2023年12月10日(日)の「東京コミコン2023」(「東京コミックコンベンション2023」)で行われた、「セレブ・ステージ:クリストファー・ロイド」の模様をレポート!
クリストファー・ロイドは、「マンダロリアン」シーズン3 第6話「チャプター22:傭兵」にてヘルゲイト長官役で出演。
まだ「マンダロリアン」への出演が公式発表される前の2022年11月に開催された「東京コミコン2022」では、「マンダロリアン」シーズン3出演の質問に対して、「楽しい撮影だった!ウソだよ!なんだか混乱してきた…」と言って明言は避けながらも、出演を示唆。自身の出演の有無に関わらず、素晴らしい作品だと話していました。
「マンダロリアン」に関する発言は、以下の動画をご参照ください。
「東京コミコン2023」でも、これまでの俳優としてのキャリアを振り返りながら様々なエピソードを披露してくれました。
この「セレブ・ステージ:クリストファー・ロイド」の模様は、動画もございます。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がヒットするまで
クリストファー・ロイドといえば、なんといっても『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作でドクことエメット・ブラウン博士を演じたことで知られてます。その他にも、『アダムス・ファミリー』シリーズのフェスター・アダムス役などで人気を集めるほか、最近では『Mr.ノーバディ』などに出演。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』撮影当時のことで今でも覚えてるエピソードは、サンフランシスコの近くで一晩中、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のミュージックビデオの撮影をしていた時、本作の作曲家(アラン・シルヴェストリを指していると思われる)が撮影のテイクの間に歩いてきてどんな作品になるのか、成功するのだろうかということを言っていたそう。
まだ公開前で、期待されているかどうかはわからない中、良い映画になるだろうとは思っていたが、ここまでの人気になるとは思わなかったそうです。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と、ドクがここまで世界中に愛されるようになったことについて、クリストファー・ロイド自身もアインシュタインなどの物事がどのように機能して、それが何であるかについての大きな問題を解明しようとしている科学者について記されたものを読むことが大きな刺激になるといいます。
考えに考え抜いて、浴室で倒れ、トイレに頭をぶつけてフラックス・キャパシターが必要であることに気付いたドクのキャラクターは、クリストファー・ロイド自身の知的好奇心からも来ているのかも知れません。
1作目の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が良いスタートを切ってヒットした際は、物事が上手くいっていると感じ、2作目、3作目の出演料の成功報酬も弾まれたそう。
クリストファー・ロイドは、「マンダロリアン」シーズン3のほか『Mr.ノーバディ』に出演するなど、近年も出演作積み重ねていますが、俳優を続けるコツ、俳優として大事にしていることは、どのように服を着るか、自分自身をどのような方法で表現し話すかなど、その役柄の心の中、精神すべてを理解しようとすることで、自身のパフォーマンスで観客に伝えることが出来るその役の真実を見つけようとすることだと語ります。
不安が漂う時代でも、未来はひとりひとりが作るもの
また、Netflixの「ウェンズデー」も話題となる中で、映画『アダムス・ファミリー』にてフェスター役を演じたこともフォーカスされているクリストファー・ロイドは、7歳〜10歳の時に週刊誌の連載で原作コミックに親しんでいたそうで、時が流れエージェントから『アダムス・ファミリー』映画化の連絡があったそうです。
過去30年間、数回日本に訪れているというクリストファー・ロイド。最初の2、3回はCMの撮影で訪れており、中にはジェットコースターで撮影を行ったことも。仕事なので、その夜は何度もジェットコースターに乗ることになったんだとか!
1985年の自分が2023年にタイムトラベルをして、 今の自分に会いに来れたらどんなことを話したいという質問には、毎日、身の回りだけではなく世界的に影響を与える気候問題や、民主主義と独裁政治の間の争いといったニュースが飛び交っていますが、私はそれがうまくいくことを願っていますし、誰もが少し心配していると思いますが、1985年はまだそのような緊急性はなかったと思うと、この38年間の世界情勢の変化を挙げました。
さらに、私たちはより良い世界を作ることに役立つかどうかに関わらず、私たち一人一人に選択出来る非常に多くの方法があることを知っていると思うとも言います。
こうした先行きに不安が漂う時代の中でも、一人一人に未来を選ぶことが出来る。それは『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 3』の名セリフにもつながるものということで、ドクの「Your future is whatever you make it. So make it a good one.(君たちの未来は君たちが作るものだ。だから、良いものにしなさい)」のセリフを生で発してくれました!
さらに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で製作と脚本を務めたボブ・ケイルを、並外れた夢を持っていてそれを実現させたと賞賛。そして、とりわけ共演したマーティ・マクフライを演じた主演のマイケル・J・フォックスに感謝と謝意とともに、並外れた人で、自分自身について大きな勇気とユーモアを持っていると賞賛!彼は宝物だと称えました。
これまで出演した作品の中では、人生を変え、並外れて心の中で際立っているものとしてジャック・ニコルソン主演の『カッコーの巣の上で』(1975年)を挙げました。クリストファー・ロイドにとって最初の映画であり、人生の流れを変えたのだといいます。
また東京コミコン、大阪コミコンに来てくれるかという問いかけには、もちろんまた来たいと言ってくれたクリストファー・ロイド。
2024年5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)にはインテックス大阪で大阪コミコン2024が、また東京コミコン2024の開催も発表されていますので、またぜひ日本のコミコンに来て頂きたいと思います!
こちらの「セレブ・ステージ:クリストファー・ロイド」の模様は、動画もございます。
2005年より「スター・ウォーズ ウェブログ」を運営。「『スター・ウォーズ』究極のカルトクイズ Wikia Qwizards<ウィキア・クイザード>」世界大会優勝者。ディズニープラス公式アプリ「Disney DX」のオリジナル動画や記事など、様々な出演/執筆も行っています。2010年、『ファンボーイズ』日本公開を目指す会を主宰しました。