「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」エピソードガイド【ネタバレ注意】

スター・ウォーズ:バッド・バッチ スター・ウォーズ:バッド・バッチ シーズン1 レビュー/トリビア
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スター・ウォーズ:バッド・バッチ

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 Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」のエピソードガイドです。

 このエピソードガイドは、「エリート分隊」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。

 この記事は「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」の本編鑑賞後にご覧ください。

 「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」の他のエピソードガイドは、以下をご参照ください。

スター・ウォーズ:バッド・バッチ シーズン1 レビュー/トリビア

Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」sシーズン1のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。

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「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」ストーリー

 機体の一部をスパークさせながら、ハイパースペースを航行するマローダー。船内では、パワー・ドロイドのゴンキーにもたれて座るオメガを気遣いながら、ハンターが食料を配る。

 あっという間に食料を食べてしまい、追加を求めるレッカーを見てオメガは自分の分を譲ろうとするが、ハンターはオメガにはまともな寝床もないのだとレッカーを思い止まらせる。

 船内はライトが消えるなど、サルーカマイ脱出時にで受けたダメージにより随所でシステムの不具合が起きていた。テクは、船にはまだ致命的なシステム障害はないとして、クローン・トルーパーの脳内に埋め込まれているという行動抑制チップの機能を調べるためのスキャナーの制作を優先する。

 その時、マローダーは突然ハイパースペースからリアルスペースに離脱。キャパシターが故障したため、近くの衛星に不時着することに。高所恐怖症のレッカーは狼狽するが、オメガがいることに気付き平静を装う。

 不時着したマローダーではテクとエコーが状況を確認し、嵐が激しいため通信機が使えないこと、キャパシターがサルーカマイでの銃撃戦で損傷したため、交換が必要であるが在庫にはスペアがあることが判明。オメガがキャパシターを探すため取り出したのは、クロスヘアーの武器キットだった。クロスヘアーの不在を寂しがるレッカー。

 テクは、クロスヘアーの行動は抑制チップが影響していることを示唆し、オメガもそのためのチップだと同意する。

 カミーノでは、クロスヘアーがAZ-4にバイタルが最適レベルであると診断を受けていた。ナラ・セは、クロスヘアーを見つめながら処置に順応しているようだとターキン提督に告げる。

 そこにランパート中将が入室して来る。ランパート中将は、サルーカマイでチェーンコードについてホログラムで告知していた人物で、ターキンもチェーンコード制度が成功していると評判を聞いたと口にする。

 ターキンはウォー・マントル計画の進捗を聞くと、精鋭が新しい司令官の元でここでの訓練の開始を待っており、予定通りであるとランパートは報告。

 ランパートは、ターキン、ナラ・セ、そしてクロスヘアーとともに移動する間、強い支配体制下での秩序を保つため、兵の増強が必要だと説く。ナラ・セは、クローンの増産に対応出来ると言うが、ランパートはクローンだけには任せられない重責であり、他の方法でも忠実な兵士を育てなければと言う。

 ランパートは、帝国初のエリート分隊を一同に紹介。彼らは銀河中から集められたトップクラスの兵士で、熟練のクローン・トルーパーがエリート兵を訓練することで無敵の軍隊が出来ると言う。

 呼吸マスクをしたテクとエコーは、キャパシターの交換に取り掛かっていた。エコーは、何かの気配に気付いて辺りを見回す。すると、マローダーの船体に大きな爪でつけられたような損傷を発見。これは着陸時にはなかったものだ。

 テクとエコーが離れている間に、機体にセットしたキャパシターが何者かにもぎ取られてしまう。

 テクとエコーがシャトル内に戻って異常をハンターに報告していた時、船内の照明が落ち、キャノピーの外にキャパシターをくわえた生物の姿が見えた。テクは、生物を電力をエサにするオルド・ムーン・ドラゴンであると推測。充電されたキャパシターに引き寄せられて来たのだ。

