Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第8話「再会」のエピソードガイドです。
このエピソードガイドは、「再会」のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、このエピソードをより深く知るためのテキストをまとめています。
この記事は「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第8話「再会」の本編鑑賞後にご覧ください。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」の他のエピソードガイドは、以下をご参照ください。
Disney+ (ディズニープラス)で配信中の「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」sシーズン1のストーリー、レビュー(感想・考察)、隠れ要素(イースターエッグ)やオマージュなどのトリビアの解説といった、エピソードをより深く知るためのテキストをまとめたエピソードガイドです。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第8話「再会」ストーリー
カミーノでは、ヴェネター級スター・デストロイヤーに電圧変化があり、クローン・フォース99が発見されたというブラッカの解体屋からもたらされた情報を、クロスヘアーがラマ・スーとランパート中将に報告していた。
ラマ・スーは、実験的なユニットであるクローン・フォース99のスキルには価値があるとし、生け捕りを主張するがランパート中将は脱走した不良クローンには興味がなく、全員の抹殺をクロスヘアー命じる。
ブラッカの廃墟では、レッカーがオメガにサーマル爆弾の分解方法を教えていた。テストとして、10秒以内でのサーマル爆弾の解除をオメガにやらせるが、切断するワイヤーを間違えてしまう。
しかし、使用していたのはただの発煙筒。レッカーがオメガを驚かせたのだ。
ハンターに呼ばれ、エコーとともにヴェネター級スター・デストロイヤーに戻る途中、解体ギルドが彼らを監視していることに気付く。
レッカーとエコーはおもむろに走り出し、解体ギルドのメンバーをスタンさせるが、1人がリパルサーリフトを搭載した乗り物で逃げ出してしまう。
しがみついていたハンターも振り落とされてしまうが、待ち伏せていたエコーの狙撃により最後の一人のスタンに成功。
解体ギルドのパトロールに発見されてしまったため、エコーはブラッカからの脱出を主張するが、ハンターはブラッカに残された武器などの売れるものを回収し、資金にしようと考える。テクによると、ダイアノーガがいるおかげで武器の残余があるほか、ブリッジには武器以上に価値のあるデータも残されているという。
そこで、ブリッジで動力を復旧させて情報を集めることに。
レッカーとオメガは動力が復旧した艦内で武器を探し、大量のプロトン魚雷を発見。
大量に残された共和国の装備を前にして、ハンターはシドに貸しを作るほどだと評するが、エコーはレックスと行けば借りもなくなっていたと言う。
ハンターは、レックスとは進む道が違うと言うが、エコーは俺たちは兵士であり、進む道は1つでしょうと返すのだった。
テクに呼ばれ、ブリッジにやって来たオメガ。艦のハードウェアは、消されていない状態だった。テクはオメガに、マスタードライブのコピーを頼む。
オメガは、ブリッジのパネル中で赤く点滅しているランプを発見。テクは、これは近距離センサーであり、接近する船があると示すものだが、おそらく誤作動だろうと説明する。
だが、上空を3機のニュー級アタック・シャトルが横切る。実際に他の船が近くまで来ていたのだ。
カミーノでは、ラマ・スーがもう時間はなく、ブラッカでの帝国のミッションが我々の計画を脅かしているとナラ・セに話していた。
さらなる応援を雇わねばと言うラマ・スーに、ナラ・セはすでに追っ手を差し向けていると話す。ラマ・スーは、賞金稼ぎが若いクローンを無傷で取り戻してくれれば何の問題もないと言う。
バッド・バッチは、やって来た帝国軍の中にクロスヘアーの姿を確認する。テクはスキャナーをブロックしたと告げるが、ハンターはクロスヘアーは止められないと言うのだった。
到着したエリート中隊のトルーパーのひとりであるES-03は、大気の影響でスキャナーが不調だと報告するが、クロスヘアーはこれは妨害されたもので、まだバッド・バッチは艦内にいることを看破。クローン・トルーパーたちをバッド・バッチが乗ってきた宇宙船の捜索に出した。
バッド・バッチの面々は、通常は艦首から捜索するだろうと予想し、艦内に潜入した敵に見つからないよう別のルートを探す。
クロスヘアーは、マローダーを発見したというクローン・トルーパーの報告を聞き、周囲の封鎖を指示する。
