダーを接地させていた宇宙船は、クラス4コンテナ輸送船。

 クラス4コンテナ輸送船は、帝国が使用している貨物船で「反乱者たち」などに登場。

Tシリーズ・タクティカル・ドロイド

 第6話「ドロイドの墓場」でのマクガフィン的な存在となるタクティカル・ドロイドは、「クローン・ウォーズ」に登場した、独立星系連合のドロイド軍の戦略や指令を担うドロイドで、シリーズを見てきたファンにはおなじみだろう。

 「反乱者たち」シーズン2 第3話「消えた戦士たち」では、エズラたちがキャプテン・レックスを探す際に、アソーカ・タノから「何か探したり計算するには最適なドロイド」として古いタクティカル・ドロイドの頭部を渡しており、その頭部に価値があることは示されていた。

コレリア

 バッド・バッチがタクティカル・ドロイドの回収に向かった惑星のコレリアは、造船のほか、ハン・ソロをはじめとした有名なパイロットを多く輩出しており、ウェッジ・アンティリーズ、賞金稼ぎのデンガーもコレリア人。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (字幕版)

 このハン・ソロの故郷として長年知られてきた惑星コレリアは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でついに実写映画に登場。

 「バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」でも、コレリアの都市であるコロネット・シティの夜の情景が描写され、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のオープニングを彷彿とさせた。

 「バッド・バッチ」は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のオープニングの6年前となるので、この時どこか近くにハンとキーラもいたのだろう…

トレース・マルテス、ラファ・マルテス

スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン

© 2020 Lucasfilm Ltd.

 コレリアでタクティカル・ドロイドの回収を依頼されたバッド・バッチと争い、同じくタクティカル・ドロイドを狙っていたのは、「クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」第5話~第8話の「夢見るトレース」、「危険な取引」、「取引の果て」、「再結束」に登場したトレース・マルテスとラファ・マルテスのマルテス姉妹だ。

「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」について、ネタバレなしでのレビューです。ストーリーの核心には触れていないので、未見の方もどうぞ。

 「クローン・ウォーズ ファイナル・シーズン」では、トレース・マルテスはコルサントのアンダーワールドのレベル1313で修理店を営んでおり、ジェダイ・オーダーを辞めたアソーカ・タノがここに辿り着いて友人となる。

 一方で、危険な仕事に手を染めていたのが姉のラファ・マルテス。ラファがスパイス輸送の仕事を引き受けたことから、マルテス姉妹とアソーカ・タノはパイク・シンジゲートとのトラブルに巻き込まれることに。

 こうしたことから、コレリアの廃棄処分施設に潜入してタクティカル・ドロイドを回収する仕事は、いかにもラファ・マルテスが引き受けそうだと思われたが、実際には帝国に抵抗する勢力のためにやっていたことが明らかになり、アソーカ・タノとの出会いによってトレースとラファも影響されたことが伺える。

 「バッド・バッチ」第6話「ドロイドの墓場」で気になる謎といえば、ラストでトレースとラファが話をしていたホログラムの相手だ。

 会話の内容から、2人にタクティカル・ドロイドの回収を依頼した帝国に抵抗する勢力の者と思われるが、日本語版吹き替え版では敬語で話をしており、目上の人物であると思われる。

 さてその正体は…ベイル・オーガナなど、後に反乱軍を結成することになる元老院議員などの政治家だろうか…

E chu ta(イ チュタ)

 バッド・バッチに攻撃してきたポリス・ドロイドが発言している「E chu ta(イ チュタ)」は、『エピソード5/帝国の逆襲』のクラウド・シティで、C-3POとすれ違ったE-3POが言っていたハット語のフレーズ。

 これを言われた後にC-3POは、「失敬な!」と言っていたので、バカにしたり、侮辱したりする意味の言葉と思われる。

 今回の「バッド・バッチ」では、ポリス・ドロイドが毒づきながら撃ってきたという描写となるのだろう。

エコーの勘違い

 トレースが「気をそらさないと」と言った後に、ラファも「敵の気をそらさないとね」と言ったことに対して、トレースは「今のはエコー?」と言い、これを聞いたバッド・バッチのエコーは自分が呼ばれたものと勘違いをする。

 これは、ラファが偶然にも自身と同じ主旨のセリフをやまびこのように連続して言ったことに対して、トレースが残響(エコー)のようだと思って言ったことが、バッド・バッチのエコーが自分が呼称されたと思うという、言葉遊びのギャグだ。

R7-A7

 トレースとラファとともにいたアストロメク・ドロイドは劇中でR7と呼ばれていたが、StarWars.comのデータバンクにより、アソーカ・タノのアストロメク・ドロイドであるR7-A7であることが確認された。

 R7-A7は、アソーカ・タノのアストロメク・ドロイドとして「クローン・ウォーズ」で活躍。しかし「ファイナル・シーズン」第12話「勝利と死」で、オーダー66を元にアソーカ・タノとレックスを攻撃してきたクローン・トルーパーの銃撃によって破壊されてしまう。

 乗っていたヴェネター級スター・デストロイヤーのトライビューナルの墜落後、R7-A7の残骸は回収されたようでアソーカとレックスが乗ってきたYウィングの側に置かれているのが、このエピソードのラストで確認できる。

 この状況の後、どのようにトレースとラファがR7-A7を使用するようになったのかは不明だが、まさかアソーカかレックスのいずれかが、トレースたちの元にR7-A7をもたらしたのだろうか…

 ハンターが言った「全員がそうじゃない。俺たちは違うんだ」というセリフを、ラファは以前にも聞いたことがあるようだが…

Disney+ (ディズニープラス)
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中

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