 ハンターは、オメガとともにキャパシターを取り戻しに行くことに。

 カミーノでは、エリート分隊のメンバーが検査を受けていた。ラマ・スーは、彼らをホログラムで見て生まれながらの兵士であるクローンと同等になり得ないと主張するが、ランパートはスキルは学ぶことができ、志願して入隊した忠誠心に価値があると言う。

 ターキンは、実技試験を見るためクロスヘアーとともにオンダロンへ向かわせ、ソウ・ゲレラのキャンプを一掃するよう命じるのだった。

 ハンターは、遺伝子変異で備わった追跡の能力でドラゴンの跡を追う。オメガは、クロスヘアーは自分の意思によるものではないので怒らないであげてと言うが、ハンターは仲間を置き去りにした自分に怒っているのだとため息をつく。オメガは、なんとかしてクロスヘアーを連れ戻そうと言った。

 クロスヘアーが率いるエリート分隊は、オンダロンへ向かう。エリート中隊のトルーパーのひとり、ES-01はクローンであるクロスヘアーが司令官であることに不満げだ。クローンが有能なのであればクローンではない自分たちがなぜ雇われたのか、代われということではないのかと言うが、クロスヘアーは黙ったままだった。

 オンダロンでは、ソウ・ゲレラと合流すべく移動しようとする部隊がいた。付近で起きた警報に警戒態勢を取るものの、遠距離からの狙撃を口火に攻撃を受けてしまう。

 ハンターとオメガは、キャパシターを発見。ハンターが回収するために近付くと、オルド・ムーン・ドラゴンが突然現れて襲い掛かり、キャパシターをくわえて逃げてしまう。ハンターは、この襲撃で呼吸マスクが外れてしまった。オメガは呼吸マスクを気を失ったハンターに装着し、エコーとテクに助けを呼ぶが嵐により連絡が取れない。ハンターのブラスターを持ち、オルド・ムーン・ドラゴンを追って巣穴へ潜るオメガ。

 オンダロンのソウ・ゲレラの部隊は、クロスヘアーの長距離からの正確な狙撃と、エリート分隊の容赦ない攻撃に劣勢だ。船で逃れようとするも、パイロットを狙撃されて離陸を阻まれてしまう。

 クロスヘアーは船内にいた兵士にソウ・ゲレラの居場所を聞くが、答えを得られないと即座に射殺してしまった。そのブラスターを乗員にも向けた時、ES-01は民間人は捕虜にすべきだと主張し、クロスヘアーの行動は間違っていると止めようとするが、クロスヘアーはやるべきことを忠実に遂行するから司令官となったのだと従わないES-01を射殺。「優秀な兵士は命令に従う」とつぶやき、残ったメンバーに任務を完了するよう指示する。

 オメガは巣穴でキャパシターを見つけるが、目の間にオルド・ムーン・ドラゴンが迫る。意識を取り戻したハンターは、オメガの元へ急ぐが…

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」レビュー

スター・ウォーズ:バッド・バッチ

 「バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」では、バッド・バッチの視点からのみ描かれた第2話を挟んで、カミーノに残ったクロスヘアーと、ターキンら帝国軍のクローンに頼らない軍拡、そしてこれに危機感を募らせるラマ・スーとナラ・セの描写も交えた構成となっている。

 クロスヘアーの行動は行動抑制チップによるものだとオメガは説明するが、クロスヘアーの帝国の指令を忠実に実行する姿勢はより冷徹になってきており、仮に行動抑制チップを無効化できたとしても、その間の行いはクロスヘアーに大きな影響を残しそうだ。

 そして第3話「エリート分隊」は、ランパート中将が推し進めるクローンではない精鋭の志願兵による軍隊の強化を目指すウォー・マントル計画の存在が明かされたことにより、「バッド・バッチ」のシリーズを通して描かれていく要素が、もうひとつ明確になったエピソードだと思う。