テクは、帝国軍の通信の傍受に成功。格納庫へ追い詰めようという連絡を聞き、その裏をかいて砲台デッキを通ることにする。
だが、その砲台デッキでクロスヘアーが率いる帝国軍に包囲されるバッド・バッチ。
通信の傍受は、クロスヘアーに読まれていたのだ。
テクは、エコーに艦の予備動力をキャノンへ回すように指示。キャノンを撃って、砲台デッキを崩すのだ。
ハンターとオメガは、クロスヘアーに行動抑制チップの存在を話して説得を試みるが、クロスヘアーは他のトルーパーに子ども狙うよう言い放つ。
その時、キャノンが火を吹いた。轟音とともに巻き起こる混乱に乗じて、クローン・トルーパーを倒すバッド・バッチ。
砲台デッキが崩壊する中、脱出しようとするバッド・バッチに向けて火炎放射器を放つエリート・トルーパーが立ちはだかるが、レッカーが投げたプロトン魚雷が直撃し、倒されてしまう。
バッド・バッチは敵に見つからずに脱出するため、艦内のイオン・エンジン・チャンバーにたどり着いた。戦艦のエンジンの中を通り抜けていくのだ。
クロスヘアーは崩壊した砲台デッキで這い上がり、シャトルで離脱。ブリッジに向かわせ、命令を待つように言う。
エンジンの端までたどり着き、外へ出ようとするテク。しかし、ブラスターの光弾が飛んで来る。クロスヘアーが狙撃しているのだ。
エンジンの外を帝国軍に包囲されている状況を見て、ハンターは引き返そうとするが、イオン・エンジン・チャンバー内にエンジン音が聞こえてくる。
テクが艦のメイン・パワー・コアを修復したことを利用して、帝国軍がエンジンを稼働させたのだ。エンジンに火が入るまで、2分を切っていた。
イオン・エンジン・チャンバーに留まれば稼働したエンジンに焼かれ、外に出ればクロスヘアーに狙撃されてしまう。
ハンターは、レッカーが持っていた爆発物でエンジンを破壊することを思いつく。テクによると、この爆発物ではイオン・エンジン・チャンバーを破壊出来ないものの、チャンバー内の湾曲に沿って爆発物を設置すれば、パワーコアが不安定になったスキにシリンダーから飛び出せるかも知れないと言う。
これを聞き、爆発物を設置する一同。
クロスヘアーは、準備ができたエンジンの稼働を指示。エンジンが稼働し始めると同時に、レッカーは爆発物を起爆。
爆破により、エンジンから切り離されたシリンダー部分とともにバッド・バッチは落下。
シリンダーが外れたことで、待ち構えていたクロスヘアーとクローン・トルーパーたちは火を吹いたエンジンに吹き飛ばされてしまう。
一転して窮地に陥ったクロスヘアーはエンジンを止めさせ、バッド・バッチはシリンダーの落下の衝撃を生き延びるも、ハンターとオメガはエンジン付近、他のメンバーは左舷側に分かれてしまう。一行は、マローダーで合流することにする。
クロスヘアーは、救助に来たクローン・トルーパーにマローダーに戻るであろうバッド・バッチを止めるように言う。
トルーパーは、マローダーを包囲しているCT-8508に連絡を取るが、応答はない。
CT-8508は、マローダーの側に横たわっていた。そこに現れたハンターとオメガは、クローン・トルーパーたちが倒されている光景を目の当たりにする。
マローダーで待っていたのは、キャド・ベインと彼のドロイドであるトド360だった。
キャド・ベインが賞金稼ぎであることを見抜くオメガ。ハンターは雇い主を聞くが、キャド・ベインは極秘情報として教えない。
キャド・ベインの狙いはオメガだ。
お互いにブラスターへと手を伸ばし、にらみ合うハンターとキャド・ベイン。この対決の行方は…
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第8話「再会」レビュー
前話である「戦いの傷痕」で、バッド・バッチの行動抑制チップの問題が片付いたのも束の間。
ラストシーンで解体ギルドに発見されたことから、行動抑制チップと同様に第1話「余波」で提示された、チップによって帝国軍に忠実な兵士となってしまったクロスヘアーとの対決、そしてオメガを狙うもうひとつの思惑へとストーリーは移っていく。
第3話「エリート分隊」以来の登場となったクロスヘアー。バッド・バッチの面々と対面するのは、第1話以来のこととなる。
バッド・バッチの戦い方を熟知しており、彼らの行動を先読みするクロスヘアーと、臨機応変かつ大胆なバッド・バッチの対決は、お互いの戦略の裏をかくギリギリの頭脳戦を展開。双方の強みが発揮され、二転三転する戦況は見せ場のバランスが取れており、次の展開が楽しみになる。
そして、バッド・バッチとクロスヘアーの対決に留まらず、終盤でストーリーを急展開させてしまう第三勢力に驚かされる。
そう、「クローン・ウォーズ」のシリーズを通して暗躍し続けてきた賞金稼ぎ、キャド・ベインが「バッド・バッチ」に登場するというサプライズだ!
前話「戦いの傷痕」でのキャプテン・レックスに続き、「クローン・ウォーズ」の人気キャラクターであるキャド・ベインの登場は、「バッド・バッチ」が「クローン・ウォーズ」の実質的続編シリーズであることをますます実感させられる。
キャド・ベインとハンターの対決シーンでは、それまでと一転してマカロニ・ウェスタン調の演出に。
それもそのはず、キャド・ベインは、『続・夕陽のガンマン』でリー・ヴァン・クリーフが演じたエンジェル・アイがインスピレーションの元で、このエピソードで再登場したクロスヘアーは同じく『続・夕陽のガンマン』の主演であるクリント・イーストウッドをモデルにしており、マカロニ・ウェスタンな演出も必然なのだ。
キャド・ベインとハンターのお互いの目のクローズアップからの早撃ちは、まさに『続・夕陽のガンマン』の終盤の撃ち合いの前のにらみ合いを連想させる。
クロスヘアーよりも早く、『スター・ウォーズ』に登場していた元祖「爪楊枝の男」であるキャド・ベイン。
タイトルの「再会(Reunion)」は、クロスヘアーとバッド・バッチの再会のことであるとともに、「クローン・ウォーズ」からのファンにとっては、キャド・ベインとの「再会」も指しているのではないだろうか。
そのキャド・ベインの雇い主は、帝国軍がバッド・バッチ全員の抹殺を命じていることに対し、賞金稼ぎによってオメガを生け捕りにしようとしている劇中での描写を考えると、ラマ・スーとナラ・セといったオメガに価値を感じているカミーノアンたちだろう。
第4話「追いつめられて」で同じくオメガを捕えようとしていたフェネック・シャンドも、カミーノアンたちが雇い主という可能性もある。
カミーノアンが必要とするオメガの真価が、「バッド・バッチ」シリーズ後半での大きな軸となっていくだろう。第8話「再会」ではキャド・ベインを賞金稼ぎと見抜いたオメガの洞察力も、彼女が持つ秘密のヒントになるのだろうか…
そして、バッド・バッチはこれまで絆を結んできたオメガを奪還しようとするだろう。その時、命令に従う兵士だったバッド・バッチの面々は、自分たちの意思で行動することで、自身の進む道を見つけ出していくことになりそうだ。
いずれにしても、キーとなるのはオメガ。
第8話「再会」は、さらなるサプライズもあるであろう「バッド・バッチ」シリーズ後半戦が楽しみになる、転換のエピソードと言える。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」第8話「再会」トリビアチェックポイント
プロトン魚雷
レッカーがヴェネター級スター・デストロイヤーから回収したのは、プロトン魚雷。
プロトン魚雷は、『エピソード4/新たなる希望』でルーク・スカイウォーカーがデス・スターの排熱孔へと発射し、メイン・リアクターからの連鎖反応でデス・スターを破壊した兵器。
また、『エピソード1/ファントム・メナス』ではアナキン・スカイウォーカーが通商連合のドロイド司令船に侵入した際に、内部からナブー・スターファイターのプロトン魚雷を発射してドロイド司令船を破壊、ナブーの戦いを勝利へと導くなど、ここぞという時に威力を発揮している。
キャド・ベイン
マローダーに戻ってきたハンターとオメガの前に立ちはだかったのは、デュロスの賞金稼ぎであるキャド・ベインだ!
ジャンゴ・フェットが亡き後、銀河一の賞金稼ぎという評判を得ていたキャド・ベインは、「クローン・ウォーズ」シーズン1の最終話である第22話「人質」にて登場以来、シリーズを通してジェダイと共和国を苦戦させるという、肩書ばかりではない強さを見せてきた。
ダース・シディアスの依頼で、ホロクロンやカイバー・メモリー・クリスタルといった機密情報をジェダイ・テンプルから盗み出し、ジャバ・ザ・ハットからは共和国に捕らえられたズィロ・ザ・ハットの脱獄を依頼され、元老院議員たちを人質に取ってこれを成功させるなど、基本的には仕事を見事に遂行するという評判に違わない実力を持っており、「クローン・ウォーズ」での第三勢力であるならず者たちの代表格であるキャラクターだ。
しかし、ナブーでのパルパティーン最高議長の誘拐の仕事において共和国軍に捕まってしまい、これ以降「クローン・ウォーズ」には登場していなかった。しかし、キャド・ベインは死亡してなどいない。
クローン戦争が終わり、共和国から帝国へと変貌する時代においてキャド・ベインは何らかの方法で共和国軍から逃れ(脱走でもしたのだろう)、賞金稼ぎとして活動していることが「バッド・バッチ」第8話「再会」にて判明。
ハンターを相手にした早撃ち対決で、相変わらずの強さを見せた。
トド360
キャド・ベインとともにハンターとオメガの前に現れたドロイドは、トド360。
トド360は、「クローン・ウォーズ」に登場したキャド・ベインが持つドロイド。キャド・ベインの仕事において、工作活動など様々な形でサポートを行い、「クローン・ウォーズ」シーズン3 第8話の「邪悪なる計画」ではC-3POとR2-D2を捕らえたことも。
日本語吹き替え版では「あちき」、「~っす」とひと癖あるしゃべり方となっている点も大きな特徴だ。
原語では、『スター・ウォーズ』パロディでもおなじみのTVシリーズ「ロボット・チキン」や『オースティン・パワーズ』のDr.イーブルの息子役で知られるセス・グリーンがトド360の声を担当している。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」はDisney+ (ディズニープラス)にて独占配信中
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