 それは、「クローン・トルーパーは、いかにしてストームトルーパーに取って代わられたのか」ということだ。

 『エピソード2/クローンの攻撃』で登場したクローン・トルーパーは、『エピソード3/シスの復讐』ではフェイズⅡのアーマーを装備し、より後のストームトルーパーを思わせるデザインとなった。

 「バッド・バッチ」ではフェイズⅡのクローン・トルーパーたちが、ストームトルーパーへと変貌していくその具体的な過程を描いていくことになるのではないか。

 戦争は終わり、戦争のために造られたクローンたちは目的をなくし、時代遅れとなってしまった。時代に迎合しない、はみ出し者のクローン・トルーパーたちは、通常のクローンたちが次第に徴兵された兵員に取って代わられ、常人の倍の速度で老いて前線から外されていく様子を見て何を思うのか。

 『エピソード3/シスの復讐』でアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーの姿となった時に、「宿命の環が閉じた」と感じたように、「バッド・バッチ」でおなじみのストームトルーパーの部隊が帝国軍に最初に配備されるシーンが登場するとしたら、ファンにとって大きな感慨を生むだろう。

 かつての仲間たちが追いやられ、銀河の表舞台から降りていく兄弟たちを外側から見つめるのは、クローン・トルーパーのマジョリティではないバッド・バッチだからこそ担える役割なのかも知れない。

 第3話は「エリート分隊」という邦題だが、原題は「Replacements」。Replacementは、交代要員、補充兵といった意味合いで、クローンと志願兵の交代を指している。

 クローン・トルーパーからストームトルーパーへの進化の過程、そのミッシング・リンクが見えてくるのが「バッド・バッチ」というシリーズなのではと思えるのだ。

Disney+ (ディズニープラス)
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中

「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第3話「エリート分隊」トリビアチェックポイント

呼吸マスク

 不時着した衛星でバッド・バッチらは、呼吸マスクを装着する。

 口と鼻を覆うこのマスクは、『エピソード5/帝国の逆襲』にてハン、レイア、チューバッカがスペース・スラッグの体内にて使用したマスクを彷彿とさせる。

ウォー・マントル計画

 ランパート中将が進めるウォー・マントル計画とは、共和国軍が用いてきたクローン・トルーパー以外に志願して入隊してきた兵士を増強することで、帝国軍の強い支配体制下での秩序を保つというもののようだ。

 第3話「エリート分隊」では、精鋭のエリート兵員をクローン大戦を生き延びた歴戦のクローン・トルーパーが訓練することで、忠誠心を持ち、修羅場をくぐり抜けた経験を学んだ部隊を作り上げようという構想が伺える。

 結果としては、ES-01は良心に従ってしまい、結局行動抑制チップの影響下にあるクロスヘアーが最も帝国に忠実だったのではと思うが…

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (字幕版)

 この「ウォー・マントル」という言葉は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でジン・アーソがスカリフのシタデル・タワーにてデス・スターの設計図を探しているシーンで読み上げているのだ!日本語字幕/吹き替え版では、「ウォー・マン・クロウ」と表記/発声されてしまっている。

 これが「バッド・バッチ」に登場したウォー・マントル計画のことだとすると、19年後にはスカリフのシタデル・タワーに帝国の機密情報として厳重に管理されていることになる。計画の全貌、そして帝国にもたらした影響はこれから明らかになっていくのだろうか…

 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でシタデル・タワーにてジン・アーソが読み上げる言葉が他作品に登場するのは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のハイパースペース・トラッキングに続き2度目。

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のトリビア、隠れ要素(イースターエッグ)、過去作へのオマージュや引用、その他小ネタといった、知っているとより本作が楽しめるチェックポイントをまとめました。当然、ネタバレ満載の記事なので『最後のジェダイ』の観賞後にチェックしてください!

 こうなったら、このシーンに登場する言葉であるステラー・スフィア、マーク・オメガ、パックス・オーロラ、クラスター・プリズム、ブラック・セーバーも覚えておいても良いかも!

 ん?マーク・「オメガ」?どうなんでしょう…

Disney+ (ディズニープラス)
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中

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